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第4回キーンランドC(GIII)
2009年8月30日(Sun) 札幌芝1,200M 3歳以上オープン 別定 (国際)(指定)
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1 6 11 ビービーガルダン 牡6 56.0kg 安藤勝己 1.08.4 502kg(+2) 2
2   6 12 ドラゴンウェルズ 牡6 56.0kg 武幸四郎 1.08.8 1 3/4
+1/2
480kg(+4) 13
3 2 4 グランプリエンゼル 牝3 51.0kg 熊沢重文 1.08.9 1/2 436kg(+4) 1
4   7 14 プレミアムボックス 牡6 56.0kg 鮫島良太 1.08.9 ハナ 534kg(0) 10
5 1 1 トレノジュビリー 牡6 56.0kg 岩田康誠 1.08.9 ハナ 464kg(+8) 3
※ レース結果は必ず主催者発表のものでご確認ください。

■各種レース指標 (天候:曇、馬場:良)
ハロンタイム 12.1 - 10.5 - 11.2 - 11.6 - 11.4 - 11.6
上がり 4F 45.8 - 3F 34.6
3コーナー 9,10(2,11)(1,7,4,6)(5,8)(12,13)15(3,14)16
4コーナー (*9,10,11)(2,7,4)(1,8)6(5,12)(14,13)(3,15)16

■レース回顧 シリーズ制覇へ堂々名乗り・得意の洋芝で楽勝ビービーガルダン!
■レース解説

 ロイヤルキャンサーが出遅れ。ビービーガルダンが好スタートを切るも、ゲットフルマークスが交わしてハナに立つ。ウエスタンビーナスも押して2番手、ビービーガルダンは3番手。エーシンエフダンズ、トレノジュビリーはこれらの直後、グランプリエンゼルは6番手を進む。モルトグランデ、タニノマティーニは中団を追走。少し置いてシンボリグランとドラゴンウェルズが続く。プレミアムボックス、ピサノパテックは最後方待機。ゲットフルマークスが先頭、ウエスタンビーナスとビービーガルダンが外から並びかけながら直線に向く。ビービーガルダンがウエスタンビーナスらを抜き去り先頭。内から抜け出したモルトグランデ、大外から突っ込んできたドラゴンウェルズらを寄せ付けず完勝。


■レース回顧

 ハズレ。モルトグランデ2着か、頑張ったな。…って、降着かよ。(´・ω・`)

 ガリガリ押して行く気満々のウエスタンビーナスを差し置いて、ゲットフルマークスが馬なりで先頭。好ダッシュを決めたビービーガルダンはウエスタンビーナスに先を譲って3番手。気張っているのはウエスタンビーナスだけで、先行争いは考えていたほど激しくならなかった。グランプリエンゼルは手綱を抑えて6番手。先頭からは4〜5馬身、ビービーガルダンとは2馬身の差。ちょっと余裕かませ過ぎか?

 全体的に固まっての追走。ウエスタンビーナスは相変わらず手綱が動いていた。しかし直後に構えたビービーガルダンは持ったまま微動だにせず。4コーナーを迎えてグランプリエンゼルが外を回して追い上げの態勢に入ってもビービーガルダンはまだ持ったまま。前で追い出しを待っているビービーガルダンと、後ろで既に全開のグランプリエンゼル。どちらが勝つのかはこの時点で明白だった。

 結局ビービーガルダンがあっさり抜け出して楽勝。ラストは手綱を緩めて流す余裕さえあった。問題はその後。ゴチャゴチャした内からモルトグランデが抜け出して2着。よっしゃ、買ってる!で、大外からドラゴンウェルズが突っ込んできて3着。うへ、要らん。折角グランプリエンゼルとトレノジュビリーも来てたのに…。コーシロー降着しろ。降着!降着!さっさと降着!しばくぞ!

 「第2位に入線しました7番モルトグランデ号は最後の直線走路で急に外側へ斜行し…」。あれ?確かに降着来たけど、何か違う…。右鞭連打での追い上げで外に膨れたところにアポロドルチェが突っ込んできたようにも見えなくもなかったのだが、妨害であることには変わらず。今回は外れたことよりも、折角見出した穴馬が圏外に消えたことにガッカリ。

 グランプリエンゼルの待機策はおそらく先行激化を見越してのものだったのだろうが、結果的にこれが裏目。ビービーガルダンに対して完全に後追いになっていた。前述した通り、4コーナーの攻防が象徴的だった。トレノジュビリーは位置取り、コース取り共に無難にまとめていたが、肝心の伸びが今一つ。一杯一杯のグランプリエンゼルにも僅かに及ばなかった。軽い芝で今一度見直したい。

 プレミアムボックスは最後方付近から4着に突っ込む好走。同じく最後方付近から追い上げたピンクの帽子ジョリーダンスとピサノパテックは勝ち負けに加われず終い。前者と後者の明暗を分けたのはコース取り。前者は内を通って追い上げたのに対し、後者は共に大外ぶん回し。このズッコケパターンは札幌だけに限らず、小回りコースの短距離戦で何度も見てきた。


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