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第58回日刊スポーツ賞中山金杯(GIII)
2009年1月4日(Sun) 中山芝2,000M 4歳以上オープン ハンデ (国際)
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 アドマイヤフジ 100 昨年はスローの前残り。今年は行く馬揃い苦戦。  
2 オペラブラーボ 99 前走小回りと直線壁で脚余す。改めて見直す手。
2 3 ダイワワイルドボア 91 前走の負け方が問題。古馬相手では荷が重い。  
4 マイネルキッツ 98 重賞で再三善戦止まり。引き続き内突きに期待。
3 5 キャッチータイトル 91 後方待機台頭の前走も沈黙。明らかに力不足。  
6 キングストレイル 100 ハイレベルの前走経験尊重。ここなら押し切りも。
4 7 センカク 98 前走一旦先頭も力尽く。今回相手揃って苦しい。  
8 シャドウゲイト 94 一昨年圧勝も恵まれ過ぎ。ハンデ据え置き辛い。  
5 9 マイネカンナ 95 前走前残りで何も出来ず。前が崩れないと無理。  
10 ヤマニンキングリー 96 ここ2走はいずれもスロー。力勝負で馬脚露呈も。
6 11 ネヴァブション 100 距離実績あるとはいえ近頃長距離ばかりで不安。  
12 ミヤビランベリ 94 近走凡退でマーク緩む。但し前に行く馬多く劣勢。  
7 13 グラスボンバー 96 前残りでも差し込める。ペース上がって一発警戒。
14 リキッドノーツ 96 前走4角大外回しで3着。中山得意だけに要注意。
8 15 アサカディフィート 94 過去5年で3連対。末脚健在もあくまで展開次第。  
16 ダイシングロウ 96 3角先頭の前走度外視可も今回久々で同型揃う。  
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 行く馬揃い差し勝負・不運な敗戦バネに弾けるオペラブラーボ
■予想構築

 出走馬16頭のうち重賞勝ち馬が10頭とハンデGIIIにしては濃いメンバー構成。過去の覇者も3頭エントリー('08年アドマイヤフジ、'07年シャドウゲイト、'04年アサカディフィート)。ハンデも重い馬が多く、56kg以上を課された馬が12頭もいる。オペラブラーボ、マイネルキッツ、リキッドノーツ、ダイシングロウは重賞未勝利にも関わらず、中日新聞杯勝ち馬ヤマニンキングリー、七夕賞勝ち馬ミヤビランベリと同等かそれ以上のハンデが課されている。ハンデキャッパーは実力伯仲と判断しているようだ。

 昨年は直線に向いたところで先頭で並んでいた3頭が1着、3着、4着という前残り決着。1,000M通過62秒0なら残れないほうがおかしい。一昨年は雨が降り続く中、シャドウゲイトが大逃げを打って7馬身差の大楽勝、2着にアサカディフィートが最後方大外一気で突っ込むという大味な決着。勝ち時計2分02秒4ということからしてまともに決したとは言い難い。アサカディフィート爺さんが勝ったのは今から5年前。当時は中団につけての差し切り勝ちだった。最近はずっと最後方を走っている。

 今年はミヤビランベリを筆頭に、キングストレイルにアドマイヤフジ、シャドウゲイトにダイシングロウなど前で競馬を進めたいお馬さんが多い。形式上はミヤビランベリの単騎逃げが成立しそうだが、直後はビッシリ。ダイシングロウも大外だと抑えるのに苦労しそうだ。1,000M通過は60秒を切る位を想定。狙いは後方待機勢。

 2009年最初の本命はオペラブラーボ。中日新聞杯は1,000M通過61秒4のスローペース。4コーナーで外を回し、直線は外の馬にブロックされて追い出せず、ラスト100Mで矢のように飛んできて4着というお約束的な負け方。ヤマニンキングリーとはコンマ1秒差で、ハンデもこちらが1kg重かった。但し内枠の蛯名というのがちょっと気になる。また前が詰まって終了という可能性もあり得る。

 先行勢の中では唯一キングストレイルをマーク。1,000M通過58秒7の天皇賞秋で先行してコンマ5秒差。重賞2勝、11戦6連対の中山替わりもプラス。昨年暮れに美浦Pで行われた追い切りでは5F61秒6−1F12秒3とかなり速い時計をマークしている。騎乗機会直近5年('03年・'04年・'06年〜'08年)で【2・1・1・1】の「金杯男」田中勝春騎手が一昨年制したシャドウゲイトではなくこちらに乗るというのも見逃せない。

 福島記念で内ピタで粘ったマンハッタンスカイにクビ差まで詰め寄ったマイネルキッツも重賞制覇までもう少しのところまで来ている。前走を見る限り馬群の捌きは問題無く、内枠は追い風。福島記念に限らず、七夕賞も内に入れて突っ込んできていた。また新潟記念や福島記念のように追えば伸びるタイプで、鞭をバシバシ入れまくる松岡騎手とも手が合っていそうだ。

 ヤマニンキングリーはここ2走がいずれもスローペースの直線ヨーイドン、しかも直線平坦。今回は実績の無い急坂コースで前に行く馬も揃っている。中日新聞杯で1kg貰ってコンマ1秒先着のオペラブラーボとは今回同斤。ただ追い切りは河内調教師が跨り、栗東CW6F80秒8−1F12秒2を馬なりでマーク。出来の良さでカバーしそうな雰囲気。

 穴っぽいのはリキッドノーツ。ディセンバーSは先に抜け出した2頭を大外から追いかけて届かず3着。力の要る直近の中山で差しを実践してそれなりに結果を出してきた点を重視。中山は【3・4・2・2】と3着以内率は相当高い。昨年の中山記念で10着と完敗しているが、当時は前が止まらない馬場だった。その中山記念で差して6着、前残りだった昨年の中山金杯で5着まで押し上げていたグラスボンバーも引き続き要警戒。福島記念3着もフロック視されるだろうし、人気しないなら喜んで買いたい。

◎オペラブラーボ
○キングストレイル
▲マイネルキッツ
△ヤマニンキングリー
☆リキッドノーツ、グラスボンバー


■馬券構築

 オペラブラーボ1頭軸の3連複流し。

[3連複] オペラブラーボ−キングストレイル−マイネルキッツ 10%
[3連複] オペラブラーボ−キングストレイル−ヤマニンキングリー 10%
[3連複] オペラブラーボ−キングストレイル−リキッドノーツ 10%
[3連複] オペラブラーボ−キングストレイル−グラスボンバー 10%
[3連複] オペラブラーボ−マイネルキッツ−ヤマニンキングリー 10%
[3連複] オペラブラーボ−マイネルキッツ−リキッドノーツ 10%
[3連複] オペラブラーボ−マイネルキッツ−グラスボンバー 10%
[3連複] オペラブラーボ−ヤマニンキングリー−リキッドノーツ 10%
[3連複] オペラブラーボ−ヤマニンキングリー−グラスボンバー 10%
[3連複] オペラブラーボ−リキッドノーツ−グラスボンバー 10%


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