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第14回アンタレスS(GIII)
2009年4月26日(Sun) 京都ダート1,800M 4歳以上オープン 別定 (国際)(指定)
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1 2 4 ウォータクティクス 牡4 56.0kg 川田将雅 1.47.8 (レコード) 470kg(-4) 2
2 3 5 ワンダースピード 牡7 58.0kg 小牧太 1.48.1 2 484kg(0) 1
3   1 1 ボランタス 牡5 56.0kg 池添謙一 1.48.1 ハナ 528kg(+4) 11
4   3 6 マコトスパルビエロ 牡5 56.0kg 福永祐一 1.48.1 クビ 518kg(+4) 7
5 1 2 ダイショウジェット 牡6 56.0kg 柴山雄一 1.48.2 1/2 556kg(+8) 9
※ レース結果は必ず主催者発表のものでご確認ください。

■各種レース指標 (天候:曇、馬場:重)
ハロンタイム 12.4 - 11.0 - 12.0 - 12.3 - 12.1 - 11.7 - 11.8 - 12.0 - 12.5
上がり 4F 48.0 - 3F 36.3
1コーナー 4,6(2,7)(5,13)(8,15)(1,10)(9,14)(11,12)3,16
2コーナー 4-6,2(5,7)13(1,8)15,10,9,14(3,11,12)16
3コーナー (*4,6)(2,7)(5,13)15(1,8)14,9(10,11)(12,16)-3
4コーナー 4,6(2,5)1(8,15,7)(13,14)(10,11,9)16-12,3

■レース回顧 これぞ無敵の戦略・スーパーレコードで圧倒ウォータクティクス!
■レース解説

 メイショウトウコンが若干出遅れ。ウォータクティクス、ダイナミックグロウ、マコトスパルビエロらが固まって先行争い。最初のコーナーでウォータクティクスがハナを奪って2馬身のリード。マコトスパルビエロが2番手、ダイショウジェットが内から3番手で続く。ワンダースピードはこれらの直後の5番手につける。ボランタスとフォーティファイドが並んで中団を追走。サトノコクオーは後方馬群の内を進む。ウォータクティクス先頭、マコトスパルビエロが半馬身差まで詰める。ワンダースピードが追っ付けて、後方からアロンダイト、メイショウトウコンが仕掛けて直線に向く。ウォータクティクスが再度リードを広げて逃げ込み態勢に入る。2番手はワンダースピード、マコトスパルビエロ、ダイショウジェットが競り合い、後方からボランタスが突っ込むも、ウォータクティクスが楽々押し切る。


■レース回顧

 3連単3着抜けハズレ。緩めなきゃ勝てるんです。って、また3着が抜けた。(・_・)

 前日の雨が残って馬場は重。7レースの4歳以上500万下(ダート1,800M)は1分50秒を切ってきた(1分49秒7)。これはかなり速い時計が出そうだ。先行争いはウォータクティクスの他、ダイナミックグロウやマコトスパルビエロなども加わって賑やかになったが、ウォータクティクスがコーナリングでハナを確定。そのままリードを広げて単騎逃げに持ち込んでいった。

 ワンダースピードは序盤から追っ付けていた。マコトスパルビエロの他、ダイショウジェットやメイショウシャフトにも先に行かれて5番手。ウォータクティクスからは5馬身程離れていた。前後が2つのグループに分かれて、前は次第に固まりつつあった。1,000M通過は1分を切ってきた(59秒8)。ウォータクティクスは順調そのもの。

 ウォータクティクスが先頭を快走している一方で、ワンダースピードは3〜4コーナー中間で早くも鞭が飛んでいた。ウォータクティクスを半馬身差で追っていたマコトスパルビエロも次第に追っ付け始めていた。後続の追い上げも急。しかしウォータクティクスは最内で持ったまま。勝利確定。後はワンダースピードだが、どうも手応えが怪しい。

 直線に向いてからの関心は専ら2着争い。内からダイショウジェット、マコトスパルビエロ、ワンダースピードの熾烈な叩き合い。後ろからは何も来ない。いや、何か来たようだ。…ぼらんたす?ワンダースピードがどうにかこうにか抜け出したところにボランタスが突っ込んでさあどっち?スローVTRで見ても分からないほど微妙。

 ウォータクティクスは緩めずの逃げでワンダースピードらを完封。見ていて全く危なげなかった。勝ち時計1分47秒8はこれまでのレコードをコンマ6秒も更新するスーパーレコード。これだけ速いと後ろからでは届かない。ワンダースピードは前を捉えに行くどころか3頭併せからなかなか抜け出せず、ラストもボランタスに差し込まれながら何とか2着。これだけ速い流れを追いかけさせられたら流石にキツい。

 ボランタスはマーチSでも内から伸びてコンマ5秒差に頑張っていたとはいえ、この時計に対応してくるとは想定外。終始内を通って距離ロスを抑えた分の好走。マコトスパルビエロはゲートを出た直後に躓いて行き遅れ、出鞭を入れて前に押し出していった。4コーナーの追い出しも珍しくスムーズに行ったが、最後に序盤のツケを払わされた。スタートがスムーズならもっと際どかったはず。

 ダイショウジェットは3頭併せの状態から直線半ばで失速。時計が速過ぎたことで根負けした形。レース振りは悪くなかった。後方から追い上げた馬では4コーナーで大外を回したアロンダイトの健闘が光った。後藤騎手は以前から右回りでは手前を替えないとコメントしており、今回もレース後に同様のコメントを発していた。左回りで見直したい。メイショウトウコン、サトノコクオーは後ろ過ぎて論外。


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