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第44回中日新聞杯(JpnIII)
2008年12月13日(Sat) 中京芝2,000M 3歳以上オープン ハンデ (混)(特指)
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1 4 8 ヤマニンキングリー 牡3 55.0kg M.デムーロ 1.59.5 480kg(+2) 2
2   7 3 フサイチアソート 牡3 54.0kg 和田竜二 1.59.5 クビ 448kg(-4) 10
3   1 1 イケトップガン 牡4 52.0kg 大野拓弥 1.59.6 1/2 464kg(0) 9
4 6 11 オペラブラーボ 牡4 56.0kg 蛯名正義 1.59.6 ハナ 436kg(0) 1
5   8 16 センカク 牡6 53.0kg 赤木高太郎 1.59.7 クビ 486kg(0) 16
※ レース結果は必ず主催者発表のものでご確認ください。

■各種レース指標 (天候:晴、馬場:良)
ハロンタイム 12.0 - 11.3 - 12.1 - 13.0 - 13.0 - 12.0 - 11.7 - 11.3 - 11.3 - 11.8
上がり 4F 46.1 - 3F 34.4
1コーナー (*15,16)17(13,8,11,14)4(9,12)(3,6,10)(2,7)-(1,5)
2コーナー 15(16,17)(13,14)8(4,11)(9,12)(3,6,10)7,2(1,5)
3コーナー (*15,16)17,13(8,14)4(9,11)(3,6,7,12)10(2,5)1
4コーナー (*15,16)(13,17,8)(4,14)(9,11)(3,6,7,12)10(2,5)1

■レース回顧 溜め逃げスローは演習済み・好位から手堅く抜けたヤマニンキングリー!
■レース解説

 マンハッタンスカイがハナを奪う。続いてセンカク、内からフサイチアソートも前に行く。マイネルポライトが外から押し上げて3番手、マイネルスターリーも続いて外から上がっていく。ヤマニンキングリーはこれらの後の6番手、オペラブラーボはシンゲンと並んで直後に構える。アルコセニョーラ、ダンスアジョイは馬群の中、ダブルティンパニーも後方からの競馬。イケトップガンは最後方待機。前はマンハッタンスカイとセンカクが並んで先頭で3コーナーをカーブ。マイネルポライトとヤマニンキングリーが好位から押し上げて直線に向く。センカクがマンハッタンスカイを振り切って先頭。続いてヤマニンキングリー、最内から外に持ち出したフサイチアソートが追いかけていく。フサイチアソートがセンカクを捉えるも、更にその外からヤマニンキングリーが交わし、僅かに抜けてゴール。


■レース回顧

 ハズレ。小回りで追っ付けて、外から被されて4着。1番人気を軸にしたらこれかい。(-_-)氏のう

 外寄りの枠を引いたマンハッタンスカイ、センカク、フサイチアソートが内に切れ込みながら先行争いを展開。ダブルティンパニーも当然これらの争いに加わっていくのかと思いきや、先にフサイチアソートに入られてしまい、手綱を引いてブレーキ。あーあー。折角内寄りの枠を貰ったのに何やってんの。ヘタクソとまでは言わないが、もうちょっと押して行っても良かっただろ。

 マンハッタンスカイは1コーナーを回ったところで早くも溜め逃げの態勢。センカクが側にピッタリ張り付いて、直後も殆ど一団。ヤマニンキングリーは5〜6番手の内、オペラブラーボはこの直後の外につけていた。それにしても流れが緩い。1,000M通過61秒4。シゲルフセルトは鞍上が立ち上がってジェットスキー状態。その側につけていたアルコセニョーラも釣られて掛かっていた。

 マンハッタンスカイにしてみれば理想通りの流れ。ただ誤算だったのはセンカクの存在。コバンザメのようにピッタリと張り付いて離れない。一足先に抜け出して押し切るという目論みも、センカクが影のようにまとわりついてきて上手く行かない。結局センカクのしつこさに屈して後退。最内に構えていたフサイチアソートがここぞとばかりに仕掛けて上がってくる。そしてヤマニンキングリーもやってきた。

 ブービー人気のセンカクが先頭。しかし後続馬も黙ってはいなかった。内からシンゲン、外からフサイチアソートとヤマニンキングリー。ハンデ戦らしい叩き合い。結局ここぞとばかりにスパートをかけたヤマニンキングリーがフサイチアソートを振り切って1着。2着にフサイチアソート、馬群を縫って突っ込んできたイケトップガンが大外オペラブラーボをハナ差で凌いで3着。

 ヤマニンキングリーはアンドロメダSで1,000M通過61秒2の緩い流れを差し切ったばかり。ここも上手い具合にスローで流れてくれて、好位から普通に上がってくるだけで良かった。デムーロ騎手は昨年に続く連覇。ただ今回は誰が乗っても勝てたと思う。フサイチアソートは前走に引き続き最内の立ち回りが奏功。ハンデGIIIでは今回も含めた3戦全てで掲示板を確保。人気が無くなってから地味に頑張っている。

 イケトップガンは4コーナーから直線に向くところでもまだ最後方。後方から追い上げた馬が外に振られる中にあって、イケトップガンは堂々と馬場の真ん中を通って追い上げてきた。首を前に突き出しながら懸命に追い上げて、僅差で3着をゲット。「初めての軽ハンデ」(第41回愛知杯の回顧参照)はつべこべ言わずに買いましょう。

 オペラブラーボは4コーナーでヤマニンキングリーに先に動かれた挙句、自らは追っ付けても前に行けなかった。しかも直線は外から捲ってきたアルコセニョーラにブロックされて追い出しが遅れていた。強い馬が負ける典型的パターン。小回りコースはこれがあるから怖い。今回は1着からシンガリまで1秒2、8着までがコンマ2秒に収まる大混戦で、ちょっとした不利が大きな意味を持った一戦だった。

 シンゲンも悪くなかったが、フサイチアソートと比べて位置取りの差が出た。スローならなるべく前につけていたほうが有利。ダンスアジョイは小回りでこの流れではどうしようもない。4コーナーまで付いて回るだけだったし、直線でも前が詰まっていた。アルコセニョーラは後方から外を回し過ぎ。中京は特に4コーナーの進入がきつく、ここで膨らんでしまうと厳しくなる。ダブルティンパニーは上村騎手のボーンヘッド。


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