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第43回共同通信杯(GIII)
2009年2月8日(Sun) 東京芝1,800M 3歳オープン 別定 (国際)(特指)
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1 3 5 ブレイクランアウト 牡3 56.0kg 武豊 1.47.3 442kg(-4) 1
2   2 3 トーセンジョーダン 牡3 56.0kg 松岡正海 1.47.6 1 3/4 472kg(+2) 2
3   5 9 トップカミング 牡3 56.0kg 蛯名正義 1.47.7 1/2 448kg(-4) 9
4 8 14 マッハヴェロシティ 牡3 56.0kg 安藤勝己 1.47.8 1/2 510kg(+6) 6
5   4 6 シェーンヴァルト 牡3 57.0kg 内田博幸 1.48.1 1 3/4 464kg(-6) 4
※ レース結果は必ず主催者発表のものでご確認ください。

■各種レース指標 (天候:晴、馬場:良)
ハロンタイム 12.4 - 11.5 - 11.7 - 12.2 - 12.6 - 12.0 - 11.6 - 11.6 - 11.7
上がり 4F 46.9 - 3F 34.9
2コーナー 4(2,3,11)(7,14)(1,13)(9,15)5,6,10(8,12)
3コーナー 4,2-3,11,1,7(13,14)(5,15)(9,6,12)(8,10)
4コーナー (*4,2)-(3,14)1(13,7)(5,15)(9,6,12)(8,10)=11

■レース回顧 焦らずじっくり後方待機・内から見事に突き抜けたブレイクランアウト!
■レース解説

 プロスアンドコンズが出負けして後方から。フレンドケントが飛び出してハナを奪う。シングンレジェンドとトーセンジョーダンが並んで2番手、ヒシポジションもこれらに加わっていく。マッハヴェロシティが外から早めに5番手、ショウナンアルディが内からこれに並びかけていく。ブレイクランアウトは馬群の内で待機。シェーンヴァルトもこの側で折り合いに専念。プロスアンドコンズは後方3番手の外につける。フレンドケント、シングンレジェンドの2頭がトーセンジョーダン以下を離して軽快に逃げ、後続とのリードを保ちながら直線に向く。直線半ばで内からブレイクランアウト、外からマッハヴェロシティが前を捉えて交わす。マッハヴェロシティの内からトーセンジョーダン、ブレイクランアウトの後からトップカミングも追い上げる。ブレイクランアウトが完全に抜け出し、トーセンジョーダンらに差を詰めさせず楽勝。


■レース回顧

 紐抜けハズレ。なんか最近、切った馬がことごとく来てるな…。どげんかせんといかんね。(´・ω・`)

 調教内容で切ったらダメって平安Sで反省したばかりなのに、またトーセンジョーダンを切ってしまった。まあ成功することもあるにはあるのだが('08年京都大賞典、但し△で抑えている)、大抵は失敗している。メンバー唯一の3勝馬ならせめて抑えとけよって話。相変わらず予想が下手糞過ぎて笑えてくる。人の不幸は蜜の味と申します。皆様におかれましては、この下手糞予想を見て癒されてください。

 ブレイクランアウトの好スタートより、プロスアンドコンズの出負けのほうに目が向いた。これにより強制的に後方待機。あーあ、こりゃまた届かんな…。フレンドケント@エダテルが仕掛けて先頭、トーセンジョーダンは2番手の一角。そしてマッハヴェロシティも外から早めに上がってきた。これは枠順が成せる業だな。よしよし。ショウナンアルディもこれを追って前に出てきた。

 ブレイクランアウトは好スタートを切りながら中団付近まで下げていた。ラチ沿いを進んでいる辺り、直線で内突きを狙っているらしい。シェーンヴァルトは若干持って行かれ気味だが許容範囲。後ろの集団が固まって、というより前の2頭が飛ばして5馬身程のリード。ヒシポジションがズルズルと後ろに下がっていって、トーセンジョーダンが単独3番手。いい具合に折り合ってるなぁ。ヤバいなぁ。

 直線に向き、前の2頭は内外に割れて一杯一杯。直後の集団からはマッハヴェロシティが真っ先に反応。しかし内のブレイクランアウトも抜群の手応え。あっという間に抜け出して、気付くと2馬身のリード。なんとまあ、あっさりと抜けたなぁ。マッハヴェロシティが外から迫って2着かと思ったらそこで脚が止まり、代わりにトーセンジョーダン。ああ…。しかも内からこっそりトップカミング。ああ…。溜息が2つ。

 ブレイクランアウトは重賞未勝利でいること自体おかしな馬だったのでこれは順当勝ち。内でじっくりと脚を溜めて、直線半ばでスパートすると誰も追って来れなかった。ラストは抑える余裕まで披露。それでいて勝ち時計1分47秒3は'04年マイネルデュプレがマークした1分47秒4をコンマ1秒更新するレースレコード。上がり3ハロン33秒6はメンバー最速、つけた着差1馬身3/4も優秀。クラシック路線、マイル路線のどちらを歩むのかが興味深い。

 トーセンジョーダンは直線でマッハヴェロシティに散々アオられながらもめげずに差し返してきた。片や1勝馬、片や3勝馬。持てる底力の違いを見た。デビューから減り続けていた馬体減にも歯止めがかかり、力が出せる状態にあったようだ。トップカミングは4コーナーで既に追っ付けていたが、内に入れて進路を探りつつ抜け出してきた。スムーズな追い上げではなかったのに3着。相手なりに走る印象。

 マッハヴェロシティはあれだけ恵まれた追走だったのに、肝心なところで脚が上がってしまった。慣れない積極策で一旦は先頭に立ちかける場面があったとはいえ、ちょっとだらしない敗戦。きつい競馬になると頭を上げてしまうのはマンハッタンスカイ産駒の悪い癖。シェーンヴァルトはカノンコードが5着に粘るかというところを強襲。折り合いという課題は付きまとうが、この脚を見る限りまだ捨てたものではない。

 4コーナーで後方だったシェーンヴァルトが5着まで追い上げた以上、これと似たような位置にいたプロスアンドコンズの9着は負け過ぎ。追い上げる脚に勢いが無かったのが気になった。ショウナンアルディは直線で前が窮屈になったとはいえ、追い出してからの反応が無かった。キャリアが浅く、まだこれからの馬ということで今回は見なかったことにする。マイネルクラリティは直線で追い出した直後にすぐ前のカノンコードに突っかかる形で鞍上が立ち上がる不利。脚色があっただけにちょっと残念だった。


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