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第14回秋華賞(GI) 2009年10月18日(Sun) 京都芝2,000M 3歳オープン 馬齢 (牝)(国際)(指定) |
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着 | 印 | 枠 | 馬 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | タイム | 着差 | 体重(増減) | 人気 |
1 | ○ | 3 | 5 | レッドディザイア | 牝3 | 55.0kg | 四位洋文 | 1.58.2 | − | 480kg(-14) | 2 |
2 | ▲ | 6 | 12 | ブロードストリート | 牝3 | 55.0kg | 藤田伸二 | 1.58.4 | ハナ +1 1/4 |
450kg(+2) | 3 |
3 | ◎ | 2 | 3 | ブエナビスタ | 牝3 | 55.0kg | 安藤勝己 | 1.58.2 | (降着) | 450kg(-4) | 1 |
4 | 5 | 10 | クーデグレイス | 牝3 | 55.0kg | 川田将雅 | 1.58.5 | 3/4 | 468kg(+6) | 7 | |
5 | 2 | 4 | ミクロコスモス | 牝3 | 55.0kg | 武豊 | 1.58.6 | 3/4 | 470kg(-2) | 4 |
■各種レース指標 (天候:晴、馬場:良) |
ハロンタイム 12.3 - 10.3 - 11.4 - 11.9 - 12.1 - 12.8 - 12.2 - 12.0 - 11.6 - 11.6 上がり 4F 47.4 - 3F 35.2 1コーナー (*6,17)10-18,1-(2,7)(5,9)(3,8,14)16(12,11,13)-15,4 2コーナー 6,17-10-18-1(2,7)-(5,9)(3,8)14(12,16)(11,13)(4,15) 3コーナー 6,17,10-18(5,1)(2,7)(3,8)(9,16)(12,11,14)13(4,15) 4コーナー 6,10(17,18)(5,8,1)(2,7)(3,9,14)16(12,11,15)(4,13) |
■レース回顧 正攻法のスタンス崩さず真っ向勝負・僅差の激闘制したレッドディザイア! |
■レース解説 ブロードストリートが出遅れ。ミクロコスモスも後方からの競馬。ヴィーヴァヴォドカがクーデグレイスを抑えてハナに立つ。ワイドサファイアが2番手、クーデグレイスは3番手につける。レッドディザイアは中団の内、ブエナビスタはその直後に構える。ブロードストリートはその後方の内、ジェルミナルはこの外を進む。ミクロコスモスは後方2番手の内を追走。ヴィーヴァヴォドカ先頭、クーデグレイスが押し上げながら直線に向く。クーデグレイスがヴィーヴァヴォドカに並びかけるも、レッドディザイアが外からまとめて交わして先頭。続いてブエナビスタが外に持ち出して前を追う。先に抜け出したレッドディザイアにブエナビスタが徐々に詰め寄り、並んだところがゴール。 ■レース回顧 ○−▲−◎で3連複(40%)的中。ブエナビスタ降着?3連複だから何ともないぜベイベー。(・∀・) ブロードストリートが浮き上がるような感じで出遅れ。前が壁になって、仕方なく内へ切れ込んでいった。ミクロコスモスもダッシュがつかず後方から。ブエナビスタは上々のスタートを決めながら例の如く抑えて後ろからの競馬を選択。外には持ち出せず、窮屈な競馬を強いられるのが確実になった。レッドディザイアは先行争いに入り込まない程度に前に出ていった。 ヴィーヴァヴォドカが逃げて、ワイドサファイアが鈴をかけに行く展開。ヴィーヴァヴォドカは逃げの手を緩めず、隊列は縦長になった。レッドディザイアは丁度中団、ブエナビスタはその直後にいた。