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第29回ジャパンカップ(GI) 2009年11月29日(Sun) 東京芝2,400M 3歳以上オープン 定量 (国際)(指定) |
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枠 | 馬 | 馬名 | 脚質 | 補正 | 寸評 | 印 |
1 | 1 | アサクサキングス | 先 | 92 | 瞬発力不足。ある程度流れてくれないと苦しい。 | |
2 | ネヴァブション | 先 | 95 | 昨年ハナ奪うも6着。そもそも久々では厳しい。 | ||
2 | 3 | エアシェイディ | 先 | 91 | 末脚に頼り過ぎて後追い気味。ここも入着まで。 | |
4 | エイシンデピュティ | 先 | 84 | 叩き3戦目で稽古充実。馬場渋ればチャンスか。 | ||
3 | 5 | ウオッカ | 先 | 98 | 実績ダントツ。距離よりむしろ折り合いが課題。 | ◎ |
6 | レッドディザイア | 差 | 90 | 渾身仕上げ後で気配は平行線。今回古馬相手。 | ||
4 | 7 | ジャストアズウェル | − | − | GI勝ちも繰り上がり。ここでは少々格不足の感。 | |
8 | マイネルキッツ | 先 | 95 | ズブいのが難点。ゴリ押しでどこまでやれるか。 | ||
5 | 9 | リーチザクラウン | 逃 | 87 | 前走ペース配分誤る。同型との兼ね合い次第。 | ▲ |
10 | オウケンブルースリ | 追 | 94 | 東京での2戦は進路不遇も前走は半分力負け。 | △ | |
6 | 11 | マーシュサイド | − | − | 時計・実績共に見栄えせず。相手なりに走るが。 | |
12 | シンティロ | − | − | 時計要す欧州のGII勝ちがやっとではまず無理。 | ||
7 | 13 | ヤマニンキングリー | 差 | 90 | この馬なりに走っているがGIとなると層が厚い。 | |
14 | インティライミ | 先 | 85 | 久々使って中1週。順調さ欠いているのは問題。 | ||
15 | インターパテイション | − | − | 雨が降る中でGI初制覇。力要す馬場なら出番。 | ||
8 | 16 | コンデュイット | − | − | 時計・実績共にダントツ。強行軍がどうかだけ。 | ☆ |
17 | コスモバルク | 先 | 82 | 地方枠で出てきただけ。もはや中央では論外。 | ||
18 | スクリーンヒーロー | 差 | 96 | 東京で安定した立ち回り。ペースアップ対処鍵。 | ○ |
■レース展望 距離ではなく己との戦い・折り合って復活遂げるウオッカ |
■予想構築 ジャパンCの1着賞金、2億5000万円。天皇賞・秋を制したカンパニーはこれに見向きもせず、弱面相手のマイルCSで手堅く1億円を獲りに行った。実はジャパンCの2着賞金も1億円だったりする。JRAがここまでこのレースの賞金額を高く設定しているのは、他でもなく外国勢に魅力を感じてもらうことにある。強い外国馬が来てくれればレースが盛り上がって、ファンが馬券を買う。JRAは儲かる。 今年は久し振りに「アツい」外国馬がやってきた。コンデュイット。英・米で合わせてGI4勝、この距離の持ち時計もかなり速い。問題は一つ、強行軍であること。凱旋門賞の後にアメリカに渡ってBCターフを使い、レース後本国に戻ってから来日。これに似たローテーションとして'95年1着ランドの例がある(凱旋門賞4着→BCターフ12着)が、この年はBCターフから中3週あった。 ウオッカをどう扱うか?天皇賞・秋は位置取りのミス。あの一瞬の加速を見せ付けられたら力が衰えたなんてとてもじゃないが言えない。4着のオウケンブルースリとはコンマ5秒差あるし、距離が延びるからといって簡単には覆らない。そもそもダービー馬なんだから、距離が長いなんてのは詭弁以外の何者でもない。問題にするべきは折り合い。反応が良い馬だから、ペースが落ち着くとどうしても行きたがる。その点、明確な逃げ馬がいる今年は安心かもしれない。 オウケンブルースリは馬群の捌きが下手で、昨年のジャパンCも今年の天皇賞・秋も微妙に前が壁になって進出が遅れていた。神戸新聞杯で3着に敗れたのも合わせて、内田が下手に乗ってるだけじゃないの?というのが本音。ただ京都大賞典のように大外に持ち出して追い込もうにも、ここでそれをやると届かないこと請け合い。何故ならここには前で似たような脚を使う馬がいるから。 昨年のジャパンCは1,000M通過61秒8のスローペースで、好位抜け出しスタンスを採るスクリーンヒーローにとってはこの上ない状況だった。天皇賞・秋でもウオッカに先着している辺り、能力は間違いなく高いだろうが、ペースアップが見込まれる今年は過信し過ぎるのもどうか。前を追いかける競馬をしてしまった時のモロさは有馬記念でも感じたことではある。 リーチザクラウンは自ら仕掛けてもいいし、エイシンデピュティに先を譲って2番手でもいい。要するに競合しなければ残るだけの下地はある。それを実感したのがレコード決着で逃げて2着の神戸新聞杯であり、3,000Mで逃げてコンマ4秒差の菊花賞でもある。菊花賞は序盤に行く気配をみせた馬がいたことで、若干オーバーペースに陥っていた。エイシンデピュティも行っても控えてもいいが、2,400Mとなると守備範囲外。エプソムC勝ち以降、東京でだらしないのも割引材料。 レッドディザイアは秋華賞勝ちから直行というのがいかにも'96年2着ファビラスラフインを彷彿とさせるのだが、これは罠とみる。ファビラスラフインは秋華賞が秋初戦でここが2戦目。これに対してレッドディザイアはレコード決着のローズSを使った後、坂路4ハロン50秒台のハードトレを2週続けて行って秋華賞制覇。今回は時計が地味だし、冬毛も出ている。 結論としては、前が引っ張ってくれる状況でまともな位置取りを敷ければ昨年以上の結果は残せるはずのウオッカが軸。天皇賞・秋は安田記念と同様なかなか馬群を割れず、見ていて可哀想だった。昨年よりは流れが多少速くなるとみて、スクリーンヒーローは対抗まで。ドロンコ馬場や高速馬場、長丁場でも大きく負けていないリーチザクラウンはマイペースを貫ければ面白い存在。オウケンブルースリは不利を除いても天皇賞・秋で先着された2頭とは力関係で劣るので抑えまで。コンデュイットは☆印で見守る。 ◎ウオッカ ○スクリーンヒーロー ▲リーチザクラウン △オウケンブルースリ ☆コンデュイット ■参考レース (レース名をクリックすると別窓でレース回顧を開きます)
■馬券構築 ウオッカ1頭軸の3連複流し。 [3連複] ウオッカ−スクリーンヒーロー−リーチザクラウン 30% [3連複] ウオッカ−スクリーンヒーロー−オウケンブルースリ 20% [3連複] ウオッカ−スクリーンヒーロー−コンデュイット 20% [3連複] ウオッカ−リーチザクラウン−オウケンブルースリ 10% [3連複] ウオッカ−リーチザクラウン−コンデュイット 10% [3連複] ウオッカ−オウケンブルースリ−コンデュイット 10% |