HOME > 重賞回顧 > 第53回阪急杯
第53回阪急杯(GIII) 2009年3月1日(Sun) 阪神芝1,400M 4歳以上オープン 別定 (国際)(指定) |
|||||||||||
着 | 印 | 枠 | 馬 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | タイム | 着差 | 体重(増減) | 人気 |
1 | ▲ | 2 | 4 | ビービーガルダン | 牡5 | 56.0kg | 安藤勝己 | 1.21.1 | − | 500kg(+4) | 7 |
2 | ○ | 7 | 13 | ローレルゲレイロ | 牡5 | 57.0kg | 藤田伸二 | 1.21.3 | 1 1/4 | 468kg(0) | 3 |
3 | △ | 2 | 3 | ドラゴンファング | 牡4 | 56.0kg | 武豊 | 1.21.9 | 3 1/2 | 482kg(-4) | 2 |
4 | 3 | 6 | フィールドベアー | 牡6 | 56.0kg | 秋山真一郎 | 1.21.9 | クビ | 494kg(+2) | 8 | |
5 | ☆ | 5 | 9 | トウショウカレッジ | 牡7 | 56.0kg | M.デムーロ | 1.22.0 | クビ | 554kg(+6) | 5 |
■各種レース指標 (天候:晴、馬場:良) |
ハロンタイム 12.2 - 10.6 - 11.3 - 11.6 - 11.7 - 11.6 - 12.1 上がり 4F 47.0 - 3F 35.4 3コーナー 13-4,3(1,11)(5,16)6(2,8)(14,15)(12,7)(10,9) 4コーナー 13-4,3(1,11,16)(5,6)(2,8)(14,15)12(7,9)10 |
■レース回顧 間隔開けてリラックス・距離を乗り越え価値ある勝利ビービーガルダン! |
■レース解説 外からローレルゲレイロ、内からビービーガルダン、ドラゴンファングが飛び出して先頭を窺う。ローレルゲレイロがビービーガルダンを制して先頭に立つ。ドラゴンファングは抑えて3番手に控える。ヤマニンエマイユ、ファイングレインも前々の競馬。マイネルレーニアが外から前へと押し上げていく。ファリダットも後方外から徐々に進出。トウショウカレッジは最後方待機。ローレルゲレイロがビービーガルダンに3馬身のリードをつけて3コーナーを通過。ビービーガルダンが単独2番手、ドラゴンファングにマイネルレーニア、レットバトラーが並びかけて直線に向く。ローレルゲレイロが先頭をキープ、ビービーガルダンがこれを追っていく。ドラゴンファングが単独3番手をキープ、後続は少し離れる。前2頭が後続を離して一騎打ち。ビービーガルダンが楽な手応えでローレルゲレイロに並びかけ、交わして先頭に躍り出る。ビービーガルダンがローレルゲレイロとの差を広げながらゴール。 ■レース回顧 ハズレ。開幕週は前が残るということを実感させてくれたいいレースでした。九尾津ってきます。(-_-) 開幕2日目のこの日は朝から好天に恵まれ、芝のレースでは前につけた馬が残りまくっていた。ハナを奪った馬がオール連対。すみれSも人気薄の行った行ったで決着。どう考えてもマイネルレーニア、ビービーガルダン、ローレルゲレイロ辺りで堅い。しかし今更予想を変える訳にもいかない。外れるのが確定しているレースを見るのは辛い。 ローレルゲレイロが綺麗な馬場を踏みしめながら前へと出てきた。マイネルレーニアはどうもスピードが乗らないようだった。内からはビービーガルダンとドラゴンファングが並んで出てきて、前は3頭が一団。ビービーガルダンが先頭に立ちかける勢いだったが、安藤勝己騎手が外を見遣ってローレルゲレイロに先手を譲った。ローレルゲレイロが飛ばし、ドラゴンファングは一旦下げて、前3頭が等間隔で並んだ。 4番手以降はゴチャゴチャとした追走。ヤマニンエマイユ@福永、ファイングレインも内枠を活かして前々の競馬。マイネルレーニアは外を通っての不本意な追走。ファリダットは後方の外でちょっと掛かり気味。トウショウカレッジは最後方待機。器用貧乏なのは分かってるけど、実際にこういうのを見ると実に腹立たしい。何で俺は開幕週でこの馬を買ったんだろう、と。 ローレルゲレイロは我が道を行くといった感じで先頭を快走。無理した様子はなく、それでいてビービーガルダン以下に3馬身以上のリード。はい、ひゃくぱー残りました。ビービーガルダンも番手で楽をしていた。これもきゅうじゅっぱー残ったかな。ドラゴンウェルズも後続に追いつかれながら、序盤からセーブしていて手応えを残していた。これもはちじゅっぱー残りそう。…後続大丈夫か? 直線に向いてもローレルゲレイロのリードは3馬身。ビービーガルダンがこれを詰めていって、ドラゴンウェルズもビービーガルダンを追っていった。マイネルレーニアとファイングレインは遅れ始め、後続はまだ追い出しの最中。ドラゴンウェルズも次第に遅れ、結局ローレルゲレイロとビービーガルダンの一騎打ち。追う立場と追われる立場なら前者が優勢というのはここでも変わらず、ビービーガルダンが先着。 ビービーガルダンは2番手から力まず競馬を進めて、直線に向いてからは後続の追撃を気にすることなく楽にローレルゲレイロを追えていた。上がり3ハロン34秒9はメンバー2位で、ファリダット(35秒1=メンバー3位タイ)をも上回った。前で楽が出来れば、後続馬なんて何も怖くない。前だけ縦長の展開、開幕週の馬場が向いたのは事実だが、坂のある1,400Mでこの勝ち方が出来たのは大きい。距離短縮と叩き2戦目で迎える高松宮記念が楽しみだ。 ローレルゲレイロは少しばかり飛ばしすぎたか。それでも3着には3馬身半差。綺麗な馬場で息を吹き返した。ドラゴンファングは4コーナーで一旦捕まりかけながら、直線に向いて再度振り切って単独3番手を維持。ビービーガルダンに迫っていくことは叶わなかったが、後ろに下がることもなかった。初重賞挑戦でこの内容ならひとまず合格。 前の3頭がそっくりそのまま残る展開では、後続はなす術無し。比較的前にいたフィールドベアーが4着、最後方から突っ込んだトウショウシロッコが5着。ファリダットは早い段階から追い出して、ラストで外からトウショウカレッジに抜かれて7着。アドマイヤマックスやスズカフェニックスのような負けて尚強しみたいなものは感じなかった。ヤマニンエマイユは福永騎手が上手く乗ったが、いかんせん今回の流れではどうしようもなかった。 |