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第10回秋華賞(GI) 2005年10月16日(Sun) 京都芝2,000M 3歳オープン 馬齢 (牝)(混)(指定) |
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着 | 印 | 枠 | 馬 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | タイム | 着差 | 体重(増減) | 人気 |
1 | ○ | 5 | 10 | エアメサイア | 牝3 | 55.0kg | 武豊 | 1.59.2 | − | 468kg(+6) | 2 |
2 | ◎ | 3 | 5 | ラインクラフト | 牝3 | 55.0kg | 福永祐一 | 1.59.2 | クビ | 466kg(+8) | 1 |
3 | 6 | 11 | ニシノナースコール | 牝3 | 55.0kg | 横山典弘 | 1.59.7 | 3 | 426kg(+4) | 5 | |
4 | 3 | 6 | オリエントチャーム | 牝3 | 55.0kg | 赤木高太郎 | 1.59.9 | 1 1/2 | 440kg(-16) | 11 | |
5 | △ | 8 | 18 | ライラプス | 牝3 | 55.0kg | 松永幹夫 | 2.00.0 | クビ | 442kg(+8) | 7 |
■各種レース指標 (天候:晴、馬場:良) |
ハロンタイム 12.4 - 11.0 - 12.2 - 12.2 - 12.3 - 12.3 - 11.8 - 11.6 - 11.3 - 12.1 上がり 4F 46.8 - 3F 35.0 1コーナー 1(3,9)15(2,5)(4,8,13)(14,16)10,6(7,12,18)11,17 2コーナー 1(3,9)15(2,5)(8,13)(4,16)14(6,10)(12,18)7-(11,17) 3コーナー 1(9,15)(3,5)(4,2,13)(6,8,16)(10,14)(11,12,18)(7,17) 4コーナー 1(9,5)3(2,15,8,13)(6,10,16)(14,18)(11,12)4(7,17) |
■レース回顧 ゴール手前でまた逆転・母の無念を娘が返したエアメサイア! |
■レース解説 オリエントチャームが出遅れ。エイシンテンダーがすんなり先手を奪う。フェリシア、スルーレート、モンローブロンドも前に行く。ラインクラフトはこれらの後ろ、好位の外につける。デアリングハートは中団馬群の一角、エアメサイアもこの中で待機。ニシノナースコールは後方の内につける。3コーナーを通過し、ラインクラフトがじわじわと進出、直線に向くと同時に敢然先頭。そこから一気に突き放し独走に持ち込む。先行集団は俄かに失速、これらに変わってエアメサイアが末脚を伸ばしてラインクラフトを追いかけていく。エアメサイアがラインクラフトとの差をみるみる縮め、ゴール寸前で捉えて交わす。 ■レース回顧 3連単3着抜けハズレ。はい、ラインクラフト先頭。ってあれ?ちょ、おま、待っ…。('A`) 桜花賞・NHKマイルC変則二冠の快速馬ラインクラフトか。それとも秋初戦のローズSでラインクラフト相手に見事な差し切りを演じたエアメサイアか。今年の秋華賞はこの二強の一騎打ちムード。単勝はライン1.8倍に対しエア2.5倍。馬連は1.8倍まで買い進まれた。当展望では「速さ」と「キレ」の二者択一で前者を支持、軸をラインクラフトとした。 ラインクラフトは好位で折り合っているように見えたが、やや手綱を持っていき気味で行きたい様子。3コーナー過ぎからの仕掛けもエアメサイアに監視されている立場からすると早い。エアメサイアはラインクラフトの進出にもびくともせず、仕掛けどころを模索していた。ラインクラフトが押し切るのか、エアメサイアが差し切るのかはこの時点ではまだ分からない。 直線に入り、ラインクラフトがエイシンテンダーを馬なりで交わし、瞬時に3〜4馬身のリード。残りはあと150M。貫禄勝ち…と思いきや、やはりあの黄色いメンコが迫ってきた。しかし今回は直線に坂がない。ラインクラフトの脚色も衰えていない。やれやれ…と思いきや、とうとうあの黄色いメンコが並んできた。残りは10Mあるかないか。次の瞬間にはエアメサイアが前に出ていた。 ラインクラフトは勝気な性格から早め先頭を余儀なくされてしまう分だけ詰めが甘くなる。桜花賞とNHKマイルCは速さで誤魔化せたが、それ以上の距離になるとどうしても折り合いの問題が出てくる。ローズSでこの兆候を強く認識できたかどうかがポイントだったのではないだろうか。一方のエアメサイアはというと、「京都内回りで差し届かず」や「母と同じ運命を辿る」といった抽象論でしか貶せない状況。今回エアメサイアを軸に出来た方は胸を張っていいと思う。 馬券的に注目を集めた3着争いは最内からニシノナースコールが滑り込んだ。後方待機勢がこぞって外を回す中、最内から距離損なく回ってくる辺りは策士ヨコテンならでは。一瞬だけだが凄い脚を使っていた。4着オリエントチャームは太め解消。道中エアメサイアを外に置く位置取りで、進出に手間取ったのが悔やまれる。5着ライラプスは直線に向くところで外に弾き飛ばされたような格好で外に膨らむロス。オリエントチャームと共に追い込んだがラストで力尽きた。この馬は外に馬を置かないと安定しない。 紫苑S組はコスモマーベラス10着、ショウナンパントル8着と今年も撃沈。いずれも直線で前に取り残されそうになっていた。ローズSとの東西格差は深刻。秋華賞における紫苑S組はオークスにおけるスイートピーS組同様、消しデータとして強力に作用するようだ。 |