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第59回ダイヤモンドS(GIII)
2009年2月15日(Sun) 東京芝3,400M 4歳以上オープン ハンデ (国際)[指定]
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 ゴーウィズウィンド 91 4角一杯で直線沈没の繰り返し。超軽量でも無理。  
2 サケダイスキ 86 下から数えたほうが早い着順ばかりでは厳しい。  
2 3 ドリームフライト 92 踏ん張り切れずの前走不満。距離伸びて苦しい。  
4 エーシンダードマン 94 前走馬群に突っ込み捌いて3着。距離は問題無し。
3 5 ウォーゲーム 85 ここ2走は前残り馬場がアシスト。差しなら期待可。
6 フローテーション 98 長距離重賞で善戦するも2着止まり。過信禁物。
4 7 ドラゴンファイヤー 97 直線長い東京替わりプラスも差し届くかは別問題。  
8 ベンチャーナイン 94 決め打ち型で信頼性ゼロも漁夫の利差しで一考。
5 9 モンテクリスエス 88 前走直線で外に膨らみながらも2着。改めて期待。
10 トウカイエリート 97 前々走は内突き嵌る。体絞れても巻き返し疑問。  
6 11 スノークラッシャー 83 折り合いはつくが一気の距離延長に不安隠せず。  
12 ハギノジョイフル 90 連勝しても斤量据え置き。この距離押し通せるか。  
7 13 ブラックアルタイル 90 前走内から追い上げて僅差。叩いて上積み期待。
14 ブレーヴハート 92 長距離でも切れ味発揮。直線に坂ある東京課題。  
8 15 ウインカーディナル 88 前走付いて回るだけ。差は僅かでも上積み乏しい。  
16 ビービーファルコン 88 逃げ以外で勝利収穫も東京の長距離では辛い。  
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 イマイチ差し馬救済レース・軽量で末脚弾むモンテクリスエス
■予想構築

 まずは以下の資料を参照されたい。

【最重量及び上位馬の負担斤量一覧(過去10年)】
年度 頭数 最重量(着順) 1着(前走比) 2着(前走比) 3着(前走比)
'99年 13 57.5kg(13着) 54.0kg(-2.0) 50.0kg(-6.0) 53.0kg(-2.0)
'00年 14 57.5kg(3着) 55.0kg(-1.0) 51.0kg(-3.0) 57.5kg(+0.5)
'01年 10 58.0kg(8着) 54.0kg(同) 55.0kg(-1.0) 55.0kg(同)
'02年 13 57.5kg(2着) 53.0kg(-2.0) 57.5kg(+0.5) 55.0kg(-1.0)
'03年 13 58.5kg(4着) 52.0kg(-3.0) 54.0kg(-3.0) 57.0kg(+1.0)
'04年 11 56.0kg(1着・9着) 56.0kg(同) 53.0kg(-3.0) 54.0kg(-1.0)
'05年 14 57.5kg(3着) 51.0kg(-6.0) 52.0kg(-3.0) 57.5kg(+0.5)
'06年 15 57.5kg(5着) 54.0kg(同) 50.0kg(-4.0) 54.0kg(同)
'07年 15 57.5kg(13着) 57.0kg(+1.0) 53.0kg(-2.0) 52.0kg(-4.0)
'08年 14 57.5kg(1着) 57.5kg(+1.5) 55.0kg(-2.0) 50.0kg(-7.0)

 過去10年で1番人気馬が2連対、2番人気馬も2連対。昨年こそ1番人気馬が1着、2番人気馬が2着に入ったが、3着に12番人気馬が入って3連ベースは大荒れ。馬連万馬券が4本、3連複万馬券も'03年の導入以降6年で5本。波乱が続くレースには何らかの原因がある。ダイヤモンドSはその原因が明白。ズバリ、軽ハンデの格下馬が人気薄で激走しまくっているからである。菊花賞2着、ステイヤーズS2着で長距離適性に疑い様の無いフローテーションはここでも何かに足元を掬われるとみた。


