HOME > 重賞回顧 > 第13回東京中日スポーツ杯武蔵野S

第13回東京中日スポーツ杯武蔵野S(GIII)
2008年11月8日(Sat) 東京ダート1,600M 3歳以上オープン 別定 (国際)(指定)
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1   4 7 キクノサリーレ 牡3 55.0kg 後藤浩輝 1.36.0 494kg(0) 5
2 7 13 サンライズバッカス 牡6 58.0kg 佐藤哲三 1.36.1 3/4 488kg(-1) 4
3 6 11 ユビキタス 牡3 56.0kg 安藤勝己 1.36.2 クビ 564kg(+2) 1
4   2 4 カルナバリート 牡5 56.0kg 内田博幸 1.36.3 3/4 518kg(-2) 8
5 1 2 トーセンブライト 牡7 56.0kg 藤岡佑介 1.36.4 1/2 490kg(0) 7
※ レース結果は必ず主催者発表のものでご確認ください。

■各種レース指標 (天候:曇、馬場:良)
ハロンタイム 12.3 - 10.8 - 11.6 - 12.1 - 12.5 - 12.3 - 11.8 - 12.6
上がり 4F 49.2 - 3F 36.7
3コーナー 8,11(4,7,16)(3,1,15)(2,14,12)(9,10,13)(5,6)
4コーナー (*8,11)(4,7,16)(3,15)(1,2,12)(9,14,13)(5,10,6)

■レース回顧 充実一途の4連勝・ダート界の昇り馬キクノサリーレ!
■レース解説

 ベルーガとエスケーカントリーが出遅れ。アグネスジェダイがハナを奪う。ユビキタスは早めの2番手。内からカルナバリートがこれらに続く。カネヒキリが5番手付近を追走、ベルモントプロテアは先頭集団から少し離れた外を進む。キクノサリーレが馬群の間から徐々に押し上げていく。アドマイヤスバルは後方の内、トーセンブライトも差が無く続いてサンライズバッカスは後方3番手の外で待機。アグネスジェダイが僅かに先頭、ユビキタスが並びかけて直線に向く。ユビキタスが持ったままで先頭を奪ってスパート。直後からキクノサリーレ、大外からサンライズバッカスが突っ込む。キクノサリーレがユビキタスを楽に交わし、サンライズバッカスを相手にせずゴール。


■レース回顧

 3連複1着抜けハズレ。1着が抜けたら話になりまへん。カネヒキリはやっぱり公開調教か。(・_・)

 アグネスジェダイがハナを確定。その直後には早くもユビキタスの姿が。掛かってるのか?そんな風には見えないけど、ちょっと積極的過ぎるような。カネヒキリも前で流れに乗れていた。ただ手綱を引いて抑制気味。ペースはそれほど速くなさそうなのに、何で?アドマイヤスバルの後方待機はいいとして、トーセンブライトも後方。前が固まってるのに、この位置はちょっと…。サンライズバッカスはいつも通り。

 ユビキタスは溢れるような手応えでいつでも発進OK。しかし安藤勝己は直線までお預けといった形で手綱を抑えたまま。これは分かる。カネヒキリがますます意味不明。とうとう腰を浮かせて抑えに掛かっていた。他が追い上げに入っている中で異様な光景。やっぱり脚を気にしているのか?殆ど一団で窮屈な競馬だったとはいえ、カネヒキリと似たような位置にいたキクノサリーレはここで動けてたぞ?

 ユビキタスはユニコーンSと同様、直線に向いても暫くは持ったままで楽をしていた。アグネスジェダイの失速を見届けてからスパート。王道。しかしそこから案外伸びない。そうこうしている内にキクノサリーレに交わされ、サンライズバッカスにもゴール前でギリギリ交わされた。あれ?こんなもんか?一団からの追い比べに対応し切れなかったというのが敗因だろうが、この負けは痛い。何が痛いって、同じ3歳のキクノサリーレに勝たれたのが痛い。単にユビキタスが力不足だったってことになる。

 キクノサリーレはスタート直後の芝を味方に引き込んで前に行けたこと、馬群の間を割って抜けて来られたことが勝因。前走のような大味な競馬ではなく、小技を効かせた勝利だった。但し勝ち時計1分36秒0は現行の時期に東京で行われた7年で'03年(勝ち馬:サイレントディール)の1分36秒2に次ぐ下から2番目の凡時計。手放しに褒めるわけにはいかない。

 サンライズバッカスはいつも通りの競馬をしていつも通り届かずの2着。前につけた馬に上手く乗られたらお手上げなのは後ろから行く馬の宿命。前がやりあって潰れるなどのアシストがないと今後も勝てなさそう。タケミカヅチは最内を突いて抜け掛かったものの、ユビキタスの緩いスパートにもついて行けなかった。カルナバリートは前々につけながら終いにかけてよく伸びていた。距離と斤量を考えれば大健闘。

 トーセンブライトは4コーナーで馬群に突っ込んでの追い上げ。当初の勢いはキクノサリーレやサンライズバッカスと同等。返す返すも序盤のポジショニングで失敗した感。アドマイヤスバルは終始外を通って、4コーナーでも外に振られていた。ただサンライズバッカスはその外を通って追い上げており、外を回したことが直接の敗因とは考えにくい。現状力不足ということか。

 カネヒキリは特段進路が狭かったわけでもないのに、武豊騎手がしきりに抑えていたのが気になった。直線に向いても前が割れるのをのんびり待っていた。前が詰まって追えなかったというより、追わなかったというのが真相ではないか?2年を超える実戦だけに無理をさせたくないのは分かるけど、お金を出して馬券を買った人が納得できるようなレースをしてもらいたいと思うのは私だけだろうか。


■このレースの展望へ ■ホームに戻る
Copyright (C) 2000-2010 競馬万事塞翁が馬 All Rights Reserved.