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第4回アイビスサマーダッシュ(GIII)
2004年8月22日(Sun) 新潟芝1,000M 3歳以上オープン 別定 (混)(指定)
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 ホワットアリーズン 100 追い込んでの着拾い専門。前崩れ待ち。  
2 2 ドローアウター 99 進展見られず。脚質単調で勝ち負け困難。  
3 3 トウショウトリガー 98 このメンバーに入るとスピード不足は明白。  
4 4 ソルトレイクスター 98 自己条件敗退で昇級。力量的に見劣る。  
5 5 カルストンライトオ 102 今年2戦が好内容。外ラチ張り付きで勝機。
6 マコトセイウン 89 前走障害帰りの割に走るがそれまで。  
6 7 ロックスキル 97 芝もこなせるが勝ち負けになると話は別。  
8 シルキーラグーン 100 近走内容悪くない。叩いた効果でどこまで。
7 9 ネイティヴハート 102 差し切れずばかり。距離短縮で一変期待。
10 ケイアイランボー 84 地方転出後もサッパリ。現状ではまず無理。  
8 11 コスモラブシック 100 惜敗続きもセンス感じる。スピードあり注目。
12 タカオルビー 99 決め手一瞬。相手強化で仕掛け所カギ。  
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 他距離で磨いた速さが生きる・ジリ脚ネイティヴハートの逆襲
■予想構築

 昨年の展望で用いた「速度ランキング」からのアプローチが有用であったため、今年も活用してみることにする。

【'01年(第1回)アイビスサマーダッシュ直前速度ランキング(抜粋)】
馬名 1,000M 1,200M 1,400M アイビスSD着順
メジロダーリング 1位 (17.80) 2位 (17.37) 1着
シンボリスウォード 6位 (17.54) 7位 (17.62) 5位 (17.22) 2着
カルストンライトオ 1位 (17.80) 4位 (17.24) 3着
エイシンコジーン 1位 (18.45) 5位 (17.67) 7位 (17.11) 4着
ユーワファルコン 2位 (18.35) 8位 (17.60) 8着

【'02年(第2回)アイビスサマーダッシュ直前速度ランキング(抜粋)】
馬名 1,000M 1,200M 1,400M アイビスSD着順
カルストンライトオ 1位 (18.45) 1位 (17.80) 2位 (17.59) 1着
ブレイクタイム 1位 (17.80) 1位 (17.72) 2着
タイキメビウス 3位 (17.73) 4位 (17.33) 3着
クラレットパンチ 2位 (18.32) 12位 (16.73) 11着
インターサクセス 2位 (18.32) 9位 (17.42) 5位 (17.28) 4着

【'03年(第3回)アイビスサマーダッシュ直前速度ランキング(抜粋)】
馬名 1,000M 1,200M 1,400M アイビスSD着順
イルバチオ 7位 (18.21) 7位 (17.62) 1位 (17.48) 1着
ティエッチグレース 6位 (18.25) 2位 (17.83) 6位 (17.31) 2着
トーセンオリオン 11位 (17.52) 3着
エイシンコジーン 1位 (18.45) 5位 (17.67) 8位 (17.11) 11着
イシノグレイス 1位 (18.45) 7位 (17.62) 9位 (17.07) 4着

 「速度ランキング」とは距離(m)を走破タイム(s)で割った値(速度:m/s)でのランキングをいう。単純に走破タイムが速ければ速いほど上位になる。上表はレースで3着以内に入った馬と1,000M速度ランク上位2頭の距離別速度ランキングをまとめたものである。上記のランキングはデビュー時からの最高速度を示している。距離幅は便宜上プラス2ハロンまで考慮した。

 昨年も触れた通り、「直線コースでの実績はあまり意味を成さず、むしろ他距離でハイラップを刻んでいる馬が好走している」というのが創設以来の結果から導き出せる傾向である。'01・'03年エイシンコジーン、'02年クラレットパンチ、'03年イシノグレイスのように、直線での実績が突出していて、距離が伸びる毎に急激に順位を落とすパターンは苦戦している。一方で勝ち馬3頭がいずれも1,400M(プラス2ハロン)でスピード適性を示していたことは注目に値する。


 以上を踏まえた上で今年の速度ランキングを見てみる。

【'04年(第4回)アイビスサマーダッシュ直前速度ランキング】
馬名 1,000M 1,200M 1,400M
ホワットアリーズン 4位 (18.32) 6位 (17.65) 3位 (17.26)
ドローアウター 6位 (18.18) 10位 (17.57) 8位 (16.99)
トウショウトリガー 8位 (18.02) 7位 (17.62) 3位 (17.26)
ソルトレイクスター 4位 (18.32) 7位 (17.62)
カルストンライトオ 1位 (18.62) 1位 (17.83) 2位 (17.59)
マコトセイウン 7位 (18.08) 11位 (17.42) 7位 (17.09)
ロックスキル 4位 (17.70) 3位 (17.26)
シルキーラグーン 9位 (17.95) 7位 (17.62) 6位 (17.24)
ネイティヴハート 10位 (17.27) 4位 (17.70) 1位 (17.61)
ケイアイランボー
コスモラブシック 2位 (18.42) 2位 (17.78)
タカオルビー 2位 (18.42) 3位 (17.75)

 今年は1,000Mだけ速いという馬が見当たらない。コスモラブシック、タカオルビーは1,400M未出走のため1,200Mの速度で判断しなければならないが、引き続き上位にランクされているためそのまま信用しても良さそうだ。但しタカオルビーについては昇級&前走直線コース使用馬が【0・0・0・11】(0.0%)というデータがネックになる。穴なら1,000M未出走、1,200〜1,400Mで比較的上位にランクされているロックスキルか。

 中心となるのはやはり'01年3着、'02年1着のカルストンライトオ。ラチに張り付いて逃げると好走するという習性があり、一昨年はスタート直後から外ラチに向かって突進したほどである。今年は3着に敗れた'01年と同じ5番枠からのスタート。今年も同様の作戦なら出足に響く可能性がある。正攻法で行くと詰めが甘くなるので今回は敢えて軸から外すのも手か。

 注目に値するのは1,400Mで1位にランクされているネイティヴハート。1,400Mの最高速度は'02年NSTオープンで記録したものである。1,000Mの速度はデビュー時、それも地元・盛岡での速度なので参考外。直近1年に絞っても、前走のNSTオープンで記録した17.28で1位にランクされている。直線コースにおいて追い込み脚質は不利だが、昨年はイルバチオが後方一気で勝利しており侮れない。


 軸は1,400M部門1位のネイティヴハート。相手筆頭は各部門上位のカルストンライトオ。単穴は1,200M部門2位のコスモラブシック。バーデンバーデンCでカルストンライトオに3/4+クビ差は評価して良い。連下はシルキーラグーン。高松宮記念で勝ち馬に0秒6差と善戦しており、スピードはかなりありそうだ。

◎ネイティヴハート
○カルストンライトオ
▲コスモラブシック
△シルキーラグーン


■馬券構築

 ネイティヴハートから馬複流し。タテ目を抑える。

[馬複] ネイティヴハート−カルストンライトオ 30%
[馬複] ネイティヴハート−コスモラブシック 30%
[馬複] ネイティヴハート−シルキーラグーン 20%
[馬複] カルストンライトオ−コスモラブシック 20%


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