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第41回愛知杯(GIII)
2003年6月8日(Sun) 中京芝2,000M 3歳以上オープン ハンデ (父)[指定]
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1   7 7 カゼニフカレテ 牡4 52.0kg 吉田稔 1.59.7 484kg(+4) 3
2 6 6 エイシンハリマオー 牡5 54.0kg 池添謙一 1.59.7 ハナ 456kg(-6) 2
3   5 5 メジロマイヤー 牡4 55.0kg 飯田祐史 2.00.0 1 3/4 482kg(0) 7
4 8 9 タフネススター 牝6 55.0kg 武幸四郎 2.00.0 ハナ 452kg(+2) 1
5   2 2 ナリタダイドウ 牡6 53.0kg 幸英明 2.00.5 3 450kg(+2) 9
※ レース結果は必ず主催者発表のものでご確認ください。

■各種レース指標 (天候:晴、馬場:良)
ハロンタイム 12.5 - 11.2 - 11.6 - 12.1 - 12.2 - 12.0 - 12.2 - 12.0 - 11.9 - 12.0
上がり 4F 48.1 - 3F 35.9
1コーナー 5(3,8)(1,2)4,6-(7,9)
2コーナー 5(3,8)(1,2)4,6,7,9
3コーナー 5,8(1,2)(6,4)(3,9)7
4コーナー 5(1,8,2)(6,9)(7,4)3

■レース回顧 後方から虎視眈々・軽ハンデでカゼニフカレテ!
■レース解説

 メジロマイヤーがハナを奪う。ダイタクフラッグ、ナリタダイドウも早めの競馬。外から押してマイネルブラウも先頭に取り付く。エイシンハリマオー、カゼニフカレテは後方待機。差がなく最後方にタフネススターが構える。メジロマイヤー先頭、マイネルブラウ2番手で3コーナーカーブに差し掛かると、外から一気にタフネススターが動き出す。エイシンハリマオー、カゼニフカレテも徐々に進出。直線に向き、粘るメジロマイヤーを馬場の中央からタフネススターとエイシンハリマオーが交わす。叩き合いでタフネススターが下がったところへ外からカゼニフカレテが急追。エイシンハリマオーと馬体を併せてゴール。


■レース回顧

 ハズレ。1000万で惜敗続きでも背中が軽いとこうも変わるものなのか。(-_-)うむむ…

 「初めての軽ハンデ」。これはこれまで背負ったことのない軽斤量で馬が発奮するのではないか、という至極単純な私の持論。一度でもその斤量を背負ったことがあれば該当しない(2歳時の馬齢適量、見習い騎手減量等を除く)。とはいえ、統計的資料に基かないオリジナル理論なので成立認定はTPOによる。昨年の小倉記念でアラタマインディを軸にした際、この「初めての軽ハンデ」を根拠の一つに挙げた。

 勝ったカゼニフカレテはこのレース以前にハンデ戦に4回出走していたが、いずれも55〜57kgと背負わされる立場にあった。今回は格上挑戦ということもあり、一気の5kg減で「初めての軽ハンデ」が成立。格下と軽ハンデの関係は追求していくとなかなか奥深い。カゼニフカレテのラストの伸びはそのことを今一度思い起こさせるものだった。なお2着のエイシンハリマオーも見習い騎手騎乗時(4回、2〜3歳時に51〜52kg)を除けば「初めての軽ハンデ」が成立していた。

 タフネススターは緩いメンバー構成で当然の如く1番人気に推されたが、これは半ば予想放棄に近い無難な賭けだったのではないだろうか。能力的には一番秀でていてもここはハンデ戦。実質トップハンデということからすれば相対的に不利だったことは否めず、格下に足元を掬われても文句は言えない。皮肉なことに同馬がカブトヤマ記念を制した時も「初めての軽ハンデ」の影響があった。今回は武幸四郎騎手が早々と勝ちに行く騎乗を見せたが、これは能力を信じての乗り方で問題無かったものと思われる。なお同馬は脚部不安を発症し、このレースを最後に引退を表明している。

 対抗に推したスズノミヤビオーは中団以降に置かれた上、3〜4コーナー中間でエイシンハリマオーに進路をカットされる不利でほぼ何も出来ずに終了。ちなみに同馬は2走前に53kgを背負っていたことから「初めての軽ハンデ」とは言い難い。

 メジロマイヤーは長いと思われた距離を逃げて3着。タフネススターの追撃も何気にハナ差退けたのは評価して良い。サクラバクシンオー産駒は概ね揉まれず行ければ能力が生かせる傾向にある。距離短縮で単騎濃厚ならまず勝ち負け。

 マイネルブラウは好位が取れたにも関わらず直線でズルズル後退。小倉大賞典をピークに得意のローカルで結果が出ていないのが気になる。ストロングブラッドは決め手を持たないこともあり直線の攻防に加われず。上がりがかからないと苦しいようだ。距離はこの位までならこなせそう。


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