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第45回札幌記念(GII)
2009年8月23日(Sun) 札幌芝2,000M 3歳以上オープン 定量 (国際)(特指)
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1   2 3 ヤマニンキングリー 牡4 57.0kg 柴山雄一 2.00.7 472kg(-20) 7
2 6 11 ブエナビスタ 牝3 52.0kg 安藤勝己 2.00.7 クビ 454kg(+8) 1
3 2 4 サクラオリオン 牡7 57.0kg 秋山真一郎 2.00.8 3/4 474kg(-2) 4
4   3 6 マンハッタンスカイ 牡5 57.0kg 吉田稔 2.00.8 アタマ 532kg(+4) 10
5   6 12 トーセンキャプテン 牡5 57.0kg 藤岡佑介 2.00.9 クビ 500kg(+2) 13
※ レース結果は必ず主催者発表のものでご確認ください。

■各種レース指標 (天候:曇、馬場:良)
ハロンタイム 12.5 - 11.1 - 12.0 - 12.4 - 12.2 - 12.2 - 12.1 - 11.9 - 11.8 - 12.5
上がり 4F 48.3 - 3F 36.2
1コーナー 10(6,16)8(3,13)15(2,7)(5,9,11)(1,4,14)-12
2コーナー 10,6,16(3,8,13)15(2,7)(5,9)(1,4,11)14,12
3コーナー 10,6(3,8)(16,13)(2,15)(1,7,9)(5,4,11)(12,14)
4コーナー 10,6,3(2,8)(1,14)(4,15,11)(12,13)(5,7,9)-16

■レース回顧 凱旋門の夢を醒ます大金星・先行押し切りヤマニンキングリー!
■レース解説

 ドリームサンデーがハナを奪う。マンハッタンスカイが直後の2番手、ステキシンスケクンが外から3番手に上がる。ヤマニンキングリーとブラックアルタイルが並んで4番手、ミヤビランベリがこの後に続く。タスカータソルテとシェーンヴァルトは中団、差が無くブエナビスタとサクラオリオンが追走。マツリダゴッホは後方2番手で待機。3コーナーを過ぎ、マツリダゴッホが外から一気に捲り上げていく。ブエナビスタもこの後ろから進出開始。前はドリームサンデーとマンハッタンスカイが並んで直線に向く。マンハッタンカフェがドリームサンデーを交わすところへ、外からヤマニンキングリーがこれらをまとめて交わして先頭。ヤマニンキングリーが大外から突っ込んできたブエナビスタを抑えてゴール。


■レース回顧

 ハズレ。やっぱ競馬は前に行かなきゃダメだな。…え?凱旋門賞回避?(´д`)

 ドリームサンデーが颯爽と前へ。おお、やれば出来るじゃん。出鞭を入れてまでハナを窺ったマンハッタンスカイはこれを見て2番手待機に変更。内からヤマニンキングリー、大外からステキシンスケクンも加わって好位を形成。ブエナビスタは安藤勝己騎手が手綱を短く持って抑えていた。やや行きたがっている様子だが、この位なら許容範囲。

 1,000M通過60秒2、先頭から最後尾まで12〜3馬身といった感じで離れず追走。ブエナビスタは後方3番手でサクラオリオンと並んで追走。ブエナビスタはともかく、サクラオリオンは後ろ過ぎないか?このまま内を突くにしても捌けるかどうか。この後ろにも2頭。って、こんなところにいたのかマツリダゴッホ。相変わらず頭が高くてアホっぽい走り方。ここからどうするのかなと見ていたら、早速動いてきた。

 マツリダゴッホが大外を捲って一気にポジションを上げていくと、ブエナビスタもこの後をそろそろとついて行った。大外も大外、マツリダゴッホの外を回しての進出。これはロスが大きい。前はゴチャゴチャした争いからヤマニンキングリーが抜け出して先頭。この時点で残り100M。ブエナビスタは大外から懸命の追い上げ。しかしどこかガクガクした走り。残り50Mでようやく本来の加速に戻ったが…。

 ヤマニンキングリーは内枠からスタートして、最初のコーナーで好位に取り付いて、最短距離を通って、直線で先に抜け出しただけに過ぎない。ただこれがローカル競馬場における最善の乗られ方。休み明けで20kg減。普通なら手が出せないのだが、一昨年の札幌記念ではアグネスアークが16kg減で2着に食い込んで波乱を演出。いずれも河内洋厩舎。河内のおっさんの絞り上げは買い?

 ブエナビスタはあの競馬なら負けても文句は言えない。スタートから馬がやる気を出していたし、少し位前につけるなりの工夫があっても良かったと思うが…。この敗戦を糧に本番は頑張ってもらいたい。「オーナーと、勝ったらと話していて、負けましたからね。フランスには行きません。」(松田博資調教師、ラジオNIKKEI競馬実況HP)。…ん?えーっと、はぁ???

 今回のサクラオリオンとマツリダゴッホの動きを見比べるとローカルコースの特質が良く分かる。サクラオリオンは内を通って、マツリダゴッホは外を通ってそれぞれポジションを上げて行ったのだが、当然のことながら半径が小さい内を通ったサクラオリオンが半径が大きい外を通ったマツリダゴッホに先着。枠順が逆ならこうもすんなり行かなかったかもしれないが、とりあえずマツリダゴッホは負け過ぎ。

 マンハッタンスカイは吉田稔騎手の攻めの騎乗で惜しい4着。時計を要する決着になったのも同馬にとっては良かった。トーセンキャプテンもサクラオリオンと同じく、内から差しての好走。札幌競馬場は経済コースを通った馬が度々穴を開けている印象がある。函館記念4着で今回6着のブラックアルタイルも前と内を意識した分だけ善戦したと看做せなくもない。

 ミヤビランベリはマツリダゴッホが動いてペースが上がったところで付いて行けなくなった。勝負どころで一方的に置かれて、直線に向いた時には後ろから3頭目。この負けっぷりはちょっと心配。タスカータソルテは仕掛けが遅れ、4コーナーで大外の大外に振られてジ・エンド。こちらも休み明けを理由にするにしても不甲斐ない内容。


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