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第16回平安S(GIII) 2009年1月25日(Sun) 京都ダート1,800M 4歳以上オープン 別定 (国際)(指定) |
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着 | 印 | 枠 | 馬 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | タイム | 着差 | 体重(増減) | 人気 |
1 | 1 | 2 | ワンダースピード | 牡7 | 58.0kg | 小牧太 | 1.50.4 | − | 484kg(-2) | 3 | |
2 | ◎ | 2 | 3 | エスポワールシチー | 牡4 | 55.0kg | 佐藤哲三 | 1.50.4 | クビ | 488kg(+2) | 1 |
3 | ☆ | 3 | 6 | マコトスパルビエロ | 牡5 | 56.0kg | 安藤勝己 | 1.50.9 | 3 | 524kg(+10) | 5 |
4 | 5 | 10 | ネイキッド | 牡5 | 56.0kg | M.デムーロ | 1.51.3 | 2 1/2 | 476kg(-2) | 7 | |
5 | 1 | 1 | タガノエクリプス | 牡6 | 56.0kg | 幸英明 | 1.51.4 | 1/2 | 512kg(+2) | 13 |
■各種レース指標 (天候:曇、馬場:稍重) |
ハロンタイム 12.3 - 11.2 - 12.4 - 12.8 - 13.0 - 12.7 - 12.5 - 11.7 - 11.8 上がり 4F 48.7 - 3F 36.0 1コーナー 3,6(2,16)(13,14)(10,11)(4,7,15)12,1,8-9,5 2コーナー 3-6,2,16(10,13,14)(7,11,15)-(4,12)-1,8-9,5 3コーナー 3,6(2,16)(10,13,14,15)(7,11)(4,1,12)8(9,5) 4コーナー 3(2,6)16(10,15)13(1,14)(7,11)12(4,9,5)8 |
■レース回顧 本番でみせる本当の力・捉えた獲物は逃さないワンダースピード! |
■レース解説 エスポワールシチーがハナを奪う。シャーベットトーン、マコトスパルビエロ、ワンダースピードらも前に行く。ネイキッドは5番手集団の内、マイネルアワグラスが直後を追走。ダークメッセージはエアアドニスと並んで後方、サンライズバッカスとナナヨーヒマワリは2馬身程離れて最後方待機。エスポワールシチーのリードは1馬身、マコトスパルビエロとワンダースピードが直後に続きながら直線に向く。エスポワールシチーが内一杯を通って1馬身のリードも、ワンダースピードがすかさず追いかけていく。エスポワールシチーとワンダースピードの2頭が抜け出して一騎打ち。ワンダースピードがエスポワールシチーに並びかけ、僅かに前に出たところがゴール。 ■レース回顧 紐抜けハズレ。いるよね、練習で手を抜いてるのに本番に強い奴。(-_-) エスポワールシチーと、その隣枠の馬が好スタート。ワンダースピードか…。しかしその後のスピードはエスポワールシチーが上。内枠ということもあり、1コーナーで主導権を奪い切った。まずは快調な滑り出し。マコトスパルビエロが2番手、ワンダースピードは3番手。エスポワールシチーのリードは3馬身。力むこともなく、自然体の逃げ。 それにしても1,000M通過61秒7は恵まれ過ぎ。単勝1.9倍の光る逃げ馬をこんなにも楽させて、後続はやる気あるのかな?まあいいや、エスポワールシチー軸だもの、有り難く受け取っておきましょう。4コーナーを迎えてもエスポワールシチーは依然として持ったままなのに、後方各馬は手が激しく動いていた。今頃慌てたって遅いっちゅーの。 直線に向いてもまだ縦長という異様な状況。エスポワールシチーの楽逃げ成立かと思いきや、ワンダースピードがこれにじわじわと追い縋っていった。マコトスパルビエロはこれらに付いて行けずドロップアウト。それより後方は追い上げの最中。勝ち馬は前の2頭に絞られた。追われる立場と追う立場。勝つのは後者と相場が決まっている。昨年の毎日王冠と天皇賞秋におけるウオッカはその好例。 ワンダースピードはスタートで行き脚がついて、エスポワールシチーから離れず付いていって、直線はエスポワールシチーを目標に突き進むだけで良かった。先に前に出ると気を抜くだけに、最後まで競り合えたのは願っても無い状況だった。調教で走らず、本番で結果を出してきた馬って他にもいたなぁと思い返してみると、真っ先にこれが出てきた。 エスポワールシチーはもう少し速めの逃げを打っても良かったのではないかと思う。スローペースにどっぷりと浸かった後方待機勢はともかく、直後につけていたワンダースピードらに楽をさせていた感は否めない。マコトスパルビエロには3馬身差、自身も時計をコンマ4秒詰めているのだから負けて尚強し。賞金の関係上フェブラリーSには出られないだろうが、明け4歳だし焦る必要もない。 マコトスパルビエロは当初の位置取りを守り通して3着。前に行けなかったものの、後ろに下がることもなかった。結局4コーナーで3番手以内につけていた馬がそっくりそのまま残った。4着に入ったネイキッドも比較的前につけていた。後方から追い上げた中で最先着のタガノエクリプスにしても、内を突いて距離ロスを抑えていた。 前の馬が直線で再加速する展開では、後方待機馬はなす術無し。そもそも直線に向いて先頭から10馬身以上開いていては届くわけが無い。凍結防止剤が撒かれる厳寒期は砂が締まって前が残りやすい。この状況で後ろから行く馬を軸にするのはある意味自殺行為。ダークメッセージやマイネルアワグラス、サンライズバッカス辺りについては強い弱いという以前の問題なので敢えてスルーする。 |