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第11回サウジアラビアロイヤルC富士S(GIII) 2008年10月25日(Sat) 東京芝1,600M 3歳以上オープン 別定 (国際)(指定) |
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着 | 印 | 枠 | 馬 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | タイム | 着差 | 体重(増減) | 人気 |
1 | 3 | 5 | サイレントプライド | 牡5 | 57.0kg | 横山典弘 | 1.32.7 | − | 488kg(-2) | 4 | |
2 | ◎ | 1 | 1 | リザーブカード | 牡5 | 56.0kg | 柴山雄一 | 1.32.7 | クビ | 494kg(+4) | 5 |
3 | 7 | 15 | バトルバニヤン | 牡4 | 56.0kg | 岩田康誠 | 1.32.8 | クビ | 490kg(0) | 7 | |
4 | ○ | 2 | 3 | エイシンドーバー | 牡6 | 57.0kg | 内田博幸 | 1.33.0 | 1 | 456kg(-8) | 1 |
5 | △ | 1 | 2 | レッツゴーキリシマ | 牡3 | 54.0kg | 幸英明 | 1.33.0 | クビ | 470kg(+12) | 6 |
■各種レース指標 (天候:曇、馬場:良) |
ハロンタイム 12.3 - 10.9 - 11.4 - 11.5 - 11.8 - 11.2 - 11.3 - 12.3 上がり 4F 46.6 - 3F 34.8 3コーナー 17,5(2,13,15)(3,10)(1,6)(4,7,9)12(8,14)16,11,18 4コーナー 17-(5,15)(2,13,10)(3,6)1(7,9)(4,12)8,14,16(11,18) |
■レース回顧 番手追走で余裕の手応え・力配分見事に決まったサイレントプライド! |
■レース解説 コンゴウリキシオーが好スタート、同じく内で好スタートを切ったレッツゴーキリシマを抑えて先頭。サブジェクト、サイレントプライド、バトルバニヤンも前に行く。エイシンドーバーは少し下げる。リザーブカードは中団内で待機。マルカシェンクは後方を進む。ショウナンアルバは後方2番手につける。コンゴウリキシオー先頭、サイレントプライド2番手、3番手にバトルバニヤンとレッツゴーキリシマが並んで直線に向く。サイレントプライドがコンゴウリキシオーに馬なりで並びかけて交わす。レッツゴーキリシマは進路が狭まって後退、サイレントプライドの外からバトルバニヤンが上がってくる。押し切りを図るサイレントプライドにバトルバニヤンが迫り、更にその外からリザーブカードとエイシンドーバーが急接近。リザーブカードがバトルバニヤンを交わすも、サイレントプライドがこれを振り切ってゴール。 ■レース回顧 ハズレ。サイレントプライドとマジで相性最悪。コイツが出てくるレースは馬券買わんとこう…。(-_-) ◎をつけたレースでは凡退する('07年エプソムC3着、'07年札幌記念11着、'08年中山金杯8着)のに、無印にすると勝ち負け('07年新潟大賞典2着、'08年ダービー卿CT1着、今回)。JRAのブランドCMに出演してから調子いいなぁ、サイレントプライド!!…というわけで、レース展望をご覧の皆様におかれましては、私のサイレントプライドに対する評価を反面教師としてお使いください。 コンゴウリキシオーが出てくるレースは流れが引き締まる。どんなに不振に喘いでいても、序盤のスピードは不変。好スタートを切った後も気負い込むことなく楽に先頭を確保。何故かレッツゴーキリシマが持って行かれ気味。その近くにサイレントプライドが余裕綽々でついてきた。ああ、嫌な予感がするぞ。エイシンドーバーが前につけている中でリザーブカードは中団の内。じっくりと脚を溜める作戦のようだ。 1,000M通過57秒9のハイペースで隊列は縦長。しかし今の東京は前が止まらない。これで前の馬が余裕を残していたら…。4コーナーの大写しでサイレントプライドが依然として余裕綽々なのを見て涙目。でもここは東京だもん、タレるに決まってる。つーかタレろ!休み明けなら言い訳出来るし自信を持ってタレてくれ!(何という他力本願、これは間違いなく外れる…) 私が貶せば貶すほど、サイレントプライドはますます絶好調。直線半ばを過ぎてもまだ手が動かない。コンゴウリキシオーに並んでから追い出して、手堅く先頭を確定。あーあ。直後から追ったレッツゴーキリシマはすぐ前のコンゴウリキシオーに突っかかって失速。その直後ではリザーブカードが抜け出すスペースを確保出来ず手応え生殺し。エイシンドーバーやマルカシェンクはまだ後方。はいはい。 サイレントプライドは直後からバトルバニヤンが迫り、更にリザーブカードが突っ込んでもはやこれまで、というところがゴール。昨年のマイネルシーガルの勝ち方もそうだったが、今年も1,600Mの間で力の配分を使い切った馬が勝ったというレースだった。内を通って振り切ったというのも昨年と同じ。ただ勝ち時計は今年のほうが速かった。 リザーブカードは内枠だから2着に来れたと解釈出来る一方、内枠だから勝てなかったという解釈も出来そう。というのも、直線半ばまで前が塞がってどうしようもなかった。全馬が馬場の3分どころより内に集まっての追い比べで、最内に陣取った同馬は追えるスペースが殆ど残っていなかった。すぐ側でインセンティブガイが仕掛けているのに、自らは動くに動けず。う〜む。 バトルバニヤンは前につけていた分の好走。前はコンゴウリキシオーが力尽きた以外はサイレントプライドが勝ってバトルバニヤンが3着、不利受けまくりのレッツゴーキリシマが5着と概ね残った。そのような中で差して勝ち負けまで持ってきたリザーブカードは強い。エイシンドーバーはゴール前でリザーブカードに遅れを取っていた。安田記念の時ぐらい走ればこの相手なら楽勝だったはずだが…。 マイケルバローズは最後の最後に大外から突っ込んできた。上がり3ハロン33秒9はメンバー2位。ちなみに上がり3ハロン最速(33秒6)は何とショウナンアルバ。最後方から直線で最内に入れてスルスルと上がってきた。しかし最内は前述の通り塞がっていて万事休す。クラシックという大舞台で溜める競馬を実践したのは無駄では無かった。ドリームシグナルは今回も出遅れて終了。 マルカシェンクはハイペースの力比べで非力さを露呈。これは予測出来たが、関屋記念で下したリザーブカードが2着したここで13着は負け過ぎ。事前に京成杯オータムハンデを使ってキツい流れを経験したか否かが明暗を分けたか。やはりこのレースは秋競馬を使った馬に注目すべき。…サイレントプライドは休み明けだったけど。 |