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第9回ジャパンカップダート(GI)
2008年12月7日(Sun) 阪神ダート1,800M 3歳以上オープン 定量 (国際)(指定)
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1   5 10 カネヒキリ 牡6 57.0kg C.ルメール 1.49.2 530kg(-4) 4
2   3 5 メイショウトウコン 牡6 57.0kg 藤田伸二 1.49.2 アタマ 460kg(-2) 7
3 3 6 ヴァーミリアン 牡6 57.0kg 岩田康誠 1.49.3 クビ 524kg(+12) 1
4 2 3 サンライズバッカス 牡6 57.0kg 佐藤哲三 1.49.6 1 3/4 494kg(+6) 6
5   6 2 ブルーコンコルド 牡8 57.0kg 幸英明 1.49.6 アタマ 510kg(-4) 11
※ レース結果は必ず主催者発表のものでご確認ください。

■各種レース指標 (天候:晴、馬場:良)
ハロンタイム 12.4 - 11.2 - 13.1 - 11.7 - 11.8 - 12.4 - 12.0 - 12.1 - 12.5
上がり 4F 49.0 - 3F 36.6
1コーナー 8(7,14)9(4,10,11)(1,15,12)(2,6)-(3,16,5)
2コーナー (7,*8,14)(4,9,10,11)(15,12)(1,2,6)(3,16)5
3コーナー (*7,8)(10,14,11)(4,15,12)(9,6)(1,2)(3,16,5)
4コーナー (*7,8,14)11(10,6)(15,12,5)3,2,9(1,16)4

■レース回顧 雌伏の時を経て完全復活・朱色を貫く雷光一筋カネヒキリ!
■レース解説

 ティンカップチャリスが押して先頭。サクセスブロッケンが内に入って2番手につける。フリオーソ、アドマイヤフジも前に行く。カジノドライヴが外を通って5番手、カネヒキリも差が無く続く。ヴァーミリアンは後方4番手、サンライズバッカスとメイショウトウコンは最後方待機。3コーナーを回ったところでサクセスブロッケンが先頭もフリオーソ、カジノドライヴが外から進出開始。後方からヴァーミリアン、メイショウトウコンが追い上げに入る。直線に入ってサクセスブロッケンが最内先頭。カネヒキリ、フリオーソがこれを追う。外からメイショウトウコンとヴァーミリアンが競り合いながら急追。カネヒキリがサクセスブロッケンを交わして先頭、外から迫ったメイショウトウコンと並んでゴール。


■レース回顧

 ハズレ。過去の実績+ルメールでお客さんと思ってたらエサにされた。まじで氏にたい。(-_-)

 今週は2番人気の馬から流して酷い目に遭った。今回はヴァーミリアンが危ない気がしたので前走これに僅差だったサクセスブロッケンを軸にしたらドボン。勝ったのは切り捨てたカネヒキリ、ヴァーミリアンも負けはしたけど複勝圏内は確保。何処まで予想下手なんだ…。他の参加者に金を垂れ流してるだけやん。競馬でボランティアしててどないすんねん。ホンマまじで一遍氏なんとアカンなぁ。

 ティンカップチャリスが前評判通り(?)の快速を利かせて先頭。サクセスブロッケンも早々と内に入れて2番手につけてきた。ワイルドワンダーは中団で外にブルーコンコルドを置いて折り合えていた。ワンダースピードは中団内で追っ付け気味。1,000M通過60秒2は平均ペース。ヴァーミリアンはちょっと後ろ過ぎかも。後方待機の常連サンライズバッカス&メイショウトウコンと2馬身位しかないぞ。

 前はいつの間にかサクセスブロッケンが先頭。ティンカップチャリスが半馬身差で追って、直後からフリオーソとカジノドライヴが外から被せるような形でプレッシャーをかけてきた。カネヒキリはサクセスブロッケンの直後で虎視眈々。そして後方からヴァーミリアンが満を持して進出。メイショウトウコンもこれを追って捲りをかけてきた。4コーナーで一気に混戦。これはサクセスブロッケン危うし?

 サクセスブロッケンはリードが築けず防戦一方の立ち回り。カネヒキリが追い上げてきた頃には手応えが尽きかけていた。結局カネヒキリに交わされて後退。あーあ。代わって外からヴァーミリアン、とメイショウトウコン。カネヒキリよりもこれら2頭の脚色が良い。てっきりこの2頭がカネヒキリを交わすのかと思ったが、カネヒキリも頑張る。外の争いもメイショウトウコンのほうが勢いがある。ヴァーミリアンは残り50Mで僅かに失速。カネヒキリとメイショウトウコンが並んでゴール。

 カネヒキリは平均ペースで前につけて、内を意識して丁寧に抜けてきた。前が詰まったにしても道中から過剰な位抑えていた武蔵野Sの負け方からして、叩いた次が勝負というのがミエミエだったのだが、そんなに上手いこと行くか!とアンチテーゼの意味を込めて無印にしたらあっさり勝たれた。ヤリヤラズとまではいかなくても、捨てレースと勝負レースの区別はつけておいたほうが良いらしい。

 メイショウトウコンは4コーナーで前の馬も動いて膨らんだ外を回しての進出。エルムSではこれで末を無くして4着だったのだが、今回は叩く度に伸びてきた。ペースが思ったほど速くならず、4コーナーで馬群が密集して差し易かったというのが好走に繋がったようだ。ヴァーミリアンはいつもより下げての競馬で、4コーナーで外を回したのも少なからず影響した。何はともあれ、JBCクラシックでサクセスブロッケン如きにクビ差というのが落とし所だったか。ラストの失速はどこか淋しかった。

 サクセスブロッケンはカネヒキリに並ばれてから実に呆気無かった。先行押し切りの他に手立てが無いのだから仕方ないと言えばそれまでだが…。次世代のダート界を担うべき存在がこんな負け方をしていては先が思い遣られる。これなら差す競馬で一瞬だけ見せ場を作ったカジノドライヴのほうが将来性があるのではないだろうか。こちらは下積みが足りない(キャリアが浅い)分、未知の魅力がある。

 サンライズバッカスはお約束過ぎてノーコメント。アドマイヤフジは3コーナー過ぎで早くも失速。実戦は甘くなかった。ワイルドワンダーは外に壁を作って折り合ってこの結果なのだからやはりGIでは力が足りない。ワンダースピードは流れに全く乗れず、4コーナーで最後方付近まで下がってしまった。調子が落ちていたのだろうか。

 「ジャパンオータムインターナショナル」は全日程を終了。JRAが威信を賭けて呼び集めた海外招待馬の成績を今一度おさらいしてみよう。エリザベス女王杯:トレラピッド10着、フェアブリーズ16着。マイルCS:ラーイズアトーニー9着。ジャパンC:パープルムーン9着、シックスティーズアイコン13着、ペイパルブル14着、マーシュサイド除外。ジャパンCダート:フロストジャイアント12着、ティンカップチャリス13着、マストトラック除外。………。あ、そうか。馬じゃなくて騎手に注目(マイルCS以外は外人騎手が優勝)ってことだったのか。こりゃあ一本取られた。


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