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第38回小倉大賞典(GIII)
2004年2月8日(Sun) 小倉芝1,800M 4歳以上オープン ハンデ
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1   4 7 メイショウバトラー 牝4 51.0kg 藤田伸二 1.49.1 502kg(-2) 3
2 6 12 オースミコスモ 牝5 55.0kg 本田優 1.50.0 5 428kg(-8) 7
3   4 8 トレジャー 牡6 55.0kg O.ペリエ 1.50.0 クビ 530kg(-10) 6
4 2 3 アサカディフィート セ6 57.0kg 池添謙一 1.50.1 クビ 520kg(+2) 2
5 8 16 ローマンエンパイア 牡5 57.0kg 武豊 1.50.2 1/2 522kg(+14) 4
※ レース結果は必ず主催者発表のものでご確認ください。

■各種レース指標 (天候:晴、馬場:良)
ハロンタイム 12.6 - 12.2 - 12.9 - 12.2 - 12.0 - 11.7 - 11.5 - 11.9 - 12.1
上がり 4F 47.2 - 3F 35.5
1コーナー 7-1-(2,3,5,12,14)15(8,13)6(11,16)(9,10)
2コーナー 7-(1,2)5(3,8,12)(6,14)16(11,13,15)(9,10)
3コーナー 7(1,5)(6,2,12)(3,8,16,14)(13,15)(11,9,10)
4コーナー 7(1,5)12(6,3)(8,14)2(16,10)(11,13,15)9

■レース回顧 鞍上の全場重賞制覇をエスコート・逃げて圧勝メイショウバトラー!
■レース解説

 アサカディフィート、ブイロッキー、ローマンエンパイアが出遅れ。メイショウバトラーがダッシュ良くハナを奪う。外からオースミコスモ、メイショウキオウが続くが、コーナーワークで内枠各馬が2番手集団を形成。メイショウバトラーの逃げは緩く、馬群はほぼ一団で推移。ローマンエンパイア、エイシンチャンプは馬群の真ん中を追走。3コーナーに差し掛かった辺りでオースミコスモが外を突いて進出。後方待機馬も一斉に追い上げにかかる。直線に向き、メイショウバトラーが二の脚を使うと後続との差が一気に広がり独走状態に突入。離れた2番手では外からオースミコスモ、内からアサカディフィート、後方からはトレジャーが競り合うも前には遠く及ばない。メイショウバトラーが流す感じでゴール。


■レース回顧

 紐抜けハズレ。メイショウバトラーをナメてました。オースミコスモ来たのになぁ。(ノ∀`)アチャー

 近年の小倉大賞典は準オープン勝ち上がり馬が健闘し、マイル戦経由の人気薄が穴を開けるという傾向がみられたが、今回もその通りの決着。コース形態から行った者勝ちも指摘したがこれもそのまんま。なのにどういうことかハズしてしまった。伏兵を軸にした時は多少買い目が増えても幅広く流さないと今回のような悲劇が起こる。思い起こせば昨年だけでも京都新聞杯ラジオたんぱ賞等で痛い目に遭っている。今後は必要に応じて余分に印を打つ予想構築に取り組むことにする。

 メイショウバトラーは鞍上の藤田騎手が上手く乗った。他馬が馬場の悪い内を嫌って外へ回す中、敢えてラチ沿いを進んで距離損を抑えていた。一つ間違えば脚が上がって沈没するところだったが、元々上がりが冴えないメイショウバトラーにとっては馬場悪化は大して問題にならなかった。

 ところで藤田騎手はこの小倉大賞典勝ちをもってJRA全場重賞制覇を達成。これは安田富男元騎手、武豊騎手に次ぐ史上3人目の快挙。ゴール前で早くもガッツポーズが飛び出したのをみてはしゃぎすぎだなぁと思ったがこういうことか。夏は北海道で荒稼ぎする藤田騎手だが、小倉のファンに愛想良くしてもらったことでこれからは夏の小倉にもちょくちょく姿を現すかもしれない。

 オースミコスモも本田騎手が上手く乗った。一旦はコーナーワークで後ろに下がったが、向こう正面では先団の外から何時でも発進OKの位置取り。3コーナー過ぎで他馬に先駆けて動き、多少外に振られながらも直線で前の集団に楽々並びかけていくことが出来ていた。先週の京都牝馬Sの回顧で本田騎手について触れたばかりだったが、まさか次週実践することになるとは思わなかった。

 アサカディフィートはスタートで後手を踏みリズムを崩したまま追走したツケがラストに出てしまった。明らかに出遅れ癖がある馬で、今後も全幅の信頼は寄せられない。ローマンエンパイアも太め残りで本調子にはなく、もっさりとしたスタートからして走る気が感じられなかった。ゲートで後ろの方にもたれてしまう悪癖があり、こちらもスタートが課題。マイネルブラウは叩き2走目で臨んだ昨年に比べて順調さを欠いていた感は否めない。

 小倉芝【3・3・1・0】(85.7%)の好相性から穴人気を集めていたサンライズシャークは大外を豪快に捲って追い込んだものの、ラストは他馬と同じ脚色になり7着敗退。コース相性の良さだけに注目する予想構築は他人と同じ結論に陥りやすい(=回収期待値が低くなる)ため感心しない。あくまでも人気薄を発掘するための指標として使うべき。昨年の朝日チャレンジCで2着したアラタマインディ(10人気)がこれの良い例である。


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