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第35回函館2歳S(GIII) 2003年8月10日(Sun) 函館芝1,200M 2歳オープン 馬齢 (混)(特指) |
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着 | 印 | 枠 | 馬 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | タイム | 着差 | 体重(増減) | 人気 |
1 | ◎ | 7 | 12 | フィーユドゥレーヴ | 牝2 | 54.0kg | 藤田伸二 | 1.12.2 | − | 438kg(-8) | 2 |
2 | ▲ | 7 | 11 | フラワーサークル | 牝2 | 54.0kg | 五十嵐冬樹 | 1.12.2 | ハナ | 450kg(-6) | 3 |
3 | △ | 5 | 7 | ミュージックホーク | 牡2 | 54.0kg | 福永祐一 | 1.12.7 | 3 | 464kg(+2) | 4 |
4 | 4 | 6 | マイネルゼスト | 牡2 | 54.0kg | 木幡初広 | 1.13.2 | 3 | 432kg(+2) | 8 | |
5 | ○ | 5 | 8 | ナムラビッグタイム | 牡2 | 54.0kg | 松永幹夫 | 1.13.3 | 1/2 | 498kg(-4) | 1 |
■各種レース指標 (天候:曇、馬場:稍重) |
ハロンタイム 12.1 - 11.0 - 11.8 - 12.3 - 12.7 - 12.3 上がり 4F 49.1 - 3F 37.3 3コーナー (1,3,8,*13)(2,14,11,12)(4,10)(5,6,7,9) 4コーナー (*8,11)13(2,4,14,12)(3,9)(5,6,10,7)-1 |
■レース回顧 夢継ぐ娘が早くも素質開花・フィーユドゥレーヴ快勝! |
■レース解説 外枠2頭が好ダッシュも内からハイパーバトルが押して先頭に立つ。スピードデステニー、ルナルナ、ナムラビッグタイムも並びかけるように続く。フラワーサークル、フィーユドゥレーヴは中団馬群外で折り合って追走。全馬ほぼ一塊で推移。3コーナー過ぎでハイパーバトルが急に失速。ルナルナの外からフラワーサークルが捲り気味に進出。フィーユドゥレーヴも大外から上がってくる。プリモスターは馬場の真ん中、ナムラビッグタイムは最内を突いて直線に向く。ナムラビッグタイムはコーナーワークで単独先頭に立つも手応えは一杯。そこへ外からやってきたフラワーサークルが交わし先頭に変わる。しかしその外からフィーユドゥレーヴが追い縋る。フィーユドゥレーヴが僅かに前に出たところでゴール。 ■レース回顧 馬単◎→▲(30%)的中。小張りの時に限ってクリーンヒット。やってられまへん。ヽ(´ー`)ノ 最終的にナムラビッグタイムとフィーユドゥレーヴのどちらを軸にするかで迷ったが、ナムラビッグタイムを軸にするには「'97年以降の函館2歳Sでは逃げ切り勝ちがない」、「完全な西高東低」という2つの障壁があった。裏返せば「好位差しが出来る関西馬」が狙えるということになる。 逃げ馬が勝てないのは「揉まれたり競られたりした時の対応力が未知数」であるからではないだろうか。キャリアの浅い2歳馬ならなおさらのことで、この辺りについては昨年の小倉2歳Sでチャニングガール(5位入線4着)を軸にしてみて痛切に感じたことである。では西高東低なのは何故か。データでは関東馬劣勢、関西馬優勢があからさまに出ているが理屈が出てこない。たまたま仕上がりの早い馬が栗東へ多く入厩しただけなのか。とりあえず馬券に強弱をつける上では役立つ傾向ではある。 軸馬フィーユドゥレーヴは結構外に回していたのでどうかと思ったが、中団外で折り合って脚を温存していただけに綺麗に伸びた。特に先に抜け出たフラワーサークルを射程圏内に定めてからの伸びには目を引いた。並んでから俄然強さを発揮するのがサンデーサイレンス産駒の真骨頂。ただ追い出しに対する反応はやや鈍く、短距離はこなす程度か。距離が伸びて良い素材。 ナムラビッグタイムは初めて控える競馬を実践して敗退。愛知杯の回顧で「サクラバクシンオー産駒は概ね揉まれず行ければ能力が生かせる傾向にある」と触れたが、今回もそれがストレートに出た感じがする。道中揉まれたナムラビッグタイムと外目で折り合ったフラワーサークルとではラストで手応えの差が明確に出た。内外の馬場差を考慮しても、直線入口で鞭を飛ばさざるを得ないほど追い詰められていたのは確か。 フラワーサークルはフィーユドゥレーヴとの併走から先に仕掛け、コーナーを回り終えたところでも手応え十分。五十嵐騎手はふと内に目を遣った。この仕草からもナムラビッグタイムをマークしていたのは明らか。しかし後方外からの足音に気付いたのか、今度はふと後ろを見遣った。その足音の主はフィーユドゥレーヴ。ラストでハナ差敗れたのは自らがマークされる立場に置かれたからだろう。ナムラビッグタイムに雪辱したが勝てない。これが競馬の駆け引き、しいては醍醐味ではないだろうか。 ちなみに競馬の醍醐味は俗な部分でもう一つある。そう、儲けることです。近頃全く当たっていなかったので今週は止めようと固く心に誓っていたのだが、直前になって 折角予想したんだし、ちょっとだけなら(・∀・)イイ! ということになり(なるなよ!)、少額で買ってみた。獲ったのは馬単200円。平和だね〜。 |