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第23回根岸S(GIII)
2009年2月1日(Sun) 東京ダート1,400M 4歳以上オープン 別定 (国際)(指定)
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1   6 11 フェラーリピサ 牡5 57.0kg 岩田康誠 1.22.1 502kg(+2) 4
2 2 4 ヒシカツリーダー 牡5 56.0kg 木幡初広 1.22.1 クビ 530kg(-2) 5
3   2 3 セントラルコースト 牡4 55.0kg 内田博幸 1.22.2 3/4 502kg(0) 7
4 7 13 アドマイヤスバル 牡6 56.0kg 川田将雅 1.22.4 1 1/4 510kg(-14) 3
5 1 2 バンブーエール 牡6 59.0kg 松岡正海 1.22.8 2 1/2 482kg(+1) 1
※ レース結果は必ず主催者発表のものでご確認ください。

■各種レース指標 (天候:曇、馬場:重)
ハロンタイム 12.2 - 10.6 - 11.3 - 12.1 - 12.1 - 11.6 - 12.2
上がり 4F 48.0 - 3F 35.9
3コーナー 16,3(6,11)(2,8,14)10(1,9,13)(4,12)-15-7-5
4コーナー 16,3(6,11)(2,14)8(1,9,10,13)(15,4,12)-7-5

■レース回顧 久々でも溢れる手応え健在・化け物喰いに意欲見せる快勝フェラーリピサ!
■レース解説

 ブイチャレンジが出遅れ。セントラルコーストが楽に先頭に立つ。フェラーリピサが2番手、ナンヨーヒルトップが間から押して3番手。そこへダンツキッスイが大外からこれらを交わしてハナを奪う。バンブーエールは好位の内、ビクトリーテツニーも内を進む。アドマイヤスバルは中団の外、ヒシカツリーダーがその後に続く。スリーアベニューは後方3番手。ダンツキッスイ先頭、セントラルコースト2番手で直線に向く。ダンツキッスイは間もなく失速、代わってセントラルコーストが先頭に踊り出る。直後の内からバンブーエール、外からフェラーリピサが接近。フェラーリピサの手応えが良く、持ったままでセントラルコーストに並びかけて交わす。馬群の外に持ち出したヒシカツリーダーが確実に追い上げ、セントラルコーストも盛り返してくるも、フェラーリピサが余裕を持ってこれらを退ける。


■レース回顧

 紐抜けハズレ。あー、やっぱりフェラーリピサ切りは無謀だったか…。(T_T)

 フェラーリピサが絶好の飛び出し。セントラルコーストもダッシュを決めて前へ。相当速かったようで、ナンヨーヒルトップはいきなり押しまくっていた。その後ダンツキッスイが強引にハナを叩いてきても、セントラルコーストとフェラーリピサは競り合わず番手で静観。バンブーエールはナンヨーヒルトップの直後、ビクトリーテツニーはこの後ろ。前が固まっていて、この位置では進路を確保できるかちょっと心配。

 ヒシカツリーダーは馬群の切れ目につけて、いつでも外に出せる位置取り。よーしよしよし。お前の脚が凄いのはリサーチ済みだからな。前はダンツキッスイが飛ばしていて速い。ただ少しバラけた追走で、前が楽をしているのが気になる。ヒシカツリーダーはその他大勢の集団に紛れながら4コーナーを回ってきた。ちゃんと捌いて出て来いよ。

 ダンツキッスイは直線に向いてお役御免。セントラルコーストが先頭、内からバンブーエール、外からフェラーリピサが迫ってきた。しかしこの2頭、手応えが全く違った。バンブーエールは既に全開追い、フェラーリピサは微動だにせず。ああ、エルムSの時と同じ手応えだ。直後は大混戦でも、先頭に踊り出たフェラーリピサはますます絶好調。むー、こりゃ強いわ。降参。

 ヒシカツリーダーはガラ空きになった外に持ち出して伸びてきた。見ていて安心出来る確実な追い上げ。これでフェラーリピサを買っていたら激アツだったのだが…。ゴール前の追撃鞭で更に勢いが付いたものの、フェラーリピサには届かず。惜しい。昨年の今頃は小倉大賞典でシンガリだった馬が、差しに回ってここまで強くなれるというのは素敵だ。

 ペース配分、勝ち時計は馬場状態を考えれば概ね平均レベル。例年はこのペースで差し馬が台頭するのだが、今年は前につけた馬のうち2頭が馬券に絡んだ。3着以下が1馬身1/4、更に2馬身半と離れた辺りからも上位3頭の底力が浮かび上がってくる。フェラーリピサは久々を感じさせない快勝で、フェブラリーSでもそれなりに期待していいのではないだろうか。スピードならあの化け物達にも対抗できる。セントラルコーストも昇級初戦、初重賞挑戦でフェラーリピサを差し返そうとしていた辺りに強さを感じた。

 アドマイヤスバルはレース振りが無難過ぎて何とも言えない。一つ言えるのは差す競馬では勝てないということか。バンブーエールは前を追いかけるどころか現状位置をキープするだけで精一杯。明らかに59kgが重荷になっていた。ビクトリーテツニーは前が止まらないとこんなものか。ナンヨーヒルトップはフェラーリピサやセントラルコーストに比べてテンのスピードが貧弱。スリーアベニューは完全に展開頼みの馬で、今回は出番が無かった。


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