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第54回有馬記念(GI)
2009年12月27日(Sun) 中山芝2,500M 3歳以上オープン 定量 (国際)(指定)
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 アンライバルド 88 秋3戦は折り合わず大敗。ここも己のとの戦い。
2 ブエナビスタ 90 捲り上げも可能。中山巧者の鞍上迎え正念場。
2 3 ミヤビランベリ 92 内枠先行。相手強いが居残りの可能性十分。
4 マイネルキッツ 95 今年の日経賞で2着。東京よりはマシになるが。  
3 5 コスモバルク 82 惨敗続きでも懲りずに出走。付いて回るだけ。  
6 エアシェイディ 91 中山に実績ある差し馬。とりあえず展開次第。  
4 7 マツリダゴッホ 97 オールカマーは展開利。以前程の凄み感じず。  
8 リーチザクラウン 87 自制効き辛いのが難点。番手で競馬出来れば。
5 9 ドリームジャーニー 95 昨年より実績上積み。位置取り次第だが有力。
10 スリーロールス 91 前走は距離適性合致。実力はまだ半信半疑。  
6 11 イコピコ 88 前につけた前走度外視。末脚に賭けて出直し。
12 テイエムプリキュア 91 大逃げで素性バレた直後。展開妙味は乏しい。  
7 13 シャドウゲイト 88 ローカルGIIIでも勝ち負け出来ずではまず無理。  
14 セイウンワンダー 89 今年に入り勝ち切れず。安定感だけでは辛い。  
8 15 ネヴァブション 95 今年のAJCC覇者。中山実績豊富も外枠痛い。  
16 フォゲッタブル 91 前走異常なまでのスロー。負かした相手も微妙。  
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 不遇の秋を跳ね返せ・新たな牝馬伝説築くブエナビスタ
■予想構築

 フサイチゼノンが勝った弥生賞から9年9ヶ月。以来暑い日も寒い日も、早朝でも深夜でも、仕事でも旅行でも、病気でも過労でも、一度たりとも休むことなくがむしゃらに頑張ってきたサイト更新ですが、今回の予想を以って最終回とさせていただくことになりました。最後ぐらい当てて終わりたいですけど、多分無理でしょう。私は有馬記念で儲かったことが有馬せん。

 3歳牝馬が1番人気。有馬したねぇ、'02年のファインモーション。GI2つを含む6戦全勝。レースはタップダンスシチーに主導権を握られて、直線押し寄せる後続を凌げず5着。勝ったのは同世代の牡馬シンボリクリスエス。天皇賞秋を制して、ジャパンCでも日本馬最先着を果たしていただけに至極納得。結局のところ、ファインモーションは牝馬相手に楽勝していただけに過ぎなかった。

 ブエナビスタってどうなんでしょ?ファインモーションと違うのは重賞で牡馬相手に手合わせがあること。ただ牡馬相手に手合わせがあるとはいえ、ヤマニンキングリー程度に敗れているし、この秋は牝馬同士でも取りこぼしている。一見してファインモーションより危なそうに見えるが、今年は天皇賞秋やジャパンCで中心的役割を演じた馬が見当たらない。言い換えればシンボリクリスエス級がいない。

 好敵手レッドディザイアがジャパンCで3着に入った以上、ここでブエナビスタを看過出来るはずがない。アメリカジョッキークラブCでネヴァブションを先行させ、オールカマーでマツリダゴッホに逃げの手を打たせてそれぞれ勝利に導いた横山典弘騎手とのコンビに最後を託す。札幌記念やエリザベス女王杯を見る限り、早仕掛けにも対応出来るだけに中山は合うはず。最後方ポツンでも良いかもしれない。

 イコピコが気になる。菊花賞は後ろ過ぎ、鳴尾記念は勝負に行って負け。ここ2走はこの馬の良さが活かし切れていない。今回は前に行く馬が明確だし、昨年のアドマイヤモナークのようにラストで一気に坂を駆け上がってきそうな感じがする。鞍上は追い込み系菊花賞馬オウケンブルースリの主戦ジョッキーにして年間最多勝当確の内田騎手。

 ドリームジャーニーは宝塚記念のような競馬が出来れば文句無しだが、トリッキーな中山コースで常に再現出来るかと言われれば怪しい。現に昨年も4コーナーで前の馬を捌くのに手間取った。頻繁に出遅れて後ろからの競馬が宿命付けられているのも感心しない。それでも昨年よりは実績を上積みしているし、軽視は出来ない。

 リーチザクラウンがここを勝って「伝説の新馬戦」を締め括るのもストーリーとしては有りなのかもしれない。今回は他に前に行く馬がいるし、そのまま流れに乗るだけでいい。追い切りでは相変わらず凄い時計を連発している。マツリダゴッホはオールカマーが楽過ぎる競馬だったし、前走は度外視するにしても産経大阪杯や札幌記念の負け方を見ると何とも怪しい。

 有馬記念の穴馬は「中山重賞で好走実績のある馬」とある程度相場が決まっている。しかし今年は該当馬が多く、アンライバルド(スプリングS&皐月賞)、ミヤビランベリ(中山金杯3着)、マイネルキッツ(日経賞2着)、エアシェイディ(AJCC2着)、セイウンワンダー(弥生賞3着)、ネヴァブション(AJCC)と人気薄だけでもこんなにいる。

 マイネルキッツは主戦の松岡騎手が騎乗停止、代替が三浦騎手では頼りない。ネヴァブションは大外枠からでは中途半端な競馬を強いられて終わり。エアシェイディは昨年が上手く行き過ぎで、今年は天皇賞秋の後にジャパンCを使っている。セイウンワンダーは安定感はあっても爆発力に欠ける。内枠先行のミヤビランベリと皐月賞の爆発力を思い起こしてアンライバルドを買う。アンライバルドにとっては前に行く馬が多いここはレースがし易いはず。

 スリーロールス、フォゲッタブルはいずれも有馬記念と相性の悪いダンスインザダーク産駒(過去10年で一桁人気7頭を含む延べ10頭が出走して全滅)ということで切り。そもそも今年の菊花賞はどの位のレベルなのか現時点では不明。フォゲッタブルはステイヤーズSが特殊過ぎる流れだったし、そもそもゴールデンメインを交わしただけなのにこの人気は異常。

◎ブエナビスタ
○イコピコ
▲ドリームジャーニー
△リーチザクラウン
☆アンライバルド、ミヤビランベリ


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■馬券構築

 ブエナビスタ1頭軸の3連複流し。

[3連複] ブエナビスタ−イコピコ−ドリームジャーニー 10%
[3連複] ブエナビスタ−イコピコ−リーチザクラウン 10%
[3連複] ブエナビスタ−イコピコ−アンライバルド 10%
[3連複] ブエナビスタ−イコピコ−ミヤビランベリ 10%
[3連複] ブエナビスタ−ドリームジャーニー−リーチザクラウン 10%
[3連複] ブエナビスタ−ドリームジャーニー−アンライバルド 10%
[3連複] ブエナビスタ−ドリームジャーニー−ミヤビランベリ 10%
[3連複] ブエナビスタ−リーチザクラウン−アンライバルド 10%
[3連複] ブエナビスタ−リーチザクラウン−ミヤビランベリ 10%
[3連複] ブエナビスタ−アンライバルド−ミヤビランベリ 10%


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