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第59回ダイヤモンドS(GIII)
2009年2月15日(Sun) 東京芝3,400M 4歳以上オープン ハンデ (国際)[指定]
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1 5 9 モンテクリスエス 牡4 53.0kg 北村宏司 3.29.4 (レコード) 536kg(+6) 2
2   7 14 ブレーヴハート 牡7 53.0kg 小野次郎 3.29.6 1 1/4 522kg(+2) 12
3   6 11 スノークラッシャー 牡4 52.0kg 松岡正海 3.29.8 1 1/4 440kg(-2) 7
4 4 8 ベンチャーナイン 牡4 55.0kg 武士沢友治 3.29.9 1/2 500kg(0) 4
5   1 1 ゴーウィズウィンド 牡10 49.0kg 伊藤工真 3.30.3 2 1/2 474kg(-8) 16
※ レース結果は必ず主催者発表のものでご確認ください。

■各種レース指標 (天候:晴、馬場:良)
ハロンタイム 12.9 - 11.4 - 11.9 - 12.8 - 11.5 - 11.8 - 12.1 - 13.0 - 12.3 - 11.9 - 13.0 - 13.5 - 12.2 - 12.0 - 11.9 - 11.9 - 13.3
上がり 4F 49.1 - 3F 37.1
1コーナー (*3,6)-2-16,5,7,1,12-(9,4)(8,11)10,14,13-15
2コーナー (3,*6)=2-16,5,7(1,12)(9,4)(8,11,10)-(13,14)-15
3コーナー(2周目) (6,*16,12,4)(3,5,7,10)(2,1,11,14)9,8,13-15
4コーナー(2周目) (*6,16,12,4)(5,7,10)11(1,9,14)(8,13)15,3-2

■レース回顧 出入り激しい消耗戦・根性の勝利モンテクリスエス!
■レース解説

 モンテクリスエスとウインカーディナルが出遅れ。サケダイスキがハナに立ち、ドリームフライトが2番手、フローテーションが3番手で続く。ビービーファルコンとウォーゲームが4番手、ドラゴンファイヤーも前に行く。エーシンダードマン、モンテクリスエス、スノークラッシャーは中団、ベンチャーナイン、ブレーヴハート、ブラックアルタイルは後方を進む。1コーナーを回り、ドリームフライトとフローテーションが後続を離しながら逃げる。ハギノジョイフルとエーシンダードマンが徐々に進出。3コーナーでフローテーションが単独先頭に躍り出るも、ビービーファルコン、ハギノジョイフル、エーシンダードマンが一団となってフローテーションを交わしていく。その後方からはモンテクリスエスも進出。前が横一線で直線に向く。エーシンダードマンが僅かに前に出るも、外から一気にブレーヴハートが抜け出して先頭。更にその外からモンテクリスエスが追い縋り、この2頭のマッチレース。モンテクリスエスがブレーヴハートを振り切ってゴール。


■レース回顧

 紐抜けハズレ。青葉賞3着ワンツー。モンテは4コーナーの手応えを見て沈むと思ったが…。(^ω^;)

 東京芝3,400Mはスタートしてすぐに3コーナーを迎えるだけに、内枠の先行馬が主導権を握りやすい。今回もそれに違わず、サケダイスキとドリームフライト、それにフローテーションが加わっての先行争い。1周目スタンドでこの3頭が並んで、次第にドリームフライトとフローテーションが抜け出していった。いずれも母父リアルシャダイの体力自慢。

 1コーナーから2コーナーを迎え、フローテーションのブロンドの尻尾が西日を浴びてキラキラと輝いて見える。その内にはドリームフライト。互いに互いを意識してガリガリやっている。3番手サケダイスキとの差がみるみる広がっていく。あーあ、これはルメールちゃんやらかしたか?前が飛ばしているのを肌で感じ取ったか、4番手以降は固まっての追走。

 3コーナー手前でドリームフライトが折れて(疲れて?)、フローテーションが単独先頭。この段階ではまだ大きなリードがあったのだが、3コーナーを過ぎたところで急速に凝縮。ハギノジョイフルらが早くもフローテーションに襲い掛かっていった。仕掛け早過ぎるだろ…。これは前につけた馬はキツい。漁夫の利差しが現実味を帯びてきた。

 モンテクリスエスも前の集団の直後まで押し上げてきていた。しかし北村騎手は必死になって追っ付けていて、遂には追い鞭まで入った。アカン、これでは沈んでしまう。後は成り行きに任せるしかない。直線に向いて前は横一線。実力が拮抗しての追い比べではなく、皆疲れていた。エーシンダードマンはあと一息で抜け出せるところまで来ていたのだが、足元はフラフラ。

 そこへ外からブレーヴハートが軽やかに登場。典型的な漁夫の利差し。そのまま突き抜けるのかというところへモンテクリスエスがやってきた。うーむ、あの手応えで来るとは…。ブレーヴハートも抜け出した後は外へ膨らんで苦しそうだった。モンテクリスエスもフラつき気味で余裕無し。とにかく皆疲れていた。内から抜け出してきたスノークラッシャーも、後ろから突っ込んできたベンチャーナインも同様。

 スタートして2コーナーまで速く、向こう正面で一旦緩んでからまた速くなって、3コーナー過ぎで緩んで、直線で再加速。出入りが激し過ぎてグダグダ。ラスト1ハロンが13秒3掛かっていることからしても過酷なレースだった。軽量の差し馬が上位を占めたのも納得。今回に限っては各馬の評価が難しい。勝ったモンテクリスエスにしても一杯一杯の競馬で、この後更に高みを目指していけるかと問われれば首を傾げざるを得ない。


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