【前走が条件クラスだった馬の前走脚質別成績(過去10年)】
前走脚質 着別度数 単勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
逃げ 【0・0・0・3】 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
先行 【0・0・2・17】 0.0% 0.0% 10.5% 0 48
差し 【1・5・1・13】 5.0% 30.0% 35.0% 112 173
追込 【1・3・0・8】 8.3% 33.3% 33.3% 298 253

 昨年を例に採ると、12番人気で3着に入ったレーザーズエッジは自己条件で差して4〜6着を繰り返すだけの冴えない馬だったが、前走から一気に7kg減のハンデ設定に後押しされて激走。調べてみるとデビュー以来の27戦で一番軽い斤量が55kg、つまり「初めての軽ハンデ」だった。

 差してイマイチ続きというのも注目すべきポイント。コースを1周半してから迎える長い直線は想像以上に過酷。漁夫の利の差し込みが異常な位決まりやすい。その意味では後方一気しか能の無いベンチャーナインにとっては最適のレースなのかもしれない。何はともあれ、「初めての軽ハンデ」を背負う「イマイチな差し馬」が狙い目。

 サケダイスキは逃げ〜先行脚質なのでオミット。エーシンダードマンは前走も3着止まりでイマイチな差し馬という条件を満たし、昨年のこのレースで53kgを背負って4着した後は56〜57kgを背負っていて再度の軽ハンデ効果が見込めそう。ウォーゲームは「初めての軽ハンデ」を満たしそうだが、ここ2走が積極策。元々差して届かずの馬で、ここも戦法次第。前走同様逃げるのなら要らない。

 モンテクリスエスは直近4走のうち3走が差して届かずで、そのいずれも上がり最速。「初めての軽ハンデ」にも少なからず該当する。データからは一押し。スノークラッシャーは「初めての軽ハンデ」という点では申し分無いが、前走が先行策だった点と過去10年で延べ21頭が出走して全滅の中山芝2,200M経由という点が引っ掛かる。ハギノジョイフルはここ2戦が先行策で、前走が54kgと既に軽量だったことからして軽ハンデ効果も望みにくい。ビービーファルコンは軽ハンデ効果で合格もここ2走が積極策で減点。


【前走コース別成績(過去10年)】
前走コース 着別度数 単勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
京都芝3,000M 【5・1・4・13】 21.7% 26.1% 43.5% 123 133
京都芝2,400M 【3・2・3・21】 10.3% 17.2% 27.6% 84 133
中山芝2,500M 【0・4・1・16】 0.0% 19.0% 23.8% 0 81
(上記以外) 【2・3・2・59】 3.4% 8.5% 11.9% 98 69

 京都外回りコースを経由した馬が優勢で、該当馬は過去10年のうち中山で行われた'03年を除く全ての年で連対している。その中でも万葉S組は5勝を挙げる活躍振り。今回の該当馬はブレーヴハート、ブラックアルタイル、トウカイエリート、ウインカーディナルの4頭。この中からは休み明けながら内を突いて上がってきたブラックアルタイルに注目してみたい。

◎モンテクリスエス
○フローテーション
▲エーシンダードマン
△ウォーゲーム
☆ベンチャーナイン、ブラックアルタイル


■馬券構築

 モンテクリスエス1頭軸の3連複流し。

[3連複] モンテクリスエス−フローテーション−エーシンダードマン 10%
[3連複] モンテクリスエス−フローテーション−ウォーゲーム 10%
[3連複] モンテクリスエス−フローテーション−ベンチャーナイン 10%
[3連複] モンテクリスエス−フローテーション−ブラックアルタイル 10%
[3連複] モンテクリスエス−エーシンダードマン−ウォーゲーム 10%
[3連複] モンテクリスエス−エーシンダードマン−ベンチャーナイン 10%
[3連複] モンテクリスエス−エーシンダードマン−ブラックアルタイル 10%
[3連複] モンテクリスエス−ウォーゲーム−ベンチャーナイン 10%
[3連複] モンテクリスエス−ウォーゲーム−ブラックアルタイル 10%
[3連複] モンテクリスエス−ベンチャーナイン−ブラックアルタイル 10%


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