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第49回きさらぎ賞(GIII)
2009年2月15日(Sun) 京都芝1,800M 3歳オープン 別定 (国際)(特指)
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1 7 7 リーチザクラウン 牡3 56.0kg 武豊 1.48.9 500kg(-4) 1
2 3 3 リクエストソング 牡3 56.0kg 後藤浩輝 1.49.5 3 1/2 482kg(+2) 2
3   8 9 エンブリオ 牡3 56.0kg 安部幸夫 1.49.8 1 3/4 466kg(-6) 10
4 8 10 ベストメンバー 牡3 56.0kg 四位洋文 1.49.8 クビ 498kg(+2) 3
5 4 4 キタサンガイセン 牡3 56.0kg 安藤勝己 1.49.8 ハナ 496kg(-2) 4
※ レース結果は必ず主催者発表のものでご確認ください。

■各種レース指標 (天候:晴、馬場:良)
ハロンタイム 13.0 - 11.5 - 11.9 - 12.7 - 12.6 - 12.2 - 11.8 - 11.1 - 12.1
上がり 4F 47.2 - 3F 35.0
3コーナー 7,1,5,4(2,6,10,8)3,9
4コーナー 7(1,5)(4,10)(2,6)3,9,8

■レース回顧 ゆったりペースで泰然自若・親子で楽勝リーチザクラウン!
■レース解説

 リーチザクラウンが押し出されるようにしてハナに立つ。スズノハミルトンが2番手、3番手以降はアルテマイスター、キタサンガイセンなどが一団。リクエストソングは差の無い最後方に構える。リーチザクラウン先頭で3コーナーを通過。トモロポケットが内から2番手に上がり、アルテマイスターが3番手。後方各馬が4コーナーで追い上げつつ直線に向く。リーチザクラウンが外に進路を採って先頭。横一線の2番手争いからリクエストソングが抜け出すも、リーチザクラウンは既に独走態勢。リーチザクラウンが持ったままでリクエストソングらとの差を広げてゴール。


■レース回顧

 ハズレ。何でわざわざ後ろから行くの…。つーかシンガリ人気が3着かよ。(´・ω・`)

 リーチザクラウンは先々のことを考えて控える競馬を試したかったらしいが、他に行く馬不在で結局ハナへ。無理に抑えてショウナンアルバみたいになっても仕方ないし、これでいいんでないかと。で、リクエストソングは最後方にいた。あ、いや、うん…。何で?一団の競馬でそんなに離されていないとはいえ、これではリーチザクラウンにプレッシャーをかけられない。いきなりアテが外れた。

 リーチザクラウンは単騎で放置されていた。一応トモロポケットらがマークに入っているのだが、コイツらでは話にならない。キタサンガイセンは3コーナーで不利を受けながら当初の位置取りを堅持、その外からベストメンバーとダノンカモンが上がっていく。リクエストソングは後方から内を突く構え。最後方にエンブリオ。

 リーチザクラウンは展開が楽過ぎて、直線に向いてどこを通るかを選ぶ程の余裕があった。幾分外に持ち出して、鞭一発で独走。残り200Mは追っていなかった。それでいてリクエストソングに3馬身半つける楽勝。強いというより、他が楽をさせ過ぎ。1,000M通過61秒7なら残れて当たり前。ラジオNIKKEI杯2歳Sで淡白に見えたのは、単にロジユニヴァースがとんでもなく強かっただけの話らしい。

 武豊騎手は安堵のコメントを出しているが、橋口調教師は「今日も体が減っていましたよね。食べ続けても身にならないんだなぁ、きっと。」「使うごとにテンションが高くなっていって、今日だってテンションはずいぶん高かったでしょう?」(ラジオNIKKEI競馬実況HP)などと例の如く弱気なコメントを連発。この後はトライアルを使わず皐月賞へ直行するらしい。それまでに体を戻せるかどうか。

 リクエストソングは馬場の荒れた内を突いての追い上げ。この馬なりによく伸びてはいたが、リーチザクラウンの影さえ踏めず完敗。上がり3ハロン34秒9はメンバー最速でも、リーチザクラウンは前で楽をしながら35秒0。「リーチザクラウンは向正面でちょっとかなわないかな、と思いましたので、自分のリズムで走ることに目標を切り替えました。」(後藤騎手、ラジオNIKKEI競馬実況HP)。うむ、正直な奴だ。

 リクエストソングが抜けた後の3着争いは熾烈。ベストメンバーがキタサンガイセンに迫っていく間からエンブリオが物凄い脚で突っ込んで3着。単勝181.5倍のシンガリ人気。縦長の展開で最後方から行った丸田騎手からハングリー精神旺盛な公営騎手(安部騎手)へのスイッチを鞍上強化と捉えられれば買えなくもないが…。

 ベストメンバーは3コーナーの下りから動いて勝負に行った分の負け。直線でさあこれから、というところで外に膨らんだのも痛かった。キタサンガイセンはまずまずのスタートから前につけたものの、3コーナーでスズノハミルトンに進路をカットされてふらついたハイローラーにぶつけられて体勢を崩す不利。ただ前につけたことで自慢の切れ味が見られなかった。ダノンカモンは岩田騎手が腕っぷしの強さだけで3番手集団まで押し上げてきたが、そこから全く弾けなかった。


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