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第53回産経大阪杯(GII)
2009年4月5日(Sun) 阪神芝2,000M 4歳以上オープン 別定 (国際)(指定)
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1 6 8 ドリームジャーニー 牡5 57.0kg 池添謙一 1.59.7 428kg(0) 3
2 8 11 ディープスカイ 牡4 59.0kg 四位洋文 1.59.7 クビ 510kg(-8) 1
3   2 2 カワカミプリンセス 牝6 55.0kg 横山典弘 2.00.0 2 480kg(-8) 4
4 4 4 アドマイヤフジ 牡7 57.0kg 川田将雅 2.00.0 ハナ 536kg(+6) 7
5   7 10 ダイシングロウ 牡5 57.0kg 藤岡佑介 2.00.1 クビ 506kg(+4) 9
※ レース結果は必ず主催者発表のものでご確認ください。

■各種レース指標 (天候:晴、馬場:良)
ハロンタイム 12.6 - 11.5 - 11.9 - 11.9 - 12.1 - 12.8 - 12.1 - 11.9 - 11.2 - 11.7
上がり 4F 46.9 - 3F 34.8
1コーナー 5-(4,7)(1,9)(3,11)8,10-12-2-6
2コーナー 5=4(1,7)(9,11)3,8,10-12,2-6
3コーナー 5-(4,7)(1,11)9(3,8)10,2-(12,6)
4コーナー 5(4,7)(1,11)(9,8)3,10,2,6,12

■レース回顧 ダービー馬の出鼻を挫くピッチ差し・一騎打ち制したドリームジャーニー!
■レース解説

 アグネストレジャーが出遅れ。ヴィクトリーがハナを奪う。アドマイヤフジが離れた2番手、マツリダゴッホはマストビートゥルーと差の無い4番手。ディープスカイは外を通って6番手、ドリームジャーニーはこの直後につける。カワカミプリンセスは後方3番手を進む。ヴィクトリー単独先頭で3コーナーを通過。アドマイヤフジら後続がヴィクトリーとの差を詰めていく。アドマイヤフジ、マストビートゥルーがヴィクトリーに迫りながら直線に向く。横一線の競り合いから最内マツリダゴッホ、中アドマイヤフジが抜け出す。その外からディープスカイ、更にドリームジャーニーが追い上げる。ディープスカイがアドマイヤフジを交わしたところでドリームジャーニーがディープスカイに並びかけて一騎打ち。首の上げ下げからドリームジャーニーが僅かに前に出てゴール。


■レース回顧

 ハズレ。ドリジャやディープよりも、ヨコテンのしたたかさに苦笑。スゲーなこの人。(^o^;)

 カワカミプリンセスはマツリダゴッホとサンライズマックスに挟まれる形で行きそびれたかと思うと、そのまま抑えて後方に下がっていった。横山典弘という騎手は本当に知略に長けた騎手で、思い切って前に行くこともあれば、思い切って後ろに下げることもある。前に行って残れないなら、後ろから差せばいいと言わんばかりの後方待機策。いわゆる後方ポツンである。

 ヴィクトリーが逃げて、アドマイヤフジが2番手。マツリダゴッホは4番手の内でやや行きたがっていた。これは大方の予想通り。ディープスカイも久々で59kgを背負って悠長なレースが出来るはずもなく、6番手の外から進出の構え。こちらも若干行きたがっていた。ドリームジャーニーはこの直後で手綱を短く持ってディープスカイをマークしていた。

 ヴィクトリーの逃げは当たり前過ぎて、後続の格好の餌になっていた。直線に向くところでアドマイヤフジに早々と捉えられ防戦一方。最内からマツリダゴッホもやってきて一気に苦しくなった。マツリダゴッホ、アドマイヤフジの2頭が抜けたところへ外からディープスカイ、続いてドリームジャーニーが接近。これら2頭が抜けての一騎打ち。しかし今日のディープスカイはどうも反応が鈍かった。差し返す気力があっても体が付いていかない感じ。結局ドリームジャーニーの軽やかな脚捌きの前に屈した。

 昨年から休み無く使われているドリームジャーニー、ジャパンCから一息入れたディープスカイ。57kgと59kgという斤量差もあっただろうが、今回勝つ資格があったのはディープスカイという明確な目標を前に置いて差せたドリームジャーニーだったというのは認めざるを得ない。阪神では神戸新聞杯、朝日チャレンジCに続く3つ目のタイトル。次なる課題はコーナー2つのレースでも結果を残せるかどうか。

 ドリームジャーニーとディープスカイの一騎打ちから遅れること2馬身、アドマイヤフジが粘って3着確保かというところで大外からヨコテン、もといカワカミプリンセスが飛んできた。位置取りが後ろ過ぎて勝ちに行く競馬とは言い難く、あまり褒められた騎乗ではないが、今回はこれが最善の乗られ方。元々は後ろから行く馬だっただけに、これが復活への足掛かりになるかもしれない。

 アドマイヤフジは馬群から抜け出すところまでは完璧。GIIIクラス相手ならこれで押し切れるのだろうが、GI馬相手だといつも詰めの甘いレースになってしまう。マツリダゴッホは辛うじて折り合ってはいたが終始力んで走っていた。直線で踏ん張りが利かなかったのはこのためか。そもそも阪神に来なくても、日経賞を使っておけばアルナスラインらが相手なら楽勝だったと思うが…。


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