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第60回毎日王冠(GII)
2009年10月11日(Sun) 東京芝1,800M 3歳以上オープン 別定 (国際)(指定)
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1   4 4 カンパニー 牡8 58.0kg 横山典弘 1.45.3 462kg(-4) 4
2 6 6 ウオッカ 牝5 57.0kg 武豊 1.45.5 1 498kg(+6) 1
3   3 3 ハイアーゲーム 牡8 57.0kg 木幡初広 1.45.8 2 508kg(-10) 10
4   8 11 ナムラクレセント 牡4 57.0kg 小牧太 1.45.8 アタマ 498kg(+4) 5
5 8 10 サンライズマックス 牡5 57.0kg 岩田康誠 1.46.0 1 1/4 442kg(-2) 6
※ レース結果は必ず主催者発表のもので確認ください。

■各種レース指標 (天候:晴、馬場:良)
ハロンタイム 13.0 - 11.3 - 11.5 - 12.2 - 12.0 - 11.7 - 10.9 - 11.1 - 11.6
上がり 4F 45.3 - 3F 33.6
2コーナー (*6,11)(2,5)7(1,4,10)3-8,9
3コーナー 6(2,11)5,4,7-10(1,3,8)-9
4コーナー 6(2,11)5(4,7)8(10,3)1,9

■レース回顧 惜敗続きの府中で遂に爆発・右鞭連打で女王撃破カンパニー!
■レース解説

 ダイシンプランが出遅れ。ウオッカが馬なりでハナに立つ。ナムラクレセントが2番手に上がり、アドマイヤフジ、ヤマニンキングリーもこれに続く。スマイルジャックはこの後ろ、カンパニーが押し上げて内から5番手に上がる。ウオッカ先頭のまま直線に向く。アドマイヤフジとカンパニーが並んで追い上げる。直線半ばでウオッカが満を持して追い出して後続を離しにかかるも、カンパニーが外に持ち出してウオッカを猛追。カンパニーがゴール間際でウオッカを捉え、1馬身離してゴール。


■レース回顧

 ハズレ。カンパニーは俺が切ったから来たんだろ。ここも3着がアレだな…。(-_-)

 ローカル巡りのヤマニンキングリー、関屋記念勝ちのスマイルジャックを厚く買って、重賞6勝馬カンパニーを切る。予想の調子が悪い時は直近の内容ばかりに目が行って、全体を見なくなる(見ようとしなくなる)。先週のスプリンターズSもそうだった。カンパニーは東京で未連対でも天皇賞秋3着や安田記念4着があったって?そんなことぐらい知ってるよ。じゃあ何で切ったの?…後ろから行くと思ったから。

 馬券下手の嘆きはさておき、ウオッカは今年も負けた。力関係だけみれば負けるはずがないのに負けた。競馬ってのは展開一つでどうにでもなるし、光る逃げ馬は百害あって一利なしみたいなこともこれまでの回顧で何度も触れてきた。昨年と今年の毎日王冠はこれらを実証する良い機会だった。馬券を外しても、これを将来に向かって役立てられれば良いのだ(私は役立てられていないが)。

 他に逃げ馬がいないだけあって、ウオッカは今年も意識することなく先頭に立った。ナムラクレセントが外から追ってきて、これにハナを譲るのかと思いきや、ナムラクレセントのほうが自重。なんだそりゃ。ヤマニンキングリーはウオッカとアドマイヤフジに挟まれるような感じで4番手、ここまでが先頭グループ。スマイルジャックはそこから1馬身後ろ。ちょっと持って行かれ気味。

 カンパニーは前を意識して、馬群を縫うようにして押し上げていた。そのまま内に進路を採って5番手、3コーナーでナムラクレセントの側まで来ていた。この時点でひゃくぱー外れたと思った。しかしそれは2〜3着にカンパニーが絡むというだけで、ウオッカの勝利は揺ぎ無いと思った。というのも、ウオッカは先頭で楽をしていた。4コーナーを迎えても2番手との間隔は1馬身あった。

 直線に向いてもウオッカは持ったまま。アドマイヤフジとナムラクレセントは既に全力追い。ナムラクレセントは外へヨレていた。ウオッカとの差は無情にも広がっていく。勝負あり、と思ったらカンパニーがやって来た。内で息を潜めて、アドマイヤフジの失速に合わせて外に持ち出して、ウオッカに鞭が入ったのを確認してから右鞭一閃!そこから20発近い鞭連打に応え、カンパニーは化け物を差した。

 光る逃げ馬をマークして差した。それだけ。この結果を受けてカンパニーがウオッカより強いなんて思わない。後世の評価はGIの舞台で勝ってナンボ。昨年の天皇賞秋は後方決め打ちで突っ込んで4着だったが、奇襲の域を出ていなかった。この後天皇賞秋に向かうなら、この自信を基に勝ちに行く競馬をして貰いたい。

 前の2頭が完全に抜けて、残り滓の3着争いに飛び込んだのはカンパニーと同じ8歳馬ハイアーゲームだった。休み明けで使ったオールカマーで上がり3ハロン33秒3、全5勝のうち4勝を挙げている東京に替わって一発って分からんでもないが…。穴狙いってのはこうやるんだなぁってことを実感。アドマイヤフジは昨年ほど縦長にならず、カンパニーに迫られたところで手立てが無くなった。

 ナムラクレセントは終始外に膨らみ気味で、満足に追えていなかった。素質はあるのだろうがまだ物足りない。サンライズマックスは最内に入れて追い上げていたが勝負にならなかった。ヤマニンキングリーとスマイルジャックは直線半ばで姿が見えなくなった。ヤマニンキングリーはやはりGIIIに毛が生えた程度のレベルでしかない。スマイルジャックは折り合いがイマイチで、溜められずフェードアウト。


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