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第44回京王杯2歳S(JpnII)
2008年11月15日(Sat) 東京芝1,400M 2歳オープン 馬齢 (混)(指定)
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1   2 2 ゲットフルマークス 牡2 55.0kg 四位洋文 1.21.6 480kg(-8) 14
2 4 6 フィフスペトル 牡2 55.0kg 三浦皇成 1.21.8 1 1/4 444kg(0) 1
3 4 7 エイシンタイガー 牡2 55.0kg 内田博幸 1.21.8 クビ 474kg(-8) 3
4   1 1 トップカミング 牡2 55.0kg 蛯名正義 1.22.1 1 3/4 446kg(-4) 5
5 6 10 ダブルレインボー 牡2 55.0kg 田中勝春 1.22.1 クビ 468kg(0) 4
※ レース結果は必ず主催者発表のものでご確認ください。

■各種レース指標 (天候:曇、馬場:良)
ハロンタイム 12.4 - 10.9 - 12.1 - 12.1 - 11.4 - 11.0 - 11.7
上がり 4F 46.2 - 3F 34.1
3コーナー 2-9,11(6,15)7(1,12)(4,14)(8,5,10)-3-13
4コーナー 2(9,11)(6,7,15)(1,12)14(8,4)5,10-3,13

■レース回顧 テン良し中良し終い良し・内を通って百点満点ゲットフルマークス!
■レース解説

 ゲットフルマークスが好スタートを決めてハナを奪う。エイブルインレース、ケイアイダイオウ、エイシンタイガー、フィフスペトルの4頭がこの直後に入る。スパラートはこれらの直後につける。ダブルレインボーは馬群後方、バイラオーラが外を通って上がっていく。パドブレ、トップオブピーコイはやや離れて追走。ゲットフルマークスが最内に進路を採って直線に向く。2番手は直後で横一線、フィフスペトルが内に持ち出して前を追う。ゲットフルマークスが先頭、フィフスペトルとエイシンタイガーが内を通って追い上げるも差は詰まらず、ゲットフルマークスがそのまま押し切る。


■レース回顧

 ハズレ。またすずらん賞組が大穴ブチ開けかよ。何もここで満点取らなくてもいいやん…。(´・ω・`)

 全馬のゲートイン完了後、ロラパルーザがゲート内で立ち上がって隣枠のナンヨーアイドルと共に一旦ゲートの外へ。他の13頭はゲートの中で1分程立ち往生。こういうのって大抵一完歩目が遅くなるから嫌なんだよな。特に大股な馬は。ダブルレインボー行き脚つくかなぁ、ってやっぱり後ろからか。「内枠の蛯名」のトップカミングはまずまずのスタート。その隣枠のゲットフルマークスがポンと出て先頭。

 テン3ハロン35秒4。ゲットフルマークスはそれほど飛ばさなかったのに、フィフスペトルら好位集団との間には3馬身位の十分なリードがあった。ああ、舐められてるぞ。かくいう私も舐めていた。中団以降は一団で、身動きが取り辛そうだった。ダブルレインボーは後方から内を通すしかなかった。ゲットフルマークスは後続とのリードを1馬身まで縮小させて直線へ。

 ゲットフルマークスは最内先頭で楽な手応え。フィフスペトルの三浦騎手もゲットフルマークスの内にスペースを見つけるや否や、速攻で内に切り込んできた。エイシンタイガーも徐々に内へ進路を取って、トップカミングは初めから内を通っていて、ダブルレインボーも後方から内を通って追い上げていた。上位馬はみんな内を通った馬ばかり。しかも勝ち馬は逃げ切り、2着と3着も前にいた馬。

 「内を通った先行馬がそのまま残っちゃった」というのが率直な感想だが、実際の内容はちょっと違う。勝ち時計1分21秒6は本レースのレコード。またレース(=ゲットフルマークス)の上がり3ハロン34秒1が示す通り、逃げ粘ったというよりは先頭で切れる脚を発揮しての勝利。距離が延びてどうなるかは分からないが、朝日杯フューチュリティSに出てきて内枠を引いたらとりあえず買いだろう。

 フィフスペトルは放牧明け&洋芝以外&坂ありコース&距離延長という様々な課題をクリアして2着。例年人気して飛ぶ「エセ無敗馬」よりは器が大きそう。この中間の調教メニューは馬なり主体だっただけに、次走はここを使った上積みに期待したい。エイシンタイガーは残り200Mで一旦はフィフスペトルを交わしたものの、ゴール前で差し返されて3着。やはり詰めが甘い。

 トップカミングは考えていたほどテンのダッシュは速くない様子。堅実に走っているとはいえ、勝ち負けに持ち込むには現状では力不足。ダブルレインボーは後方から詰めた馬の中では一番見どころがあった。上がり3ハロン33秒4は最速。今回は流れるようなフォームで、力みは感じなかった。場数をこなしていく内に良くなっていくタイプのようだ。今後も注目していきたい。

 内を通った先行馬が優勢なら、外を回した後方待機馬は相対的(むしろ絶対的)に不利。スパラートは中団外という絶好の位置取りを敷きながら直線弾けず。ポツン最後方から大外一気で届かずという馬の次戦は大抵このパターン。アイアンデュークは内を走っていたはずが、徐々に外へ持ち出して遅れていた。スズノハミルトンはどっちつかずの位置取りから直線も真ん中を走っていて目立たなかった。


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