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第29回ジャパンカップ(GI)
2009年11月29日(Sun) 東京芝2,400M 3歳以上オープン 定量 (国際)(指定)
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1 3 5 ウオッカ 牝5 55.0kg C.ルメール 2.22.4 494kg(-4) 1
2 5 10 オウケンブルースリ 牡4 57.0kg 内田博幸 2.22.4 ハナ 482kg(0) 2
3   3 6 レッドディザイア 牝3 53.0kg 四位洋文 2.22.6 1 1/2 478kg(-2) 6
4 8 16 コンデュイット 牡4 57.0kg R.ムーア 2.22.8 1 1/4 466kg(計不) 3
5   2 3 エアシェイディ 牡8 57.0kg 後藤浩輝 2.23.0 1 1/4 494kg(0) 11
※ レース結果は必ず主催者発表のもので確認ください。

■各種レース指標 (天候:曇、馬場:良)
ハロンタイム 12.7 - 10.5 - 12.0 - 12.0 - 11.8 - 12.2 - 12.1 - 12.0 - 12.0 - 11.4 - 11.4 - 12.3
上がり 4F 47.1 - 3F 35.1
1コーナー (*1,9)-4,5(2,12,13)14(6,7,18)11(3,16,15)(10,17)8
2コーナー 9-1-(4,5)(2,13)(12,14)18(6,7,11)(3,16,15)10(8,17)
3コーナー 9(1,4)(5,13)(2,12,14,18)11(6,7,16)15(3,10,17)8
4コーナー (*9,4)(1,13)(5,18)(12,14)(2,16)(6,11)(3,7,15,17)(8,10)

■レース回顧 折り合い付いて威風堂々・接戦制し最強唱えたウオッカ!
■レース解説

 コンデュイットが若干出遅れ。エイシンデピュティが前に出る。内からアサクサキングス、外からリーチザクラウンも前を窺う。ウオッカはこれらの直後の4番手。コーナーワークでアサクサキングスが前に出るも、2コーナーでリーチザクラウンが先頭に替わる。スクリーンヒーローは中団の外、レッドディザイアは馬群の内を進む。コンデュイットは後方馬群の中、オウケンブルースリは差の無い最後方で待機。3コーナーを過ぎて3番手集団がアサクサキングスを飲み込むようにして進出開始。リーチザクラウンのリードは僅か、外からスクリーンヒーローが追い上げて直線に向く。粘るリーチザクラウンにエイシンデピュティが並びかけていく。この外からウオッカが満を持して抜け出す。そこへ大外からオウケンブルースリが進出、先に抜け出したウオッカとの差を急速に詰め、2頭が並んでゴール。


■レース回顧

 3連複3着抜けハズレ。ウオッカを信じてて良かった。って、また3着が抜けた。(´д`)

 エイシンデピュティとリーチザクラウンの他、アサクサキングスも加わっての先行争い。アサクサキングスは最内枠ということもあり、最初のコーナーでエイシンデピュティからハナを奪うことに成功。エイシンデピュティはアサクサキングスに先を譲るといった感じでそそくさと引いていった。しかしリーチザクラウンは違った。外から勢いがついて、向こう正面に入るまでにアサクサキングスからハナを奪い取っていった。

 ウオッカはこの派手な先行争いを直後で見ていた。エイシンデピュティの斜め後ろの4番手。前との距離が開いていて掛かるかと思いきや、リラックスして走っている。いいねぇ〜。スクリーンヒーローは中団の外、コンデュイットも後方。オウケンブルースリは最後方を走っていた。ライバルは皆後方。ウオッカを目標にしているに違いない。

 1,000M通過59秒0。よし、速い。これなら掛かる心配も無い。事実、ウオッカは勝負どころに差し掛かっても昨年のようにソワソワしていなかった。ルメール騎手は手綱を軽く引いて制御するのみ。勝負どころは内外密集して一団。スクリーンヒーローは外を通って4番手まで押し上げてきていた。オウケンブルースリは大外一気の構え。しかしまだ最後方。届くのか?

 ウオッカは最初から前につけていたこと、すぐ前にいたエイシンデピュティが真っ先に動いてくれたことで進路に困ることは無かった。直線半ばまで持ったまま。エイシンデピュティの脚色が鈍り始めたところでスパート。楽々と抜けて先頭。よし、勝った。ウオッカ万歳。外からオウケンブルースリがやってきて、内からコンデュ…、レッドディザイア。はい、馬券ハズレ。

 ウオッカのリードは残り100Mで最大3馬身程に達した。ひゃくぱー勝った。…って、オウケンブルースリの脚ヤバくないか?時を同じくしてウオッカの脚に勢いが無くなってきた。2馬身、1馬身…。詰まるのが早い。あー!これは差されたか?単勝持ってたら物凄くアツかっただろうなぁ。3連複はアカンね。3着が抜けたら何も面白くない。しかしどっちなんだ?

 スローVTRではウオッカが辛うじて残ったように見えた。暫くして確定。1着ウオッカ、2着オウケンブルースリ。ゴールの瞬間はウオッカは鼻が伸び切ったところで、オウケンブルースリは頭を引いたところだった。判定写真では内田騎手の黄色い帽子がルメール騎手の赤い帽子を追い抜いていた。勢いは断然オウケンブルースリだった。

 ウオッカは道中折り合って、前が壁にならない位置を進めれば必ず勝てると信じていた。オウケンブルースリに際どく迫られての辛勝だったが、早めに抜けて残れること自体が最強馬たる証左。なおレース後に鼻出血を発症していたことが判明、規定により12月29日まで出走停止となり有馬記念には出走出来なくなった。

 オウケンブルースリは最後方からの大外一気でウオッカに襲い掛かった。惜しむらくは直線に向くところでコスモバルクに寄られて外に膨らんでしまったことか。着差が着差だっただけに、あれが無ければ差し切っていたかもしれない。レッドディザイアは直線に向いたところで馬群の後ろ、そこからよく追い上げてきた。決して本調子ではないはずなのにこのパフォーマンス。ちょっとナメていた。ごめんなさい。

 コンデュイットは軽く出遅れて後方からの競馬になってしまったこと、4コーナーで周りに包まれて身動きが取れなかったこと、直線でウオッカの真後ろにいて抜け出せなかったこと等が響いて4着まで。とはいえ、日本の3歳牝馬に遅れをとるとは情けない。リーチザクラウンは決着時計からして逃げ切りは無理だった。スクリーンヒーローは4コーナーで前を追いかける競馬をして沈没。それにしても呆気無かった。


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