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第56回府中牝馬S(GIII)
2008年10月19日(Sun) 東京芝1,800M 3歳以上オープン 別定 (牝)(国際)(指定)
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1 8 16 ブルーメンブラット 牝5 55.0kg 吉田豊 1.45.5 476kg(+10) 4
2 4 7 カワカミプリンセス 牝5 55.0kg 横山典弘 1.45.6 1/2 508kg(+12) 1
3   1 2 ベッラレイア 牝4 55.0kg 秋山真一郎 1.45.8 1 1/2 462kg(+10) 3
4   6 11 レインダンス 牝4 55.0kg 中舘英二 1.45.9 クビ 476kg(-2) 13
5   7 13 キストゥヘヴン 牝5 55.0kg 藤田伸二 1.45.9 クビ 438kg(+4) 2
※ レース結果は必ず主催者発表のものでご確認ください。

■各種レース指標 (天候:曇、馬場:良)
ハロンタイム 12.6 - 10.8 - 11.4 - 12.3 - 12.1 - 12.3 - 11.3 - 11.2 - 11.5
上がり 4F 46.3 - 3F 34.0
2コーナー (7,*15)(4,12)(5,13)(3,11)(8,14)2(10,17)(9,16)18-(1,6)
3コーナー 15-7(4,12)13(5,11)(3,8)14(2,16)17,10,18(9,1)6
4コーナー 15,7(4,12)(13,11)(5,8)(3,16,14)(2,10,17)18(9,1)6

■レース回顧 馬群の中で溢れる手応え・強敵交わして念願の重賞制覇ブルーメンブラット!
■レース解説

 カワカミプリンセス、アサヒライジングが前に出る。ヤマニンメルベイユは3番手。キストゥヘヴンもローブデコルテと並んで前につける。ニシノマナムスメ、レインダンスがこの直後を追走。ベッラレイアは中団の内、ブルーメンブラットは馬群の中を進む。アサヒライジングが単独先頭、カワカミプリンセス2番手で直線に向く。カワカミプリンセスが馬なりでアサヒライジングを交わして先頭。内を突いてヤマニンエマイユ、外からキストゥヘヴンとレインダンスが追撃。更にその後方からブルーメンブラットが抜け出してくる。ブルーメンブラットが先頭を行くカワカミプリンセスをゴール前で捉えて交わす。


■レース回顧

 3連複3着抜けハズレ。また3着が抜けた。またさんちゃくがぬけた。マタサンチャクガヌケタ。(-_-)

 東京の中距離戦はスタート位置が中途半端で、1コーナーと2コーナーの中間にある。スタートしてすぐにコーナー、いやコーナーの途中にスタートがあるといったほうが正しいか。これにより内枠に入った先行馬は楽にレースが進められる。先週の毎日王冠でウオッカが逃げの手に出たのは自然な成り行き。好スタートを切ったスーパーホーネットが前々でレースを進められたのもある意味必然だった。

 ブルーメンブラットが若干遅れた他は横一線の綺麗なスタート。まずはヤマニンエマイユ、カワカミプリンセスが楽な手応えで前に出てきた。いずれも内枠。しかしアサヒライジングが内に切れ込みながらこれに待ったをかけに行った。ヤマニンエマイユはすぐに下げ、カワカミプリンセスも競りかけるようなことはせず2番手をキープ。ヤマニンメルベイユは遅れを取って3番手。うーむ、これはアテが外れた感じ。

 キストゥヘヴンも早めの競馬を選択。これはマズいな。福島牝馬Sのマイネカンナと同じ予感がする。ニシノマナムスメは前に行けなかったか…。ベッラレイアは基本に戻って脚を溜める作戦。ブルーメンブラットはベッラレイアより更に後方にいた。しかし鞍上の手綱を引っ張るような感じで馬群の中を追走。非常にいい感じだ。問題はこの馬場で差して来れるかどうか。

 アサヒライジングは無理した様子が無く、1,000Mを59秒2で通過。カワカミプリンセスはいつでも発進OKの手応えでガッチリ2番手。ヤマニンメルベイユが若干押し上げて、その直後からレインダンスとキストゥヘヴンがついてきた。ブルーメンブラットは重心を低くして手応えが良さそうだった。四方を囲まれて動けない状況だったが、不気味なほど落ち着いていた。いつでも抜け出せる!ということだろうか。

 アサヒライジングはこれまでに見たことがないほどあっさりとタレていった。いや、タレたというよりは殆ど追っていなかった。これによりカワカミプリンセスが自動的に先頭。好位を形成していたヤマニンエマイユ、レインダンス、キストゥヘヴンがここぞとばかりに仕掛けてきても、カワカミプリンセスを脅かすには至らなかった。カワカミプリンセスの順当勝ち。残り200Mまではそう思った。

 残り100Mを切ったところでカワカミプリンセスの勝利の目は潰えた。というのも、ブルーメンブラットの勢いが良過ぎた。カワカミプリンセスの脚色と見比べれば一目瞭然。ピッチ気味に加速が付くと、カワカミプリンセスを含め後続も付いていけなかった。外に持ち出さず馬群に入れて、直線半ばでバラけてからの追い出しで楽勝。坂路一番時計が示すように、絶好調が勝利を呼び込んだ感もある。

 カワカミプリンセスは追い出してから頭が高くなっていた。ただ早め先頭で3着以下には1馬身半をつけていて、負けはしたが内容はあった。ベッラレイアは脚を溜めればやはり切れる。レースの上がりが34秒0の瞬発力勝負で、自身は33秒3をマーク(最速はブルーメンブラットの33秒2)。3着が抜けたって嘆く前に、何故この馬を3着以内候補で抑えなかったのかが自分でも謎だ。

 レインダンスは久々に勝ち負けを意識させる好走。昨年の今頃はダイワスカーレットとウオッカの間に割って入っていた馬。キストゥヘヴンはミドルペースで早めの競馬を敢行して5着。前走と正反対の流れでも格好はつけてきた。力をつけている。ニシノマナムスメは一応最内を突いていたのだが、全く伸びず終い。ヤマニンメルベイユは自分の競馬をさせて貰えず、横一線の状態からあっさりタレていった。


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