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第70回優駿牝馬(JpnI)
2009年5月24日(Sun) 東京芝2,400M 3歳オープン 定量 (牝)(指定)
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1 4 7 ブエナビスタ 牝3 55.0kg 安藤勝己 2.26.1 446kg(-8) 1
2 2 3 レッドディザイア 牝3 55.0kg 四位洋文 2.26.1 ハナ 484kg(+6) 2
3   7 14 ジェルミナル 牝3 55.0kg 福永祐一 2.26.6 3 462kg(+6) 4
4 7 13 ブロードストリート 牝3 55.0kg 藤田伸二 2.26.9 1 3/4 446kg(0) 6
5 4 8 ディアジーナ 牝3 55.0kg 内田博幸 2.27.1 1 1/2 486kg(+2) 3
※ レース結果は必ず主催者発表のものでご確認ください。

■各種レース指標 (天候:晴、馬場:良)
ハロンタイム 12.4 - 11.3 - 12.3 - 12.5 - 12.5 - 12.5 - 12.6 - 12.6 - 12.6 - 11.7 - 11.1 - 12.0
上がり 4F 47.4 - 3F 34.8
1コーナー 4,17-(6,8)(12,14,15)1(3,10,13)2(5,18)(7,9)-11
2コーナー 4-17-8(6,12,15)(1,14)10(3,13)(2,5,18)9,7-11
3コーナー 4=17(6,8)(1,12)(10,15)3,14(2,13)(5,18)(7,9)-11
4コーナー 4,17(6,8,12)(3,1,15)10(2,13,14)18(5,7)9-11

■レース回顧 強靭に貫く末脚・好敵手封じ二冠達成ブエナビスタ!
■レース解説

 ワイドサファイアが放馬の影響で発走除外。ヴィーヴァヴォドカ、ディアジーナ、デリキットピースが前を窺う。最初のコーナーでヴィーヴァヴォドカがハナに立つ。デリキットピース2番手、少し離れてディアジーナ、ハシッテホシーノらが続く。ジェルミナルは6〜7番手の外、レッドディザイアは中団内、ブロードストリートはこの外につける。ブエナビスタは後方2番手で待機。ヴィーヴァヴォドカがリードを広げながら逃げるも、4コーナーで次第に凝縮。ヴィーヴァヴォドカが僅かに先頭で直線に向く。デリキットピース、ディアジーナが先頭を窺う中、レッドディザイアがこの間を割って抜け出す。外からジェルミナル、更にその外からブエナビスタも進出。ブエナビスタがジェルミナルを交わし、先頭のレッドディザイアに詰め寄っていく。粘り込むレッドディザイアにブエナビスタが襲い掛かり、並んでゴール。


■レース回顧

 3連単3着抜けハズレ。桜花賞1〜3着で当たり?なーんだ、簡単じゃん。勿論外したよ。ヽ(´ー`)ノ

 ヴィーヴァヴォドカが先頭。今回は初めから逃げるって分かってるし、ちっとも怖くない。デリキットピースはこれに鈴をかけていくこともなく、淡々と2番手。流れは緩い。オークス男・福永騎手のジェルミナルはディアジーナから2馬身の圏内、好位付けを選択。ここを基準とすると、2馬身後方のレッドディザイア、ブロードストリートも好位をキープ出来ていると判断できる。

 1,000M通過61秒0。隊列は縦長。ブエナビスタは後ろから2頭目。4コーナーで大外に持ち出して強引に進路を確保したかと思うと、不意に内に入っていった。あれ?前ではレッドディザイアが満を持して抜け出したというのに、まだ中団の外。大丈夫か?…あ、大丈夫だ。すげー脚キタコレ。前を行くジェルミナルの脚が止まったように見えた。レッドディザイアとの差ももるみる凝縮。2馬身、1馬身、半馬身…。

 完全に勝ちパターンに入ったレッドディザイアの野望を二度打ち負かし、ブエナビスタが二冠達成。しかし今回は危なかった。このペースであんなに後ろから行く必要性はどこにあったのか?勝ったから良かったものの、馬場が渋っていたらどうなっていたか分からない。強いことは強いが、ダイワスカーレットと違って危なっかしいというのが正直な感想。こんな競馬を続けていたらいつかきっと痛い目に遭う。

 レッドディザイアは同期に化け物がいたと諦めるしかないのか。中団からロス無く競馬を進めて、上がり3ハロンを34秒2でまとめても勝てなかった。それもそのはず、ブエナビスタは上がり3ハロン33秒6というとんでもない脚を使っていた。ジェルミナルも同様。ブエナビスタを基準に考えるとどんな馬でもジリっぽく見える。結局桜花賞で上がり3ハロン33秒台の脚を使った3頭がそっくりそのまま上位を占めた。

 ブロードストリートは外から馬群に潜り込みつつ進路を模索するという面倒臭い競馬で前を捉え切れなかった。中2週&連続遠征を考えればこれで上出来か。ディアジーナはいつも通りの競馬をしながら、レッドディザイア、ジェルミナル、ブエナビスタと内外から易々と交わされていた。瞬発力勝負で分が悪いのはレース前から分かっていたことで、ブエナビスタに1秒も千切られる結果でも納得せざるを得ない。


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