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第26回フェブラリーS(GI)
2009年2月22日(Sun) 東京ダート1,600M 4歳以上オープン 定量 (国際)(指定)
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 カフェオリンポス 91 渋った馬場では力以上に走る。連闘は無謀。  
2 カネヒキリ 100 GI3連勝で完全復活も距離短縮&内枠が課題。
2 3 サンライズバッカス 96 自力では届かない。速い流れで漁夫の利狙い。  
4 トーセンブライト 95 相手なりに走る印象。但しGIとなると分が悪い。  
3 5 バンブーエール 92 前走久々で59kg。叩き2戦目だが1ハロン長い。  
6 ナンヨーヒルトップ 96 根本的に速さが足りない。この相手では無理。  
4 7 ヒシカツリーダー 96 確実に追い上げる脚魅力。相手強化でも期待。
8 キクノサリーレ 94 前走スローにしても案外。連勝止まり静観妥当。  
5 9 ヴァーミリアン 102 カネヒキリ復帰で王者陥落も依然として力上位。
10 ビクトリーテツニー 92 前々走は嵌っただけか。距離伸びるのも微妙。  
6 11 アドマイヤスバル 95 後ろから行くと平凡。上位を脅かす迫力に欠く。  
12 エスポワールシチー 98 前走負けはしたが時計更新。とにかく行くのみ。
7 13 オフィサー 92 たまにいい脚使うが時計速くなると劣勢否めず。  
14 カジノドライヴ 95 前走楽勝も楽ちんペース。強豪集う今回は辛い。  
8 15 サクセスブロッケン 93 4連敗で既に決着済み。上積みも感じられない。  
16 フェラーリピサ 97 抜群の手応えで連勝。速さはここでも互角以上。
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 外から俯瞰出来る優位を活かせ・速さで力に抗うフェラーリピサ
■予想構築

 まずは以下の資料を参照されたい。

【年齢別成績(GIに昇格した'97年以降過去12年)】
年齢 着別度数 単勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
4歳 【4・6・1・36】 8.5% 21.3% 23.4% 41 52
5歳 【6・2・3・29】 15.0% 20.0% 27.5% 82 78
6歳 【2・1・6・49】 3.4% 5.2% 15.5% 23 51
7歳以上 【0・3・2・41】 0.0% 6.5% 10.9% 0 34

 カネヒキリ、サンライズバッカス、ヴァーミリアンと歴代の勝ち馬が揃い踏み。しかしみんな7歳馬。無事是名馬とはいえ、そろそろ後進に道を譲るべきじゃないのか?GIに昇格した'97年以降12年で4〜5歳馬が10勝、7歳以上馬は延べ46頭が出走して未勝利。若駒にあって高齢馬に乏しいもの、それは「速さ」ではないだろうか。


【枠番別成績(GIに昇格した'97年以降、中山開催の'03年を除く過去11年)】
枠番 着別度数 単勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
1 【0・2・2・17】 0.0% 9.5% 19.0% 0 59
2 【0・0・1・21】 0.0% 0.0% 4.5% 0 34
3 【1・2・0・19】 4.5% 13.6% 13.6% 50 36
4 【1・2・1・18】 4.5% 13.6% 18.2% 54 40
5 【3・2・1・16】 13.6% 22.7% 27.3% 43 55
6 【1・3・1・17】 4.5% 18.2% 22.7% 26 55
7 【2・0・1・19】 9.1% 9.1% 13.6% 44 55
8 【3・0・4・15】 13.6% 13.6% 31.8% 67 96

 東京ダート1,600Mはスタート地点が芝の上にある。ここで行きそびれると致命的。また外の馬が内へ幅寄せしてくる関係で、内枠に入った馬は包まれて動けずも覚悟しなければならない。フェブラリーSにおいても内枠、特に2枠が鬼門になっていて、'04年に2枠4番ユートピア(2人気)が8着、'05年に2枠3番アドマイヤドン(2人気)が5着、'07年に2枠4番シーキングザダイヤ(1人気)が9着に敗れている。


 フェラーリピサはここ2走勝負どころに差し掛かっても暫く追い出しを待つ余裕があった。特に前走は半年振りであの走り。あの手応えが見せ掛けでなければ相当期待していい。東京ダートは5戦して【3・1・0・1】、1,400Mのレコードを保持する速さ自慢。外枠を引いたことで包まれる心配は皆無。力ではカネヒキリやヴァーミリアンより劣るだろうが、マイルなら速さで十分対抗出来る。

 エスポワールシチーは平安Sで溜め逃げを打ったことでワンダースピードに付け入る隙を与えてしまった。錦秋Sで同コースを1分35秒3で逃げ切っているし、速さは折り紙付き。今回は後腐れなく全力逃げに期待したい。ヒシカツリーダーは差しに転向してからの6戦全てでレースの上がり3ハロンより1秒近く速い脚を繰り出している。直線で外に持ち出せればここでも気後れする必要はない。

 ヴァーミリアンは何だかんだ言っても馬券には絡み続けている。少なくともジャパンCダートは後ろから行った分詰め損なっただけで力負けではない。東京大賞典でもカネヒキリに捻られたが、その差はジャパンCダートよりも縮まった。枠順は微妙だが、内枠を引いたカネヒキリよりはマシ。

 カネヒキリは復帰初戦の武蔵野Sで9着。2年半近くの休み明けだったから仕方ないって、直線で前が開けず追えなかったことはスルーしていいのか?4年前の武蔵野Sで2着に敗れた後に武豊騎手はこんなことを言っていた。3年前に一度圧勝しているレースとはいえ、内枠を引いた今回は行きそびれたら一瞬で終わる。勝つかどこにもいないかという意味でシューティングスター(☆)を打って抑える。

 カジノドライヴの前走は殆ど追うところなく3馬身半差の楽勝。というか、準オープンなのだから楽勝して貰わないと困る。1,000M通過62秒2のゆったりペースを番手で押し切っただけでGI獲れますか?って考えるとまだ時期尚早なのではないかと。アメリカのダート重賞(ピーターパンS)勝ちは日本馬初の快挙だが、中身を伴っていたかについては今のところまだ分からない。

◎フェラーリピサ
○エスポワールシチー
▲ヒシカツリーダー
△ヴァーミリアン
☆カネヒキリ


■参考レース (レース名をクリックすると別窓でレース回顧を開きます)
■馬券構築

 フェラーリピサから馬複、3連複流し。

[馬複] フェラーリピサ−エスポワールシチー 10%
[馬複] フェラーリピサ−ヒシカツリーダー 10%
[馬複] フェラーリピサ−ヴァーミリアン 10%
[馬複] フェラーリピサ−カネヒキリ 10%
[3連複] フェラーリピサ−エスポワールシチー−ヒシカツリーダー 10%
[3連複] フェラーリピサ−エスポワールシチー−ヴァーミリアン 10%
[3連複] フェラーリピサ−エスポワールシチー−カネヒキリ 10%
[3連複] フェラーリピサ−ヒシカツリーダー−ヴァーミリアン 10%
[3連複] フェラーリピサ−ヒシカツリーダー−カネヒキリ 10%
[3連複] フェラーリピサ−ヴァーミリアン−カネヒキリ 10%


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