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第44回デイリー杯2歳S(JpnII)
2009年10月17日(Sat) 京都芝1,600M 2歳オープン 馬齢 (混)(指定)
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1 4 5 リディル 牡2 55.0kg 小牧太 1.33.7 464kg(-2) 1
2 1 1 エイシンアポロン 牡2 55.0kg 池添謙一 1.33.7 クビ 494kg(-2) 5
3 5 6 ダノンパッション 牡2 55.0kg 武豊 1.33.8 3/4 456kg(-12) 2
4 5 7 ダイワバーバリアン 牡2 55.0kg 岩田康誠 1.34.0 1 1/4 512kg(0) 4
5   3 3 ラブグランデー 牝2 54.0kg 藤田伸二 1.34.0 クビ 436kg(+4) 7
※ レース結果は必ず主催者発表のもので確認ください。

■各種レース指標 (天候:曇、馬場:良)
ハロンタイム 12.1 - 11.0 - 11.4 - 12.3 - 12.0 - 11.7 - 11.4 - 11.8
上がり 4F 46.9 - 3F 34.9
3コーナー 9(1,7)10,3,13,2,4,5,8(6,12)-11
4コーナー 9,1(3,7)2(10,13)(6,4)5,8,12=11

■レース回顧 素質に賭けた後方待機・一気の脚で期待に応えたリディル!
■レース解説

 ダノンパッションが出遅れて最後方。フローライゼも出が良くなく後方から。クリノキングビートが楽にハナに立つ。エイシンアポロンが2番手、ダイワバーバリアンがこれに並んでいく。フローライゼは後方外から徐々に進出。リディルは抑えて後方待機。ダノンパッションは最後方から内を通って追い上げる。4コーナーにかけて隊列が縮まりながら直線に向く。エイシンアポロンが早速クリノキングビートを交わして先頭に踊り出る。最内からラブグランデー、直後からダノンパッションとダイワバーバリアンが接近。エイシンアポロンが懸命に粘り込むところへ大外からリディルが一気に突っ込み、内の争いをまとめて交わす。


■レース回顧

 ◎−☆−△で3連複(10%)的中。リディルの素質を信頼して乗った小牧騎手に乾杯。(´∀`)

 ダノンパッションはスタート直前、ゲートの中でしきりに首を上げ下げしていた。いざスタートが切られると、その首の動きがピタッと止まり、面食らった感じで立ち遅れ。あーあ。フローライゼも良いスタートではなかった。エイシンアポロンは内の2番手、ダイワバーバリアンは勢いが付いて4番手。リディルは中団の外。フローライゼの仕掛けにも無関心。やけに自信タップリな騎乗。

 ダノンパッションは後方から内を通る作戦。リディルは流れに任せて外を通っていた。前はクリノキングビートとエイシンアポロンが並び、一貫して内を通ったラブグランデーが3番手。ダノンパッションはこの直後まで来ていた。一方リディルは大外を通った関係で後ろから数えたほうが早い位置。前からはおよそ7〜8馬身。勢いはあるようだが、届くか微妙。

 先頭で粘るエイシンアポロン、内で食い下がるラブグランデー、この間を突いたダノンパッション。これら3頭の頑張りは、大外から飛んできたリディルの前には無力だった。すげー切れ味。残り200Mの標識の辺りで前とはまだ5馬身ぐらいあったはずなのに、最終的には流すような感じでエイシンアポロンを交わしていた。勝ち時計1分33秒7、上がり3ハロン33秒8も優秀。

 エイシンアポロンはスタートから行き脚が付いて楽々2番手、直線先に抜け出してリディルとタイム差無し。攻め強化で活気が戻った好例。野路菊Sを経由した馬はこれで4年連続連対となった。ダノンパッションは出遅れ癖を直さないと今後も同じ事の繰り返し。リディルと同じ上がり3ハロン33秒8をマークしたとはいえ、ラストはエイシンアポロンと脚色が同じになっていた。

 ダイワバーバリアンは序盤で少し掛かったのが影響したのか、直線でキレを欠いた。ラブグランデーは前走と違い、今回は先に仕掛けて勝ちに行く競馬だった。ここが1,400Mならばもっと際どかったはず。フローライゼは加速が付かないまま凡退。大跳びな走法で、見た目にも野暮ったく映った。新潟2歳S組は3着クロフォード、4着ギュンターが芙蓉Sで人気を集めて凡退していて、案外レベルが低いのかもしれない(但し12着サクラテンペストは芙蓉Sで2着している)。


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