HOME > 重賞展望 > 第10回秋華賞

第10回秋華賞(GI)
2005年10月16日(Sun) 京都芝2,000M 3歳オープン 馬齢 (牝)(混)(指定)
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 エイシンテンダー 88 前走並ばれてから無抵抗。現状は打つ手無し。  
2 ジェダイト 84 先行するにも相手強力。直線粘り込むのは無理。  
2 3 モンローブロンド 74 重賞では通用していない。ここは付いて回るだけ。  
4 テイエムメダリスト 70 ダート短距離連勝だけで何しに出てきたのか不明。  
3 5 ラインクラフト 91 実績断然。掛かり癖厄介も速さで押し切る構え。
6 オリエントチャーム 79 夏は太め残り。叩き3戦目で差脚戻れば一発も。  
4 7 レースパイロット 83 この中に入るといかにも非力。決め脚なく苦戦。  
8 デアリングハート 86 前走直線で不利あり。速い流れで折り合いつく。
5 9 フェリシア 86 一瞬だけいい脚使うが距離適性考えるときつい。  
10 エアメサイア 92 距離伸びて差脚全開。位置取り自在なのも魅力。
6 11 ニシノナースコール 81 古馬相手に差し切り評価も間隔開いたのがどうか。  
12 ショウナンパントル 84 前走一旦後ろに置かれる。速い流れで一変ある。  
7 13 シールビーバック 77 芝でいいところ無し。流れに乗れるかも怪しい。  
14 コスモマーベラス 80 前走快勝もスローを利した前残り。地力疑問。  
15 スルーレート 73 前走ノーマーク単騎嵌る。ここ久々の上同型いる。  
8 16 エリモファイナル 77 直線平坦で差脚生かせる。前崩れの展開で一考。  
17 トウカイルナ 69 トライアル惨敗。力不足は明白で通用は困難。  
18 ライラプス 85 好走は全て内から進出。ただ前走の差脚悪くない。
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 速さとキレの二強対決・適性は速さに味方ラインクラフト
■予想構築

 まずは以下の資料を参照されたい。

【桜花賞馬の秋華賞成績】
年度 桜花賞馬名 オークス成績 秋初戦の内容 秋華賞成績
'96年 ファイトガリバー 2着 (未出走)
'97年 キョウエイマーチ 11着 ローズS(GII・阪神芝2,000M)1着 2着
'98年 ファレノプシス 3着 ローズS(GII・阪神芝2,000M)1着 1着
'99年 プリモディーネ 3着 (未出走)
'00年 チアズグレイス 2着 ローズS(GII・阪神芝2,000M)5着 4着
'01年 テイエムオーシャン 3着 1着
'02年 アローキャリー (未出走) (未出走)
'03年 スティルインラブ 1着 ローズS(GII・阪神芝2,000M)5着 1着
'04年 ダンスインザムード 4着 4着

 桜花賞馬は延べ6頭が出走して【3・1・0・2】(66.7%)。過去9回で桜花賞と秋華賞の二冠達成は3頭、出走機会達成率50%はかなりの高率。桜花賞を過去最速タイムで制したラインクラフトにも当然達成の期待がかかる。


【ローズS勝ち馬の秋華賞成績】
年度 ローズS勝ち馬 桜花賞成績 オークス成績 秋華賞成績
'96年 ヒシナタリー (未出走) (未出走) 11着
'97年 キョウエイマーチ 1着 11着 2着
'98年 ファレノプシス 1着 3着 1着
'99年 ヒシピナクル (未出走) (未出走) 3着
'00年 ニホンピロスワン (未出走) (未出走) 11着
'01年 ダイヤモンドビコー (未出走) (未出走) (未出走)
'02年 ファインモーション (未出走) (未出走) 1着
'03年 アドマイヤグルーヴ 3着 7着 2着
'04年 レクレドール (未出走) (未出走) 6着

