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第21回フェブラリーS(GI)
2004年2月22日(Sun) 東京ダート1,600M 4歳以上オープン 定量 (混)(指定)
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 サイレントディール 102 近2走は距離・馬場不適にしても負け過ぎ。  
2 ミツアキタービン 95 追走一杯の前走内容不満。まだ下積み必要。  
2 3 イーグルカフェ 98 近走は後方侭。行きっぷり戻れば侮れない。  
4 ユートピア 95 マイルは堅実に走る。先手押し切りも視野。
3 5 シャドウスケイプ 94 末脚堅実。距離延長で前を追えるかが課題。
6 ハタノアドニス 78 中央のスピードに取り残され気味で苦戦必至。  
4 7 ノボトゥルー 91 東京コースは確実に合うが往年の力になく。  
8 ブルーコンコルド 97 前走直線で前が詰まる不利有。見直す手も。  
5 9 トーシンブリザード 65 長期ブランク明けは別馬。復活は望み薄。  
10 アドマイヤドン 106 昨年同時期より上積み断然で勝ち抜け濃厚。
6 11 ノボジャック 90 そこそこ上位には来るが決め手に欠ける。  
12 ブイロッキー 90 昨夏以降の上積み感じず。ここも相手強化。  
7 13 ヒューマ 91 前走後方一気で食い込むも地力は甚だ疑問。  
14 ストロングブラッド 92 追って粘り無いのが気になるが脚質は安定。  
8 15 スターリングローズ 96 前走同様強力な同型馬多く進展は見込めず。  
16 タイムパラドックス 97 折り合い第一。前々につけられれば勝機。
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 名実共にダート界の首領へ・好位鋭伸アドマイヤドン
■予想構築

 手っ取り早く前走着順に注目してみる。

【前走着順別成績(過去6年)】
前走着順 着別度数 単勝率 連対率 複勝率
1着 【5・2・3・19】 17.2% 24.1% 34.5%
2着 【1・1・2・6】 10.0% 20.0% 40.0%
3〜5着 【1・4・1・31】 2.7% 13.5% 16.2%
6〜9着 【0・0・0・17】 0.0% 0.0% 0.0%
10着以下 【0・0・1・17】 0.0% 0.0% 5.6%

【前走着差別成績(過去6年)】
前走着差 着別度数 単勝率 連対率 複勝率
勝ち 【5・2・3・19】 17.2% 24.1% 34.5%
負0秒0 【0・0・0・2】 0.0% 0.0% 0.0%
負0秒1〜0秒2 【0・1・1・8】 0.0% 10.0% 20.0%
負0秒3〜0秒5 【1・3・2・10】 6.3% 25.0% 37.5%
負0秒6〜0秒9 【1・0・0・15】 6.3% 6.3% 6.3%
負1秒0〜 【0・1・1・36】 0.0% 2.6% 5.3%

 基本的に前走で掲示板を外していた馬は要らない。敗戦差1秒以上から連対したのも'03年2着ビワシンセイキのみで、東京コース施行時においては同パターンからの連対例は皆無。


【前走敗戦差1秒以上ながら人気を集めて敗退した例】
年度(回) 馬名 前走レース・着順(着差) フェブラリーS成績
'98年(第35回) バトルライン マイルCS・13着(2秒5) 9着(2人気)
'00年(第36回) メイセイオペラ 東京大賞典・11着(2秒0) 4着(3人気)

 '99年の勝ち馬メイセイオペラは東京大賞典でコケた影響がここにも現れて敗退していることから、サイレントディールは武蔵野S快勝を考慮しても危険な人気馬となる公算が高い。他ではミツアキタービンイーグルカフェハタノアドニス(取消前の着順より)、ブルーコンコルドトーシンブリザードブイロッキースターリングローズが該当する。これにより出走馬の半数にあたる8頭が消せる。


【平安S優勝馬のフェブラリーS成績一覧(過去6年)】※'97年平安Sは同着優勝
年度(回) 馬名 フェブラリーS成績
'97年(第14回) シンコウウインディ 1着(6人気)
トーヨーシアトル 11着(3人気)
'98年(第15回) エムアイブラン 6着(3人気)
'99年(第16回) オースミジェット 4着(3人気)
'00年(第17回) オースミジェット 6着(8人気)
'01年(第18回) マンボツイスト 15着(7人気)
'02年(第19回) スマートボーイ (未出走)
'03年(第20回) スマートボーイ 13着(8人気)

 前走勝ちでも平安S優勝馬のフェブラリーS成績は【1・0・0・6】(14.3%)と冴えない。今年の平安S勝ち馬タイムパラドックスが前売り段階で単勝33.0倍の8番人気とあまり注目されていないのも頷ける。なお、根岸Sは現在の施行時期に移ってから間が浅く、検討からは除外する。ちなみに今年の根岸S勝ち馬シャドウスケイプも前売り段階で単勝28.3倍の7番人気と評価が低い。


 軸はアドマイヤドン。昨年の展望では「ダート戦4勝以上必須」の項目から機械的に狙いから外したが、今年はこの要件も楽々クリア。昨夏のエルムS以降はイーグルカフェ、ユートピア、サイレントディールらに決定的着差をつけており、既に勝負付けが終わった感じもする。

 相手筆頭はユートピア。昨夏のユニコーンSはテン3ハロン33秒5の超ハイペースを好位できっちり折り合い、直線で上がり最速で駆け抜け圧勝。マイル前後では安定した走りをみせており、京都金杯で3着していることからもスピードはアドマイヤドンにもヒケをとらない。

 単穴はタイムパラドックス。平安Sの勝ち時計1分51秒3は平凡で評価に値しないが、アドマイヤドンと未対戦であることは推せる根拠となる。直線抜け出してからクーリンガーとの競り合いを制しており、東京の長い直線で行われる追い比べにも適性をみせそうである。後ろに置かれるとやる気を無くすのでスタート次第で後手を踏みかねない外枠は不利かもしれない。

 連下はシャドウスケイプ。東京ダートは前走を含め【3・1・0・1】(80.0%)の好相性を誇る格好の舞台。テンが速く上がりが掛かる前傾ラップを最も得意としており、先行激化なら即出番。今回はアドマイヤドンを筆頭にサイレントディール、ユートピアなど先行馬が人気を集めており、少なからず色気が出る。

◎アドマイヤドン
○ユートピア
▲タイムパラドックス
△シャドウスケイプ


■馬券構築

 アドマイヤドンから馬複流し。アドマイヤドン・ユートピア2頭軸の3連複を抑える。

[馬複] アドマイヤドン−ユートピア 40%
[馬複] アドマイヤドン−タイムパラドックス 20%
[馬複] アドマイヤドン−シャドウスケイプ 20%
[3連複] アドマイヤドン−ユートピア−タイムパラドックス 10%
[3連複] アドマイヤドン−ユートピア−シャドウスケイプ 10%


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