重賞回顧(第6回福島牝馬S)

HOME　＞　重賞回顧　＞　第6回福島牝馬S

第6回福島牝馬S(GIII) 2009年4月25日(Sat)　福島芝1,800M　4歳以上オープン　別定　(牝)(国際)(指定)
着	印	枠	馬	馬名	性齢	斤量	騎手	タイム	着差	体重(増減)	人気
1		4	8	ブラボーデイジー	牝4	54.0kg	生野賢一	1.53.7	－	522kg(+2)	7
2		1	2	アルコセニョーラ	牝5	56.0kg	武士沢友治	1.54.0	2	430kg(+2)	11
3		7	13	ヤマニンメルベイユ	牝7	58.0kg	柴山雄一	1.54.1	1/2	474kg(+2)	13
4	◎	8	15	ピンクカメオ	牝5	56.0kg	後藤浩輝	1.54.2	クビ	484kg(-4)	2
5		1	1	カレイジャスミン	牝4	54.0kg	木幡初広	1.54.5	2	500kg(-2)	9

※　レース結果は必ず主催者発表のものでご確認ください。

■各種レース指標　(天候：雨、馬場：不良)

ハロンタイム　12.9 - 12.1 - 13.0 - 13.6 - 12.6 - 12.3 - 12.1 - 12.1 - 13.0
上がり　4F 49.5 - 3F 37.2
1コーナー　(8,*13)15(9,16)(1,10)(4,11)(5,7,12)14(2,3)6
2コーナー　(8,*13)(9,15)(1,16)10(4,11)5,12,7(2,3,14)6
3コーナー　(8,*13)(9,15)(1,10,16)(4,11)(5,14)7,12(2,3,6)
4コーナー　8,13,15,1(9,16)10(4,5,14)11(2,7)(3,6)-12

■レース回顧　雨中に映えた白い雛菊・楽々逃げ切りブラボーデイジー！

■レース解説

　ヤマニンメルベイユ、ブラボーデイジー、ピンクカメオ、テンイムホウが前に行く。ブラボーデイジーとヤマニンメルベイユが並んで先頭。ピンクカメオは3番手につける。ブーケフレグランスが外から掛かり気味に追走。カレイジャスミンは6番手の内、レッドアゲートがその外を進む。マイネカンナはセラフィックロンプと並んで中団、オディールはその後方を追走。ベッラレイアは後方3番手、その内にアルコセニョーラがつける。リビアーモは最後方。前は2頭並んだまま3コーナーを通過。ブラボーデイジーが僅かに前に出て、ピンクカメオが外から追い上げながら直線に向く。ブラボーデイジーが抜けて先頭、ヤマニンメルベイユとピンクカメオが2番手で競り合う。内からアルコセニョーラが突っ込むも、ブラボーデイジーがリードを保ったまま押し切る。

■レース回顧

　ハズレ。超極悪不良馬場で行った者勝ちでした。外を回した馬は壊滅…。(´д｀；)

　画面を通じてもハッキリと分かるほどの降雨。ダートコースは完全に田んぼ。芝コースも蹄跡でくぼんだところに水が溜まっていた。9レースの4歳以上500万下(芝2,000M)の決着時計が2分05秒6だったことからしても尋常な馬場でないことは容易に推測が付いた。これはベッラレイア終了だろ。ピンクカメオの逃げ切りっぽいな。そもそも後ろから行って追い上げ効くのか？

　ヤマニンメルベイユが積極的に先行争いに参加。ブラボーデイジーも内からすんなりと前に出てきた。ピンクカメオはこれらを追いかけていきながら、最初のコーナーで外を回らされて3番手。やはりこの枠からだとハナは叩けないか…。ただ折り合いは付いているし、これはこれでいいんでないかと。ブーケフレグランス、テンイムホウ、カレイジャスミン、レッドアゲートまでが先頭グループを形成。

　ベッラレイアは何の工夫もなく、後ろから数えたほうが早い位置にいた。リビアーモも後ろで脚を溜めているというよりも単に最後方を走っているだけ。アホかこいつら…。前のグループと後ろのグループが分かれて3コーナーを通過。馬場が悪いのもあるが、1,000M通過64秒2は緩い。先頭付近は手応え良好、これを追った直後のグループのほうが苦しくなってきた。マイネカンナはここで早くも失速。

　メジロフォーナやオディール、ベッラレイアやリビアーモが大外を捲って懸命に追い上げる一方で、先頭グループは持ったままで楽をしていた。特に最内を立ち回ったブラボーデイジーの手応えが絶好。この時点で100％外れたと思った。ヤマニンメルベイユもブラボーデイジーに離されながら、二の脚を繰り出してピンクカメオの追い上げを阻止。あー、前残りですか。馬場が悪けりゃ前残り。

　ブラボーデイジーの逃げ切りが確定し、2着はヤマニンメルベイユで確定かというところに内からアルコセニョーラが突っ込んできた。道中一貫して内を通っていて、ガラ開きになった内を通っての追い上げ。一昨年の福島記念を思い出した。ちなみにこの時もヤマニンメルベイユが人気薄で3着していた。ヤマニンメルベイユは昨年が2番人気で4着、今年は13番人気で3着。逃げ馬は光らなくなったら怖い。

　ブラボーデイジーはハナを切れたことが勝因だが、ピンクカメオはハナを切れなかったことが敗因。幾ら好位で気分良く行けても、所詮は他馬のペースに付き合わされただけ。決め手があるわけでもなく、直線はブラボーデイジーやヤマニンメルベイユがタレるのを待つしかなかった。ブラボーデイジーを交わすのは無理にしても、斤量を背負ったヤマニンメルベイユを交わせなかったのはいただけない。

■このレースの展望へ　 ■ホームに戻る