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第50回宝塚記念(GI) 2009年6月28日(Sun) 阪神芝2,200M 3歳以上オープン 定量 (国際)(指定) |
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着 | 印 | 枠 | 馬 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | タイム | 着差 | 体重(増減) | 人気 |
1 | ○ | 6 | 9 | ドリームジャーニー | 牡5 | 58.0kg | 池添謙一 | 2.11.3 | − | 424kg(-2) | 2 |
2 | ▲ | 5 | 8 | サクラメガワンダー | 牡6 | 58.0kg | 福永祐一 | 2.11.6 | 1 3/4 | 490kg(0) | 3 |
3 | ◎ | 7 | 11 | ディープスカイ | 牡4 | 58.0kg | 四位洋文 | 2.11.6 | クビ | 516kg(-8) | 1 |
4 | 8 | 4 | カンパニー | 牡8 | 58.0kg | 岩田康誠 | 2.11.7 | 1/2 | 466kg(-2) | 7 | |
5 | △ | 6 | 10 | スクリーンヒーロー | 牡5 | 58.0kg | 横山典弘 | 2.11.8 | 1/2 | 478kg(-8) | 6 |
■各種レース指標 (天候:晴、馬場:良) |
ハロンタイム 12.6 - 10.9 - 11.2 - 12.2 - 12.1 - 12.7 - 12.3 - 12.1 - 11.5 - 11.7 - 12.0 上がり 4F 47.3 - 3F 35.2 1コーナー 13-10(4,14)-(2,8)(7,11)(1,9)-(6,12)3-5 2コーナー 13=10(4,14)(2,8)(1,11)7,9,6(12,3)5 3コーナー 13-2,10,14(4,8)1(7,11)(6,9)12,3,5 4コーナー (13,*2,10,14,8)(4,1,7,11)9(6,12)3-5 |
■レース回顧 軽やかに弾む小柄の強者・2歳王者復権ドリームジャーニー! |
■レース解説 スクリーンヒーローが出を窺うも、コスモバルクがこれを交わしてハナを奪う。コスモバルクがそのままリードを広げて逃げる。スクリーンヒーローは離れた2番手、アドマイヤフジ、カンパニーがこの直後に続く。インティライミとサクラメガワンダーが並んで5番手、ディープスカイはこれらの外、7番手につける。マイネルキッツ、アルナスラインはこの直後、ドリームジャーニーはディープスカイを前に置いて追走。インティライミが3コーナーで動いて2番手に上がり、アドマイヤフジとサクラメガワンダーもスクリーンヒーローに並びかけていく。ディープスカイは外を回しながら徐々に進出。コスモバルクは失速、スクリーンヒーローとインティライミが並んで直線に向く。スクリーンヒーローが抜け出しかかるも、サクラメガワンダーがこれを交わして先頭に躍り出る。外からはディープスカイとドリームジャーニーが併せて追い上げる。ドリームジャーニーがディープスカイを離し、さらにサクラメガワンダーを捉えて突き抜ける。 ■レース回顧 ○−▲−◎で3連複(30%)的中。ドリジャに連敗って…。ヘボいダービー馬やのう。(´・ω・`) 横一線のスタートからスクリーンヒーロー、もとい横山典弘が出てきた。やっぱりな。このまま他が出て来なければスロー確実だっただろうが、コスモバルクが空気を読まず大逃げ。既に終わった馬だし、お好きにどうぞ。スクリーンヒーロー以下の後続は固まって推移。ディープスカイはサクラメガワンダーを前に置いて7番手の外。…ちょっと行きたがっているか? 折り合い重視で進むディープスカイの後ろにドリームジャーニー。産経大阪杯と同じ状況。ドリームジャーニーはもっと後ろと考えていただけに、この時点で嫌な予感がした。スマートギアは前から離されていないとはいえ、やはり後ろから数えたほうが早い位置を走っていた。3コーナーでインティライミが動いて、サクラメガワンダーも動いていった。ディープスカイはまだ後ろ。 ディープスカイが外を通って追い上げていくと、ドリームジャーニーも一緒になって付いてきた。4コーナーの時点で両者の差は1馬身。直線に入ったところで早くも並んだ。516kgと424kgの競り合い。馬体では圧倒されても、脚の回転は段違い。ドリームジャーニーは坂に差し掛かったところでディープスカイを突き放していった。ディープスカイも伸びてはいたのだが、いかんせん脚色が違い過ぎた。 1,000M通過59秒0はハナを奪ったコスモバルクのラップで、実質はスクリーンヒーローを先頭とする緩い流れ。3コーナーのペースアップで前が早めに動いて、差しが効くお膳立てが出来ていた。ディープスカイは序盤から行きたがった割に、勝負どころの手応えが今一つ。これに対してドリームジャーニーはディープスカイをマークしてスムーズな進出が出来ていた。池添騎手の満点騎乗。 ディープスカイはまたしても勝てなかった。先に抜け出すと差し込まれ(産経大阪杯、安田記念)、後ろから追いかけても届かず(天皇賞秋、ジャパンC、宝塚記念)。今回は3コーナーを過ぎた辺りから既に手応えが怪しく、ドリームジャーニーの競り合いに負けてサクラメガワンダーも捉え損なった。2〜3着には来るので馬券的に無視するのは難しいだろうが、1着固定で買うのは割に合わない。 サクラメガワンダーは金鯱賞のようには行かなかったものの、比較的楽に好位へ取り付けられていた。直線で早速スクリーンヒーローに併せに行ってこれを交わして先頭に立った瞬間、ドリームジャーニーに瞬時に交わされた。あの脚色からは逃れられない。ある意味納得の敗戦。カンパニーはスクリーンヒーローとサクラメガワンダーの間でモタつき、「定位置」の4着。先行しても差し込んでも結果は同じ。 スクリーンヒーローは4コーナーで後続を引き付けての追い出しが決まったかに見えたが、そこからの伸びを欠いた。ただ見せ場を作っただけでも上出来。距離はこの位のほうが良い。アルナスラインは直線でディープスカイとサクラメガワンダーが壁になって追えず、完全に進路を失って流していた。それまでの伸びはディープスカイと変わらなかっただけに勿体無い敗戦だった。 マイネルキッツは案の定4コーナーで鞍上の手が激しく動いていた。鞭を入れて進出を促してももがくばかりで前に行けない。前に十分な進路が無かったとはいえ勢いも無く、アルナスラインに対しても完全に見劣った。ステイヤーという見解で確定。スマートギアはGI馬相手に4コーナーで後ろから外に振って届くはずもなく、残念ながら脅威にならなかった。 |