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第54回有馬記念(GI)
2009年12月27日(Sun) 中山芝2,500M 3歳以上オープン 定量 (国際)(指定)
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1 5 9 ドリームジャーニー 牡5 57.0kg 池添謙一 2.30.0 426kg(+4) 2
2 1 2 ブエナビスタ 牝3 53.0kg 横山典弘 2.30.1 1/2 446kg(-8) 1
3   3 6 エアシェイディ 牡8 57.0kg 後藤浩輝 2.30.8 4 494kg(0) 11
4   8 16 フォゲッタブル 牡3 55.0kg C.ルメール 2.30.8 アタマ 484kg(-2) 4
5   2 4 マイネルキッツ 牡6 55.0kg 三浦皇成 2.31.2 2 1/2 504kg(+6) 12
※ レース結果は必ず主催者発表のもので確認ください。

■各種レース指標 (天候:晴、馬場:良)
ハロンタイム 6.8 - 11.0 - 11.2 - 11.3 - 11.9 - 12.3 - 12.6 - 12.3 - 12.5 - 12.1 - 12.0 - 11.7 - 12.3
上がり 4F 48.1 - 3F 36.0
1コーナー 8=3,12,13,1(11,2,10,15)(4,5,7)(14,16)9-6
2コーナー 8-(3,12)-13,1(2,10)(11,15)(4,5,7)(14,16)9-6
3コーナー (*8,3,13)(2,7)(1,11,4)15(5,12,14,16)9-6
4コーナー (13,*7)(3,2)(14,4,16)(8,11,9)1(5,6)15=12

■レース回顧 飛躍の一年を締め括る大仕事・グランプリ両獲りドリームジャーニー!
■レース解説

 ドリームジャーニーが出遅れて最後方からの競馬。リーチザクラウンがハナを奪う。ミヤビランベリ、テイエムプリキュア、シャドウゲイトがこの直後に入る。ブエナビスタはこれらの直後5番手につける。アンライバルドはその内6番手、スリーロールスとマツリダゴッホは中団待機。セイウンワンダー、フォゲッタブルはその後ろを追走。ドリームジャーニーは馬群最後方、エアシェイディが離れた最後方を進む。向こう正面半ばでスリーロールスが故障を発生して後退。3コーナーを過ぎてマツリダゴッホが外を捲ってリーチザクラウンに並びかけていく。後方からはフォゲッタブル、マイネルキッツ、ドリームジャーニーも進出開始。マツリダゴッホ先頭で直線に向く。外からブエナビスタがマツリダゴッホを交わして先頭。更にその外からドリームジャーニーが接近。ドリームジャーニーがブエナビスタを交わし、ブエナビスタの差し返しを抑えつつゴール。


■レース回顧

 3連複3着抜けハズレ。やっぱり最後も3着が抜けた。今までありがとうございました。m(_ _)m

 ドリームジャーニーがサクっと出遅れ。これは想定の範囲内。ブエナビスタは上々のスタート。さて、どうする?………。前に出てきた。ミヤビランベリ、テイエムプリキュアらの2番手集団の後ろ。そのすぐ横でアンライバルドが上を向いていた。ダメだコイツ。イコピコは中団の内。ちょっと面倒臭い位置取り。マツリダゴッホも中団の外ではあまりいい位置取りとは言えない。

 リーチザクラウンの後ろが少し離れていた。リーチザクラウンが飛ばしているのか、ミヤビランベリ以下が抑えているのか判別が付きにくい。………。1,000M通過58秒6。はい、リーチザクラウン飛ばし過ぎ。向こう正面でようやく一息入ったものの、最後まで持つか疑わしい。ブエナビスタはリーチザクラウンから10馬身程の位置。無理はしていないし、良いんでないかと。

 不意にスリーロールスが後退。挙動がおかしい。そのままズルズルと後退していく。3コーナーを通過したところで早速マツリダゴッホが進出開始。持ったままでグングン上がっていく。一方でミヤビランベリは既に押しまくり。あーあ。アンライバルドは鞭まで入っていた。あーあ。イコピコも馬群の中で手応えが悪い。あーあ。リーチザクラウンも全くの無抵抗で馬群に飲み込まれていった。あーあ。

 マツリダゴッホが先頭、その外からブエナビスタがやってきた。直線半ばでブエナビスタが堂々先頭。と、そこへ現れたのがドリームジャーニー。相変わらず脚の回転が速い。ブエナビスタも密かに差し返していたのだが、それも全く寄せ付けなかった。かくしてドリームジャーニーがグランプリ連勝。今年はシンボリクリスエス級がいないなんて言ってスミマセンでした。

 序盤のハイペースで上がりを要するスタミナ型の流れ。勝ったドリームジャーニーを含め、上位に入った馬が軒並み道中後方につけていた中にあって前々で競馬をして踏ん張ったブエナビスタの強さは本物だろう。ジャパンCを制覇して国内戦を卒業したウオッカに代わるニューヒロインとして来年以降のGI戦線をリードしてくれるに違いない。勿論、好敵手レッドディザイアと共に。

 ドリームジャーニーは後ろから2頭目の位置から4コーナーで大外を回して余裕で届いた。この勝ち方では文句の付け様が無い。エアシェイディは離れた最後方。1周目スタンド前の通過で、昨年のアドマイヤモナークとダブって見えた。ただブエナビスタに4馬身も離されていて、内容的には完敗だった。何はともあれ、エアシェイディには2年連続で苦酸を舐めさせられた。

 フォゲッタブルはこの厳しい流れでも確実に伸びてきた。ただブエナビスタとの着差を考えると手放しでは喜べない。この世代も牡馬が情けない奴らばかりだ。リーチザクラウンはオーバーペースが直らない以上、中長距離に見切りをつけて短距離を使うべきだろう。アンライバルドはアホ馬確定。ヴィクトリーでもここまで掛からなかった。別の意味でこの馬に敵はいない。

 以上、この回顧を以って「競馬万事塞翁が馬」の通常更新は終了します。毎週長々と講釈を垂れる割に全く結果が伴いませんでしたが、本人は楽しみながら更新していました。何が楽しかったかというと、当たった時よりもむしろ外れた時に何を書くか考えている時(つまり毎週)でした。今後は勉学に比重を置きつつ、競馬も細々と嗜んでいきたいと思います。
永きに渡るご愛顧、本当にありがとうございました!


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