これはレッドディザイアをマークしに行ったというよりは成り行き上そうなったというのが正しい。ただこの位置だと前を捌けるかどうか怪しい。安藤騎手もそれが気になっていたに違いない。 ジェルミナル、ブロードストリートもブエナビスタと似たような位置を進んでいた。ジェルミナルはともかく、ブロードストリートは予定外の位置取り。こちらも周りが壁になって上手く抜け出せるかが怪しい。ミクロコスモスはこれよりも更に後ろだったが、今更慌ててもどうしようもないのでリラックスして走っていた。3コーナーに差し掛かると、縦長の隊列は次第に縮小し始めた。 レッドディザイアは直後をブエナビスタらに監視されているとはいえ、前方の視界が広がっていて焦るようなところは無かった。ブエナビスタはレッドディザイアの出方を監視していた一方、どこを割って抜け出すかについて全く白紙だった。レッドディザイアの前にはクーデグレイスとデリキットピース、対してブエナビスタは四方が完全に塞がった状態。ここで安藤騎手はチラリと後方を振り返った。 クーデグレイスが内に進路を採ったことで、前方に僅かながら隙間が出来た。レッドディザイアはここでスパート!続いてブエナビスタ。レッドディザイアの直後から外に持ち出し、渾身のスパート!レッドディザイアは既にトップスピード。しかしそれでもブエナビスタが差を詰めていく。1馬身、半馬身、1/4馬身…。オークスと全く同じ展開。全く並んでゴールイン!これは際どい!分からん! アンカツ「どう?そっち残った?」。シー「いやー、分かんないッス。」。アンカツ「…残った?」。シー「マジ分かんないッス。」。ゴール後のクールダウンでそんな会話が聞こえてきそうだった。先日のスプリンターズSに続いてまたもや僅差の大激戦。審議の青ランプも点灯。何というか、余韻が凄い。現場は物凄く盛り上がっている様子。馬券も当たったようだし、心の底から競馬を楽しめた。 スロー再生では僅かに内のハナの先が出ているように見えた。どちらにせよ非常に際どい。審議は4コーナーでブロードストリートとワンカラットの進路が狭くなった件について。ブロードストリートは内を突いていたし、誰が審議の対象になるのかななんて気軽に考えていたら、間もなくブエナビスタ降着のアナウンス。ああ、あの振り返った場面か。男・藤田が腰を浮かしていた。若手なら鉄拳制裁だっただろうな。 レッドディザイアとブエナビスタ、宿命の対決最終章はレッドディザイアに軍配が上がった。三冠レース全てにおいて、先に抜け出したレッドディザイアにブエナビスタが襲い掛かる構図。今回を含め、桜花賞もオークスも本当に紙一重だった。レッドディザイアにはレース前からブエナビスタに勝つという執念みたいなものが感じられた。14kg減からしても渾身の仕上げで、次はその反動がありそう。 ブロードストリートは勝負どころで鞍上が浮き上がるほどの不利を受けながら、内を突いてクーデグレイスを抜き去り、二強まで1馬身のところまで詰めていた。「スムーズなら突き抜けていた」という藤田騎手の弁も納得。ブエナビスタは他馬に迷惑をかけるようなところを走らされ、直線で外に持ち出すのも一苦労だった。それでもレッドディザイアに迫っていくのだからやはり只者ではない。 1,000M通過58秒0、決着時計1分58秒2。前後半で後半が2秒2要した前傾ラップの消耗戦で、唯一先行して食い下がったクーデグレイスの底力は目を見張るものがあった。ミクロコスモスは最内を通って上がっていったものの、ブロードストリートらが壁になって一旦アクセルを緩める場面があった。その後再加速で詰めて5着。着差からすれば惜しくないが、その内容は評価しておいていい。 ジェルミナルは大外を回しての進出で、不利を受けなかったにしても伸びを欠く一因になった。4コーナーで馬群が密集すれば、その外を通る馬には距離ロスが生じる。内が詰まるリスクなら、外は距離のリスク。アイアムカミノマゴやモルガナイト辺りについても同じことが言える。ワイドサファイアは戦法的に面白かったが、この厳しい流れでは沈没しても仕方ない。 |