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第50回アメリカジョッキークラブC(GII)
2009年1月25日(Sun) 中山芝2,200M 4歳以上オープン 別定 (国際)[指定]
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1   3 3 ネヴァブション 牡6 57.0kg 横山典弘 2.13.9 484kg(-8) 4
2 5 6 エアシェイディ 牡8 58.0kg 後藤浩輝 2.14.3 2 1/2 496kg(0) 2
3 5 7 トウショウシロッコ 牡6 57.0kg 吉田豊 2.14.3 クビ 490kg(+6) 7
4 6 9 マイネルキッツ 牡6 57.0kg 松岡正海 2.14.4 3/4 498kg(+4) 9
5   8 12 キングストレイル 牡7 57.0kg 田中勝春 2.14.4 ハナ 508kg(+2) 6
※ レース結果は必ず主催者発表のものでご確認ください。

■各種レース指標 (天候:晴、馬場:良)
ハロンタイム 12.3 - 11.8 - 12.5 - 12.2 - 12.7 - 12.4 - 12.0 - 12.1 - 11.6 - 11.7 - 12.6
上がり 4F 48.0 - 3F 35.9
1コーナー 12,5,3,4-2(7,6)(1,9)8,10,13,11
2コーナー 12-5-3-4,2-(7,6)9(1,8)10(13,11)
3コーナー (*12,5)-3,4,2(7,6)9,8(1,10,11)13
4コーナー 12-3(7,5,2)(4,6)9,10(8,11)13-1

■レース回顧 後ろがダメなら前に出ろ・内を掬って復活ネヴァブション!
■レース解説

 キングストレイルがダッシュ良く飛び出してハナを奪う。メイショウレガーロ、ネヴァブション、サンツェッペリンも前に行く。アルナスラインは単独5番手、エアシェイディはトウショウシロッコと並んで中団につける。マイネルキッツはその直後を追走。ドリームジャーニーは後方2番手の外で待機。キングストレイルが単独で3コーナーを通過。サンツェッペリンが追っ付けながら2番手、そこから2馬身開いてネヴァブションと続く。キングストレイルが楽な手応えのまま直線に向く。内からネヴァブション、続いてトウショウシロッコが追い上げる。外からはエアシェイディが進出。ネヴァブションが坂上でキングストレイルを捉えて交わし、そのまま一方的に突き放して楽勝。


■レース回顧

 ハズレ。今年の有馬記念で穴を開けるのはネヴァブション、と。φ(..)メモメモ

 レース傾向で前有利って分かっていたのに、何でドリームジャーニーが軸なんだろう?有馬記念でエアシェイディと僅差、今回1kg差付くからドリームジャーニー有利と読んだのが根拠なのだが、その他にエアシェイディには負けて欲しくないという思いがあった。競馬予想に私情を持ち出したら終わり。POGや一口馬主は絶対に肩入れしてしまう自負があるのでやらない(一口馬主には興味があるのだが…)。

 キングストレイルがあっさりと先頭。速いなぁ。他に前に行ったのはメイショウレガーロ、サンツェッペリン、ネヴァブション。あー、ヨコテン出てきたか。嫌な予感がする。エアシェイディやトウショウシロッコはともかく、ドリームジャーニーは最後方。後ろから行くことは分かっていても、この状況を目の当たりにするとやはり気まずい。

 向こう正面に入って縦長。キングストレイルは楽に逃げていた。1,000M通過61秒5。これでは後ろからでは届かない。エアシェイディでギリギリ届くかどうかというところ。ドリームジャーニー?論外。そりゃ軸にしている馬なんだから何とかして貰いたいんだけれど、キングストレイルの手応えを見て諦めた。はいはい前残り前残り。

 キングストレイルが敢然と先頭。内を掬ってネヴァブションとトウショウシロッコ。このコース採り、痺れるね。後方からはエアシェイディがいい感じで上がってきている。ドリームジャーニー?知らん。前を見遣るとネヴァブションが先頭に立っていた。ネヴァブションが抜けた後の2着争いは大混戦。粘るキングストレイルに内トウショウシロッコ、外エアシェイディ。ドリームジャーニー?(略)

 ネヴァブションはスタートから追っ付けて前に出してきた横山騎手の作戦勝ち。そのまま単独3番手で続いて、4コーナーでラチ沿いを進んで距離を稼いでいた。相当ズブかったようで、横山騎手は直線でひたすら手綱を押していた。右鞭連打でキングストレイルを交わし、セーフティーリードを築いてようやく一息。後続につけた着差は2馬身半でも、ゆったりペースで前につけての勝利に深い意味は無い。

 エアシェイディは4コーナーで外に振っての追い出し。ネヴァブションに上手く乗られたことが最たる敗因だが、内を掬ったトウショウシロッコに先着出来たのは評価しておきたい。伊藤正徳厩舎のワンツー。レース後、伊藤正徳師はネヴァブションについて天皇賞春目標を明言したが、エアシェイディについてはトーンダウン。勝敗の分かれ目は馬場の差にあったらしい。

 トウショウシロッコは結果的にネヴァブションの後追いになってしまった。ただ漁夫の利で掴んだオールカマー3着よりは内容があった。マイネルキッツはオールカマーで4着した時と同様、今回も4コーナーでかなり手が動いていた。この馬は毎回バカ正直に競馬をし過ぎる。内を掬うなりのずるい競馬を身に付けて貰いたい。

 で、ドリームジャーニー。縦長+スロー+後方待機=詰み。この馬はハイペースで前が厳しくなる展開でないと持ち味が出ない。言い換えれば展開に左右される。キングストレイルは理想的な展開だったのにも関わらずラストで脚が上がってしまった。今回もまたプラス体重で、体を絞り切れなかったのが敗因か。メイショウレガーロはネヴァブションよりも後ろ、4コーナーでエアシェイディに外から被せられてあっさり沈没。力が足りない。アルナスラインも前に出てきたとはいえ中途半端。綺麗な馬場で見直したい。


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