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第58回日刊スポーツ賞中山金杯(GIII)
2009年1月4日(Sun) 中山芝2,000M 4歳以上オープン ハンデ (国際)
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1   1 1 アドマイヤフジ 牡7 58.0kg 福永祐一 1.58.5 528kg(0) 4
2 5 10 ヤマニンキングリー 牡4 56.0kg 藤田伸二 1.58.5 クビ 478kg(-2) 2
3   6 12 ミヤビランベリ 牡6 55.0kg 吉田豊 1.58.6 1/2 490kg(-2) 12
4 2 4 マイネルキッツ 牡6 56.0kg 松岡正海 1.58.7 1/2 494kg(+2) 7
5   6 11 ネヴァブション 牡6 57.5kg 横山典弘 1.58.7 ハナ 492kg(+4) 3
※ レース結果は必ず主催者発表のものでご確認ください。

■各種レース指標 (天候:晴、馬場:良)
ハロンタイム 12.3 - 10.9 - 13.0 - 11.4 - 12.1 - 11.4 - 11.6 - 11.7 - 11.5 - 12.6
上がり 4F 47.4 - 3F 35.8
1コーナー 12(1,8,16)6(2,5)10(3,11)7(9,15)(13,4)14
2コーナー 12(1,8)16,6(2,5)-10,3,11-(7,15)9(13,4)14
3コーナー 12(1,8)(6,16)(2,5)3,10(7,11,15)(9,4)(13,14)
4コーナー 12,1(6,8)(2,16)(3,5,10)(7,11)(9,4)13(15,14)

■レース回顧 金色に輝く雅びな富士山・幸先良く連覇達成アドマイヤフジ!
■レース解説

 ミヤビランベリが押してハナを奪う。アドマイヤフジが2番手、シャドウゲイトも前に行く。ダイシングロウが外から押し上げて4番手、キングストレイルは少し下げて5番手。オペラブラーボはこの直後を追走。ヤマニンキングリーは中団の外、ネヴァブションはこの後ろを進む。ミヤビランベリが単独先頭で3コーナーを通過。直後のアドマイヤフジ、シャドウゲイトが進出開始。ヤマニンキングリーが外を通って追い上げる。ミヤビランベリが僅かに先頭で直線に向く。アドマイヤフジがミヤビランベリに並びかけて競り合う。アドマイヤフジが坂を駆け上がったところで僅かに先頭、外から迫ったヤマニンキングリーを抑えてゴール。


■レース回顧

 ハズレ。関西馬のワンツースリー。ってか、前残りの時点で予想が崩壊した。(´・д・`)

 「内枠の蛯名」オペラブラーボのスタートは上々。最内に入ったアドマイヤフジのスタートもスムーズ。馬なりで前に出て行く。押して出てきたミヤビランベリに先頭を譲って2番手をキープ。オペラブラーボは6番手の内。悪くはないけど、前が比較的楽をしているのが気になる。1,000M通過59秒7でもスローを追走しているような感じ。穴で狙った7枠2頭は最後方。ふぅ。

 3コーナーを過ぎ、アドマイヤフジが馬なりでミヤビランベリとの差を詰めにかかる。オペラブラーボはこの時点で追っ付けていた。そういや中日新聞杯でも4コーナーで追っ付けてたな。ズブいのか?ヤマニンキングリーは後方から外を通って強引に押し上げていった。お互い様か。ミヤビランベリが内一杯に張り付いて、アドマイヤフジが馬なりでこれに被せていく。昨年と瓜二つの展開

 オペラブラーボはアドマイヤフジらの直後でもがいていた。ここから出て来られるかどうか。前から垂れてきたシャドウゲイトを外へ弾き飛ばしていざ発進!かと思いきや、相変わらずもがいたまま伸びない。あー、オワタね。これはオワタ。前はミヤビランベリとアドマイヤフジが居残りそうな感じ。ミヤビランベリはともかく、アドマイヤフジも無印。予想が下手糞過ぎて泣けてくる。

 アドマイヤフジはミヤビランベリの直後で流れに乗って、トップハンデをものともせずに押し切ってきた。勝ち時計1分58秒5は本レースのレコード、'99年にニューマーケットCでクリスザブレイヴがマークしたレコードに並ぶ快速時計。ニューマーケットCは秋開催の初日だったことからすると、今回の時計は驚異的。毎日王冠でウオッカにコンマ3秒差の馬が4番人気。これが美味しいと思えるかどうか。私の頭は不味いと判断した模様。正月気分で味覚が狂ってる。アカンなぁ。

 ヤマニンキングリーはアドマイヤフジ、ミヤビランベリの行った行ったに割って入る2着。それも3コーナー過ぎから仕掛けて、大外を回して突っ込んできた。坂で俄然勢いがついていたのが印象的。考えていたよりも強い。オペラブラーボは二度ヤマニンキングリーの後塵を拝す結果に。勝負どころでスッと動けないところは半兄のワイルドワンダーにそっくり。東京や新潟、京都や阪神の外回りで見直したい。

 ミヤビランベリは上がりを要す馬場で、決め手不足を上手く隠し通せた。ミヤビランベリの先頭が分かっていても、人気薄なら予想する側はもとより、騎手も無視する。力の要る馬場で気分良く逃げられたなら、この3着は必然なのかもしれない。そもそも人気薄の逃げ馬に乗る吉田豊騎手は上手い。'05年鳴尾記念'07年武蔵野Sなんかもそうだった。

 キングストレイルはミヤビランベリの直後で追い出しを待っていたものの、ミヤビランベリが垂れずに頑張り通して前が開けず、アドマイヤフジに外の進路を奪われたところで勝負あり。全力を出し切っていない。ネヴァブションはスタートでダッシュが付かず後方からの競馬。ラストで無難に詰めて5着。距離はもう少しあったほうが良い。マイネルキッツは大外をぶん回して4着。乗り方一つで重賞を勝てる器。リキッドノーツ、グラスボンバーはこの時計で前が止まらなかった以上お手上げ。


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