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第34回エリザベス女王杯(GI)
2009年11月15日(Sun) 京都芝2,200M 3歳以上オープン 定量 (牝)(国際)(指定)
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 ウェディングフジコ 82 前哨戦も完敗。展開利あっても現状では無理。  
2 メイショウベルーガ 81 レース振り向上。内で距離ロス抑えれば通用。
2 3 チェレブリタ 85 ここ2戦良いところ無し。距離延長も苦しいか。  
4 ジェルミナル 84 前走外を回した分考慮もジリっぽさは否めず。  
3 5 リトルアマポーラ 90 昨年は先行策ズバリ。前に行けるのはプラス。
6 ピエナビーナス 82 追込有利の前走4着止まり。上積みは期待薄。  
4 7 クィーンスプマンテ 90 前走も見せ場は作ったが重賞ではまだ厳しい。  
8 カワカミプリンセス 90 形式上は過去2回連対も勝ち切るまでは微妙。  
5 9 ブラボーデイジー 86 前走掛かったとはいえ負け過ぎ。距離も長い。  
10 シャラナヤ 大外一気は鮮烈も少頭数で一団。半信半疑。  
6 11 テイエムプリキュア 91 逃げてナンボの馬。リードを活かしてどこまで。  
12 ブロードストリート 88 この秋は絶好調。外回りの追い比べでも互角。
7 13 サンレイジャスパー 77 往年の勢い見られず。一回叩いただけでは。  
14 ニシノブルームーン 84 前走も先行して食い下がるも定量戦では劣勢。  
15 ミクロコスモス 86 良くも悪くも展開次第。自力で活路見出したい。  
8 16 ブエナビスタ 90 ここ2戦は小回りコース。能力最上位揺るがず。
17 ムードインディゴ 87 前走典型的な前崩れとはいえ使った脚は評価。
18 レインダンス 83 先行策でも変わらず。昨年5着とはいえ厳しい。  
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 外回りで今度こそ磐石・好敵手不在のここは落とせぬブエナビスタ
■予想構築

 まずは以下の資料を参照されたい。

【3着以内馬一覧('96年以降過去13年)】
年度 1着馬 2着馬 3着馬
'96年 ダンスパートナー(4歳) フェアダンス(4歳) シーズグレイス(3歳)
'97年 エリモシック(4歳) ダンスパートナー(5歳) エイシンサンサン(5歳)
'98年 メジロドーベル(4歳) ランフォザドリーム(4歳) エアグルーヴ(5歳)
'99年 メジロドーベル(5歳) フサイチエアデール(3歳) エガオヲミセテ(4歳)
'00年 ファレノプシス(5歳) フサイチエアデール(4歳) エイダイクイン(5歳)
'01年 トゥザヴィクトリー(5歳) ローズバド(3歳) ティコティコタック(4歳)
'02年 ファインモーション(3歳) ダイヤモンドビコー(4歳) レディパステル(4歳)
'03年 アドマイヤグルーヴ(3歳) スティルインラブ(3歳) タイガーテイル(4歳)
'04年 アドマイヤグルーヴ(4歳) オースミハルカ(4歳) エルノヴァ(5歳)
'05年 スイープトウショウ(4歳) オースミハルカ(5歳) アドマイヤグルーヴ(5歳)
'06年 フサイチパンドラ(3歳) スイープトウショウ(5歳) ディアデラノビア(4歳)
'07年 ダイワスカーレット(3歳) フサイチパンドラ(4歳) スイープトウショウ(6歳)
'08年 リトルアマポーラ(3歳) カワカミプリンセス(5歳) ベッラレイア(4歳)
※'96年はヒシアマゾン(5歳)が2位入線後7着、'06年はカワカミプリンセス(3歳)が1位入線後12着降着。

 このレースは前年の連対馬が再び連に絡みやすい傾向にある。古馬に開放された'96年以降の3着以内馬を年齢と共に一覧にしてみるとよく分かる。'01年から'03年にかけて一時途絶えたものの、'04年からまた復活。カワカミプリンセスは昨年2着の他、'06年も1位入線(12着)で実質連対。


 有力どころが総じて後ろから行く馬ばかり。こういう時はどうするんだっけ?前に行く馬を買え。昨年先行して勝利のリトルアマポーラは外せない。これに近い位置から詰めてきて2着のカワカミプリンセスも有力。府中牝馬Sがだらしなかったから要らない、なんてことは言えない。むしろ休み明け、かつ追い込み決着で先行してそれぞれ5着と6着なら褒められる部類に入る。しかしカワカミプリンセスは冬毛が出ているらしく、昨年以上となると苦しいかもしれない。

 ブエナビスタは札幌記念が小回り+洋芝、秋華賞も勝負どころで動けずと敗因が明らか。最後方待機でなくても走れるようだし、外回りで距離も延びるここは磐石。力負けの可能性は無いとは言えないが、少なくとも秋華賞でこれを負かしたレッドディザイアはここにはいない。ブロードストリートは秋に入って急成長。チューリップ賞やオークスで手も足も出なかったブエナビスタとの差も詰まりつつある。しかし勝ち鞍の最長は1,800Mで、2,000M以上となるとまだブエナビスタに分がある。

 シャラナヤの取捨をどうするか?結論から言うと人気なら切り。オペラ賞の大外一気(Youtube動画参照)は確かに凄かった。負かした相手もミッデイ(GI・ナッソーS、GI・英オークス2着)、アルペンローズ(GI・ジャンロマネ賞)、ナイトマジック(GI・独オークス、GI・伊リディアテシオ賞2着)と強そうなのがズラリ。エリザベス女王杯がロンシャンで行われるなら間違いなく軸にしていた。しかしここは日本です。

 府中牝馬Sがフロック視されているムードインディゴもこの人気なら手を出すべきか。昨年は勝負どころで前が壁になる不利があって6着だった。前に飛ばしてくれそうな馬がいるここも展開的には好都合。メイショウベルーガは頻繁に出遅れて毎回のように大外を回す不器用な馬だったのが、出遅れが無くなってむやみに大外を回さないと上がって来れない馬でも無くなった。何よりもレースの上がり3ハロン35秒5のところを33秒8で突き刺した前走が優秀。格下だけに強くは推せないが、マークはしておきたい。

◎ブエナビスタ
○ブロードストリート
▲リトルアマポーラ
△ムードインディゴ
☆メイショウベルーガ


■参考レース (レース名をクリックすると別窓でレース回顧を開きます)
■馬券構築

 ブエナビスタとブロードストリート2頭軸の3連複流し。

[3連複] ブエナビスタ−ブロードストリート−リトルアマポーラ 50%
[3連複] ブエナビスタ−ブロードストリート−ムードインディゴ 30%
[3連複] ブエナビスタ−ブロードストリート−メイショウベルーガ 20%


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