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第138回天皇賞・秋(GI) 2008年11月2日(Sun) 東京芝2,000M 3歳以上オープン 定量 (国際)(指定) |
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着 | 印 | 枠 | 馬 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | タイム | 着差 | 体重(増減) | 人気 |
1 | ◎ | 7 | 14 | ウオッカ | 牝4 | 56.0kg | 武豊 | 1.57.2 | (レコード) | 490kg(0) | 1 |
2 | ○ | 4 | 7 | ダイワスカーレット | 牝4 | 56.0kg | 安藤勝己 | 1.57.2 | ハナ | 498kg(0) | 2 |
3 | ▲ | 1 | 2 | ディープスカイ | 牡3 | 56.0kg | 四位洋文 | 1.57.2 | クビ | 510kg(+2) | 3 |
4 | ☆ | 8 | 16 | カンパニー | 牡7 | 58.0kg | 横山典弘 | 1.57.2 | ハナ | 460kg(+10) | 11 |
5 | ☆ | 2 | 3 | エアシェイディ | 牡7 | 58.0kg | 後藤浩輝 | 1.57.3 | クビ | 490kg(-2) | 8 |
■各種レース指標 (天候:晴、馬場:良) |
ハロンタイム 12.6 - 11.1 - 11.5 - 11.9 - 11.6 - 11.6 - 11.7 - 11.3 - 11.3 - 12.6 上がり 4F 46.9 - 3F 35.2 2コーナー 7-(10,9,15)1,2,14,3(5,12,11)(4,8)(6,13)-16-17 3コーナー 7,15-10,9-(1,2)(3,14)5(12,11)(4,8)6,13-16,17 4コーナー 7,15(10,9)(1,2)14,3(5,12,11)4(6,8)13(16,17) |
■レース回顧 行き着いた先は極限のレコード決着・ハナ差の激戦制し勝利に酔うウオッカ! |
■レース解説 ダイワスカーレットが好スタートを切って楽にハナを奪う。キングストレイルが2番手に入る。アドマイヤフジとトーセンキャプテンも前に行く。アサクサキングスは5番手、ディープスカイはこの後ろにつける。ウオッカはディープスカイの外を併走。カンパニーとドリームジャーニーは馬群を離れて最後方を進む。ダイワスカーレットが先頭で3コーナーを通過。直後にトーセンキャプテンが続き、3番手以降が少し離れる。ダイワスカーレット先頭のまま直線に向く。ウオッカとディープスカイが併せて外から進出。ダイワスカーレットが完全に抜け出すも、ウオッカとディープスカイが外から迫る。ディープスカイがやや遅れ、内ダイワスカーレット、外ウオッカが全く並んでゴール。 ■レース回顧 ◎−○−▲で3連複(30%)的中。何から何まで凄過ぎ。ベストレースに認定。(・∀・) 前評判通りの好レース。競馬を嗜んでいて本当に良かった。配当は安くても予想通りに決まったのも快感だった(カンパニーは惜しかった)。凄かった点を整理すると、まずはハナ差の決着だったこと。2,000Mを走って僅か2センチで決するというのはそれだけ実力が伯仲していたということだろう。次にレコード決着だったこと。7ヶ月振りで逃げて1分57秒2?ダイワスカーレット=化け物。最後に強い馬が強い競馬をみせてくれたこと。不利無く全力を尽くしての結果に、誰も文句は付けられないだろう。 ダイワスカーレットがあっさりとハナを確定。ゲートセンスはともかく、ダッシュも速い。手綱を抑えたままで後続に2馬身のリード。ウオッカもスタートを決めた上で内へ切り込んで好位を確保。おお、いいじゃんいいじゃん。すぐ側にはディープスカイがいた。んー、折り合いは今一つかな。ウオッカもポジションを決めてから鞍上がなだめに入っていた。 隊列は縦長。1,000M通過58秒7。ダイワスカーレット、飛ばしてるなぁ。トーセンキャプテン@ペリエが突付いてきてもお構いなしで先頭を突き進む。ディープスカイとウオッカは依然として中団待機。無理に追いかけて末を無くすのはマズいし、ここではまだ動けない。ダイワスカーレットは先頭で持ったまま。何だコイツ、全く息が上がってないぞ? ダイワスカーレットは後続の追撃を先頭で待っていた。まだ手綱は動かない。アカン、やっぱコイツ強えーわ。ウオッカとディープスカイは一緒になって外から上がってきた。ダービー馬同士の併せ馬。安藤勝己騎手は先頭で外の様子を伺いながら、直線半ばでスパート。直後に迫っていたアサクサキングスらとの差はジワジワと開いていった。それらと入れ替わる形でウオッカとディープスカイが迫ってきた。 ウオッカとディープスカイによる火の出るような叩き合いはウオッカに軍配。ディープスカイもウオッカに迫られてから差し返しをみせていたが、最後に力尽きた。最内ではダイワスカーレットが粘り込み態勢。ウオッカはディープスカイを交わしたところで余力は尽きていた。ダイワスカーレットも一杯一杯。思わず息を呑む大激戦。ウオッカか?ダイワスカーレットか?スローで見ても分からない。 レースを走り終えた後のウイニングランは無し。武豊騎手と安藤勝己騎手が何やら話しながら引き上げてくる。検量室前の枠場に来ると、1着のところにダイワスカーレットが入っていった。やっぱダスカなのか?しかし10分に渡る長い写真判定の末、確定した着順は1着ウオッカ。…ウオッカが勝った!いやはや、凄いレースを見させてもらった。 ウオッカは前過ぎず後ろ過ぎずの絶好位。道中は折り合いに専念して、直線で末脚全開。執拗に食い下がるディープスカイを最後は力で捻じ伏せた。返す刀で宿敵ダイワスカーレットも撃破。但しダイワスカーレットとの差は僅か2センチ。グラスワンダーとスペシャルウィークの有馬記念が確か4センチだったから、アレよりも際どかったことになる。 ダイワスカーレットは絶好調で乗り込んできたウオッカ相手に僅差。自分でこれだけ速い流れを作っておいて粘り込むのだから恐ろしい。次走は予定通りならジャパンCをパスして有馬記念へ。ディープスカイは上位2頭にクビ差なら合格。現3歳世代も捨てたものではなかった。オウケンブルースリとの世代最強対決が待ち遠しい。 女子供に先着された古馬牡馬勢はカンパニーが最先着となる4着。横山典弘騎手は自分がどんな役回りなのかを十二分に把握していたようで、後方で決め打ちを敢行。直線に向いたところでドリフトをかけて最内へ潜り込み、馬群を縫うようにして上がってきてラスト100Mで鞭連打!あともう少しで3強の一角を崩すところだった。上がり3ハロン33秒5はメンバー最速。人気薄のヨコテンはこれがあるから怖い。 ドリームジャーニーはカンパニーより少し後ろを走っていただけなのに、カンパニーからは遠く離されてしまった。この馬はコーナー2つのコースだとコロっと負けてしまう。そもそも空き巣のGIIIを連勝しただけで4番人気というのは人気し過ぎ。エアシェイディは道中内を走っていて、4コーナーから徐々に外へ持ち出していった。ロスの無い競馬は出来ていたのだから、この5着が現状の実力なのだろう。アサクサキングスは今回ヨレずに走っていた。ただこれだけ時計が速いとキツい。 |