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第35回函館2歳S(GIII)
2003年8月10日(Sun) 函館芝1,200M 2歳オープン 馬齢 (混)(特指)
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 ハイパーバトル 93 圧勝デビューも芝替わり&距離延長で割引。  
2 2 エンジェルクルー 85 走破時計・上がり共平凡。道悪は追い風か。  
3 3 スピードデステニー 87 悪くはないが条件一変で強調材料に欠く。  
4 カフェヴィンセント 85 デビュー戦のテン緩く置かれる可能性高い。  
4 5 セトノヒット 86 デビュー戦シンガリは不満。芝不向きの感。  
6 マイネルゼスト 89 重馬場勝ち生かせる馬場も物足りなさ残る。  
5 7 ミュージックホーク 85 競り合いにも対応。位置取り嵌れば面白い。
8 ナムラビッグタイム 94 逃げ切り連勝。競られた場合が少々怖い。
6 9 マイネルスペリオル 85 好位差し決めるも上がり掛かったのはどうか。  
10 リガードシチー 85 デビュー戦の内容はまずまず。善戦可能。  
7 11 フラワーサークル 91 中央初戦の前走で見所あり。展開利で肉薄も。
12 フィーユドゥレーヴ 87 開幕週新馬戦で好位抜け出し完勝は好評価。
8 13 ルナルナ 中央転厩初戦。展開的に厳しさ増してどうか。  
14 プリモスター 87 2戦目で変わり身見せる。但し上がりは平凡。  
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 好位差しでサクラバクシンオー産駒に立ち向かえ・フィーユドゥレーヴ
■予想構築

 まずは「札幌と函館の開催が入れ替わった'97年以降6年間の脚質傾向」についてまとめた以下の資料をご覧頂きたい。

【直近6年の3着以内馬の位置取り】
年度(回) 頭数 1着 2着 3着
'97年(第29回) 10頭 (2-2)先 (1-1) (3-3)先
'98年(第30回) 16頭 (4-4)先 (8-6) (6-6)
'99年(第31回) 14頭 (2-2)先 (1-1) (9-5)
'00年(第32回) 11頭 (2-2)先 (6-6) (1-1)
'01年(第33回) 13頭 (6-5) (9-2) (3-5)
'02年(第34回) 15頭 (5-2)先 (1-1) (7-7)

【直近6年の3着以内馬の前走距離と位置取り】
年度(回) 1着 2着 3着
'97年(第29回) 函芝12[+0.8] (4-1)先 函芝12[+1.1] (1-1) 函芝10[+0.1] (3-3)先
'98年(第30回) 函芝10[+0.2] (1-1) 函芝12[+0.9] (3-4)先 函芝12[+0.2] (3-2)先
'99年(第31回) 函芝12[+0.2] (7-7) 函芝10[+0.6] (1-1) 函芝12[-0.2] (4-4)先
'00年(第32回) 函芝12[-0.1] (5-2)先 函芝12[+1.0] (4-4)先 函芝10[+0.4] (1-1)
'01年(第33回) 函芝12[+0.2] (2-2)先 函芝10[+0.2] (6-4)先 函ダ10[+0.2] (2-2)先
'02年(第34回) 函芝10[+0.9] (2-2)先 阪ダ12[+1.0] (2-2)先 函芝12[-0.0] (2-2)先
※芝10は芝1,000M、[+0.8]は0秒8差勝ち、[-0.2]は0秒2負け。以下同様。

 資料を見渡す限りでは、函館2歳Sにおいては逃げ切り勝ちがないことが分かる。施行時期変更前を含む過去10年('94年はダート1,000M)でもハナを切った馬は【0・6・1・3】(60.0%)となり、ラストで好位追走馬に交わされているのが現状。逆に言えば2着が多いということも分かる。逃げ馬は他に並ばれると単勝リスクが大きくなる。前走逃げ切り勝ちを収めているハイパーバトルスピードデステニーセトノヒットナムラビッグタイムはすんなり行けたとしても不安が残る。

 また芝替わり&距離延長の二重苦を背負う馬は苦戦しており、ダート1,000Mを経由した馬は【0・0・1・11】(8.3%)となる。特に'99年4着エピグラフは函館ダート1,000Mで1秒4差の大楽勝を演じていながら連を外している。ハイパーバトルスピードデステニーセトノヒットマイネルスペリオルルナルナは芝を経由した馬に比べて見劣る。

 理想ステップは1回函館新馬戦(5連対)、2回函館ラベンダー賞(3連対)。但しラベンダー賞経由馬は連対【2・1・2・1】(50.0%)、3着以下【0・0・0・11】(0.0%)となるため、4着マイネルゼストは妙味が無い。1着ナムラビッグタイム、2着フラワーサークルは連対有力候補。1回函館経由のミュージックホークマイネルスペリオルフィーユドゥレーヴプリモスターも優勢。なお2回函館デビューで連対した馬は3頭いるが、いずれもデビュー戦で2着以下を0秒6以上離していた。2回函館デビューのエンジェルクルーカフェヴィンセントリガードシチーには凄みを感じない。

 以上をまとめる。
  • ラベンダー賞連対
    ナムラビッグタイム(但し展開不安)、フラワーサークル
  • 1回函館勝利直行
    ミュージックホーク、フィーユドゥレーヴ、プリモスター
  • ×ダート1,000M経由
    ハイパーバトル(但し2回函館1秒1差勝利)、スピードデステニー、セトノヒット、マイネルスペリオル(但し1回函館勝利)、ルナルナ
  • ×ラベンダー賞3着以下敗退
    マイネルゼスト
  • ×2回函館デビュー0秒6差未満勝利
    エンジェルクルー、カフェヴィンセント、リガードシチー
 ナムラビッグタイムは傾向上2着が十分に考えられる。馬複軸で堅いとは思うが、過去6年で【1・0・1・26】(3.6%)という関東馬の低調さを鑑みると3着以下に敗れるというリスクもそれなりにある。ということで軸は次点人気の関西馬フィーユドゥレーヴ。

◎フィーユドゥレーヴ
○ナムラビッグタイム
▲フラワーサークル
△ミュージックホーク


■馬券構築

 フィーユドゥレーヴから馬単流し。

[馬単] フィーユドゥレーヴ→ナムラビッグタイム 50%
[馬単] フィーユドゥレーヴ→フラワーサークル 30%
[馬単] フィーユドゥレーヴ→ミュージックホーク 20%


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