HOME > 重賞回顧 > 第1回カペラS

第1回カペラS(JpnIII)
2008年12月14日(Sun) 中山ダート1,200M 3歳以上オープン 別定 (国際)(指定)
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1 1 2 ビクトリーテツニー 牡4 56.0kg 横山典弘 1.08.7 (レコード) 482kg(-4) 4
2 4 7 スリーアベニュー 牡6 56.0kg 田中勝春 1.09.0 1 3/4 504kg(-6) 7
3   3 6 フジノウェーブ 牡6 58.0kg 御神本訓史 1.09.1 3/4 478kg(0) 8
4   1 1 リミットレスビッド 牡9 57.0kg 蛯名正義 1.09.2 クビ 502kg(-7) 11
5   3 5 ナンヨーヒルトップ 牡3 55.0kg 柴田善臣 1.09.2 ハナ 504kg(+4) 3
※ レース結果は必ず主催者発表のものでご確認ください。

■各種レース指標 (天候:曇、馬場:重)
ハロンタイム 12.1 - 10.0 - 10.6 - 11.5 - 12.0 - 12.5
上がり 4F 46.6 - 3F 36.0
3コーナー (*4,13)(12,11)3,10(5,16)(1,6,14)2-8,7,15
4コーナー (*4,13)(3,12,11)10(5,16)(1,6)14,2(7,8)-15

■レース回顧 ハイペースが織り成したどんでん返し・華麗に突き抜けたビクトリーテツニー!
■レース解説

 トロピカルライトとウエスタンビーナスが競り合いながら先頭。アグネスジェダイが3番手、コパノフウジンが4番手につける。ダイワエンパイアはその直後の5番手、ナンヨーヒルトップも内で差が無く続く。カルナバリートは後方から徐々に押し上げていく。ビクトリーテツニーは後方の内、フジノウェーブが先に上がっていく。スリーアベニューは馬群から離れた後方2番手を進む。隊列は縦長、トロピカルライトとウエスタンビーナスが並んだまま直線に向く。ナンヨーヒルトップがウエスタンビーナスを振り切って先頭、内からコパノフウジンが追い上げる。ナンヨーヒルトップがじわじわと進出してトロピカルライトを捉えた瞬間、大外からビクトリーテツニーが急追、一瞬で交わして突き抜ける。


■レース回顧

 ハズレ。なんだこの時計は…。ウエスタンビーナスいい加減にしろ。ヽ(`Д´)ノウワァァン!

 ウエスタンビーナスは牝馬だが実に男らしい。引くことを知らない。内でトロピカルライトが好ダッシュを決めてハナを奪おうがお構い無し。郷原騎手は手加減無しでガシガシ追いまくり。トロピカルライトも先頭を譲る気など毛頭無しといった感じで応酬。テン3ハロン32秒7の超ハイペース。あーあ。♪もう 終わりだね 当たりが 遠くに霞む…。

 ダイワエンパイアは流れに乗るだけで精一杯。この馬にしてみれば5番手でも後ろなのだが、どうすることも出来ない。カルナバリートはスタート直後の芝で行きそびれて道中追い上げるのに必死。これはキツイ。恨むぞウエスタンビーナス。こうなると断然有利なのは後ろで脚を溜めた組。特にスリーアベニュー。リミットレスビッド、ビクトリーテツニー、フジノウェーブ辺りも虎視眈々。

 ウエスタンビーナスは3コーナーを過ぎてもガリガリやっていたが、トロピカルライトは手綱を抑えて少しでも体力を温存しようと試みていた。直線に入ってトロピカルライトが抜け出したものの、コパノフウジンらに迫られる位に疲弊。ウエスタンビーナスも再度盛り返す気力は残っていない。ダイワエンパイアは元の位置から前に行けない。カルナバリートは姿が見えない。♪さよなら さよなら さよ〜なら…。

 前の組は完全にグダグダ。それでも中山の直線は短い。何とかなるのか?と思って見ていると、残り100Mでどんでん返し。後方を走っていたはずのビクトリーテツニーが大外一気で突き抜けてゴール。続いてスリーアベニューが突っ込んで2着。馬場の中央からはフジノウェーブとワールドハンターが伸びてきた。典型的な前総崩れのレースだった。

 「展開読みをしっかりしなさい」というのは意識で持っていても、しっかり実行に移せているかと言われれば苦しい。今回も先行有利・速い時計重視という上辺の部分で予想を構築してしまった。「ウエスタンビーナスはテンがべらぼうに速い」「人気どころは総じて前に行く馬」という2点を考慮に入れていれば、少なくともダイワエンパイア本命はあり得なかった(第42回テレビ西日本賞北九州記念の回顧も参照)。


■このレースの展望へ ■ホームに戻る
Copyright (C) 2000-2010 競馬万事塞翁が馬 All Rights Reserved.