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第29回小倉2歳S(JpnIII)
2009年9月6日(Sun) 小倉芝1,200M 2歳オープン 馬齢 (混)(特指)
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1 7 13 ジュエルオブナイル 牝2 54.0kg 鮫島良太 1.09.0 442kg(+8) 2
2   8 14 ダッシャーゴーゴー 牡2 54.0kg 佐藤哲三 1.09.0 クビ 514kg(+12) 5
3 2 2 オレンジティアラ 牝2 54.0kg 小牧太 1.09.4 2 1/2 430kg(+2) 4
4   6 10 パリスドール 牝2 54.0kg 浜中俊 1.09.5 3/4 456kg(0) 9
6 11 サリエル 牝2 54.0kg 福永祐一 1.09.5 同着 470kg(-2) 1
※ レース結果は必ず主催者発表のものでご確認ください。

■各種レース指標 (天候:晴、馬場:良)
ハロンタイム 12.1 - 10.4 - 11.3 - 11.5 - 11.8 - 11.9
上がり 4F 46.5 - 3F 35.2
3コーナー 2(1,13)(5,14,15)(6,10,11)(3,4,9)(7,8)
4コーナー (*2,13)(1,14)(3,5,15)(4,6,10,11)9,7,8

■レース回顧 聖剣の意志を受け継いだナイルの宝石・大外進出で快勝ジュエルオブナイル!
■レース解説

 オレンジティアラがハナを奪う。ジュエルオブナイル、シャイン、マイネルカリバーンも前に行く。コスモディエス、ダッシャーゴーゴーもこれらの外に続く。シャインは中団の外、メイショウウズシオは後方の内を追走。メイショウヘミングは後方の内から一気に追い上げていく。オレンジティアラが先頭、その外にジュエルオブナイルが取り付きながら直線に向く。最内を通ってメイショウヘミングがオレンジティアラに追い付くも、間もなく失速。馬場の外を通ったオレンジティアラとジュエルオブナイルの争いからジュエルオブナイルが前に出る。大外後方からダッシャーゴーゴーが追い上げてくるも、ジュエルオブナイルがこれを振り切ってゴール。


■レース回顧

 ハズレ。サクラバクシンオー産駒2頭を抑えて勝利ってのは評価していいんじゃない?(・∀・)

 サリエルがゲート内で福永騎手を振り落とし、外枠発走の措置が採られてからスタート。そのサリエルが好スタート。しかし前に行く気はみせず、後ろへ控えていった。オレンジティアラがダッシュを利かせて先頭、ジュエルオブナイルが2番手。シャインとマイネルカリバーンも前に出てきた。サリエルを除いて、印を付けた馬が軒並み前。こうなると先ほどから姿が見えない武さんの出方が気になる。

 メイショウヘミングは後ろにいた。そして3コーナー手前から早くもスパート。一貫して内を通っている。「ローカル開催最終週は外差し」を真っ向から否定する挑戦的な騎乗。先頭を行くオレンジティアラが4コーナーで外に持ち出すのとは対照的に、メイショウヘミングはガラ空きになった内を通ってグイグイと追い上げてきた。手綱はさほど動いていない。…これはひょっとしてヤラレタ?

 オレンジティアラは馬場の中央よりも外、6〜7分どころを通っていた。逃げ馬がここまで意図的に膨らむ位だから、馬場の内は相当悪いはず。現に内を通った馬の蹄跡からは砂埃が上がっていた。メイショウヘミングとオレンジティアラ、内外離れての追い比べ。しかし勝負はあっけなく決した。やはり内は伸びない。メイショウヘミングはみるみる失速。武さんの攻めの騎乗に敬礼。

 オレンジティアラの先頭は残り100Mで同じ勝負服のジュエルオブナイルに奪われた。オレンジティアラはここで力尽きて後退。これと入れ替わる形で、今度はダッシャーゴーゴーが飛んできた。ジュエルオブナイルは一瞬にして追う立場から追われる立場へ。2馬身、1馬身、半馬身…。クビ差まで詰め寄られたところがゴールだった。

 一見して外差し決着に見えるこのレース、実際のところは前につけていた馬による争いだった。ジュエルオブナイルはオレンジティアラの直後に張り付いていたし、ダッシャーゴーゴーも4コーナーでジュエルオブナイルの直後まで押し上げてきていた。馬場の良い所を選んで走った馬が上位に来るという、ローカル最終週のお約束をそのまま踏襲した結果と言える。

 4着同着のサリエルとパリスドールも大外を通っての進出。ただダッシャーゴーゴーより後ろでは厳しかったか。内を通った馬は前述の通りメイショウヘミングが沈没、シャインがシンガリ負け。メイショウウズシオも内を通って追い上げていたものの、ジュエルオブナイルやダッシャーゴーゴーらの勢いと比べて完全に見劣った。枠順が逆なら結果も変わっていたと思う。


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