 桜花賞馬ラインクラフトにローズSで待ったをかけたのが桜花賞4着、オークス2着のエアメサイア。ローズS勝ち馬は延べ8頭が出走して【2・2・1・3】(50.0%)とイマイチだが、「桜花賞・オークス出走馬」というフィルタをかけると【1・2・0・0】(100.0%)とパーフェクト連対。こちらもかなり有力だ。


【ローズS上がり3ハロン最速馬の秋華賞成績】
年度 ローズS上がり3F最速馬 ローズS上がり3Fと成績 秋華賞上がり3Fと成績
'96年 ヒシナタリー 35.9(1着) 37.5(11着)
'97年 メイプルシロップ 35.1(2着) 35.6(8着)
'98年 ビワグッドラック 36.3(2着) 37.2(12着)
'99年 ブゼンキャンドル 35.2(3着) 36.1(1着)
'00年 ニホンピロスワン 34.9(1着) 34.1(11着)
'01年 ローズバド 34.2(2着) 34.6(2着)
'02年 サクラヴィクトリア 34.7(2着) 34.7(2着)
'03年 アドマイヤグルーヴ 34.5(1着) 34.8(2着)
ベストアルバム 34.5(3着) 37.8(17着)
'04年 レクレドール 35.1(1着) 35.0(6着)

 ローズSで上がり最速をマークしていた馬は延べ10頭が出走して【1・3・0・6】(40.0%)。勝ったのは12番人気で大穴をブチ開けた'99年ブゼンキャンドル。'01年ローズバドと'03年アドマイヤグルーヴは桜花賞馬テイエムオーシャンとスティルインラブに敗退。


 ローズS組優位傾向(過去9回のうち'96年以外の8回で連対、延べ11連対)からしてもラインクラフト、エアメサイアの二強は揺ぎ無い状況。上記データからしても甲乙付け難いが、3点目のデータを重視して「キレ」のエアメサイアよりも「速さ」のラインクラフトを上位に採る。

 ラインクラフトにも弱点が無い訳ではない。ローズSでエアメサイアに差されたのはエアメサイアの豪脚もさることながら、自身の掛かり癖にあるところが大きい。ローズSはこれが祟って早仕掛けになり、ゴール寸前で脚が無くなったというのが大方の見解。ただローズSは前半1,000M通過が61秒0とラインクラフトにとってはかなりのスロー。今回はフルゲートのGIで、前走のようなスローは考えにくい。

 エアメサイアは今開催の差し優勢傾向(デイリー杯2歳Sの展望参照)が追い風。前日(3日目)も概ね差し馬が勝利していた。ラインクラフトの自滅を待つまでもなく、自らの差脚で有無を言わせず差し切ってしまっても何ら驚けない。ただ今回はラインクラフトのプラス材料も多い。

 他で気になるのはデアリングハート、ライラプス、ショウナンパントル。デアリングハートは単純にラインクラフトが得意とする流れに合う。ライラプスはローズSで上位2頭に離されたとはいえラインクラフトと同じ上がりをマーク。ペースが上がってどうかだけ。ショウナンパントルは後方内という窮屈なところから直線だけで巻き返してきており、実績馬の休み明け初戦としては理想的な内容。但し紫苑Sは伝統的に秋華賞との相性が最悪で、印は回らない。

◎ラインクラフト
○エアメサイア
▲デアリングハート
△ライラプス


■馬券構築

 ラインクラフト・エアメサイア中心の3連単。ラインクラフト1着を厚く、エアメサイア1着は抑え。

[3連単] ラインクラフト→エアメサイア→デアリングハート 30%
[3連単] ラインクラフト→エアメサイア→ライラプス 20%
[3連単] ラインクラフト→エアメサイア→ショウナンパントル 20%
[3連単] エアメサイア→ラインクラフト→デアリングハート 10%
[3連単] エアメサイア→ラインクラフト→ライラプス 10%
[3連単] エアメサイア→ラインクラフト→ショウナンパントル 10%


■このレースの回顧へ ■ホームに戻る
Copyright (C) 2000-2010 競馬万事塞翁が馬 All Rights Reserved.