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第59回毎日王冠(GII)
2008年10月12日(Sun) 東京芝1,800M 3歳以上オープン 別定 (国際)(指定)
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1   1 2 スーパーホーネット 牡5 58.0kg 藤岡佑介 1.44.6 464kg(-2) 2
2 2 3 ウオッカ 牝4 57.0kg 武豊 1.44.6 アタマ 490kg(+4) 1
3   3 5 アドマイヤフジ 牡6 57.0kg 川田将雅 1.44.9 2 530kg(+8) 10
4 1 1 サクラメガワンダー 牡5 57.0kg 福永祐一 1.45.1 3/4 484kg(+2) 7
5 5 9 カンパニー 牡7 58.0kg 横山典弘 1.45.1 アタマ 450kg(-16) 4
※ レース結果は必ず主催者発表のものでご確認ください。

■各種レース指標 (天候:晴、馬場:良)
ハロンタイム 12.7 - 11.5 - 11.6 - 11.9 - 11.6 - 11.5 - 10.5 - 11.3 - 12.0
上がり 4F 45.3 - 3F 33.8
2コーナー 3(5,12,15)(2,14)(1,13)(9,16)(4,7)10,8(6,11)
3コーナー 3,12,5,15,2,14(1,13)9(4,16)7,10,8(6,11)
4コーナー 3,12(5,15)(2,14)(1,13)(9,16)(4,7)10(8,6,11)

■レース回顧 女帝を追い詰め見事に撃墜・執念の勝利スーパーホーネット!
■レース解説

 アグネストレジャーが出遅れ。ウオッカとスーパーホーネットが好スタート。ウオッカがそのままハナを奪う。フィールドベアー、アドマイヤフジらが2番手集団を形成、スーパーホーネットはこれらの直後に控える。サクラメガワンダー、カンパニー、ドリームパスポートが並んで中団を追走。オースミグラスワンは馬群の中を進む。ウオッカ先頭、フィールドベアー2番手で直線に向く。ウオッカが持ったままで先頭、フィールドベアーとアドマイヤフジが2番手で競り合う。アドマイヤフジがフィールドベアーを競り落として2番手に上がるも、直後からスーパーホーネットが追い上げてくる。スーパーホーネットがアドマイヤフジを交わし、前を行くウオッカに迫っていく。前の3頭が完全に抜け、ラストはウオッカとスーパーホーネットの一騎打ち。懸命に粘り込みを図るウオッカにスーパーホーネットが追い詰めてゴール手前で僅かに交わす。


■レース回顧

 ハズレ。内容的には内枠先行馬が居残っただけの凡レース。でも上位2頭は強かったね。(・∀・)

 スーパーホーネットが絶好のスタート。お前なぁ、安田でやらかしといて今更これはないやろ…。ウオッカもその側で好スタートを切っていた。そしてそのまま先頭へ。スタンドからはどよめきが。抑えたら掛かるし、他に行く馬いなければまあいいでしょ。しかし一本被りが先頭っていうのはマズイかな。こうなったらウオッカの地力を信じるのみ。

 ウオッカが積極策を採ったのとは対照的に、スーパーホーネットは5番手まで下げていった。末脚勝負の馬だから、この位置でも積極的な位置取り。カンパニーはその後ろ。前に行けなかったか…。ドリームパスポートは中団の外。この時点ではこれで良いのか悪いのか判断不能。しかしウオッカが馬なりでレースを引っ張っている以上、後ろから行く馬には厳しい展開になったことは容易に推測が付いた。

 ウオッカは先頭で楽に逃げていた。勝負どころに差し掛かっても、フィールドベアーが僅かに色気を出した他は殆ど静観。直線に向いてもウオッカは持ったまま。フィールドベアーが力尽きて後退、最内を立ち回ったアドマイヤフジはモタれて上手く加速が乗らない。これはウオッカ楽勝?と思いきや、そこへスーパーホーネットが満を持して追い込んできた。あー、買ってねー。外れた。

 残り200Mを切ったところで前の争いにいたのはウオッカ、スーパーホーネット、アドマイヤフジの3頭。残り13頭は馬券対象外の位置に取り残されていた。アドマイヤフジもこれ以上前には行けない状況で、勝負の行方はウオッカとスーパーホーネットの2頭に絞られた。逃げるウオッカに追うスーパーホーネット。脚色は明らかにスーパーホーネット。しかしゴール板はすぐそこ。2頭が必死に叩き合う。

 写真判定の結果を待つまでもなく、ゴール寸前でスーパーホーネットがグイっと伸びた。ウオッカは1,790Mまでは先頭に立っていた。まるで巨人と阪神のペナントレース。ウオッカの負けて尚強しよりも、スーパーホーネットの執念を見た。この後は天皇賞秋よりも昨年取り逃したマイルCSへの参戦が濃厚。ダイワメジャーがいない今年はチャンス大。ウオッカは出来八分、57kgを背負ってこれならひとまず合格。

 アドマイヤフジは昨年の目黒記念(3着)や中山金杯(1着)と同様、先行しての好走。悪く言えば最短距離を通って居残っただけ。ウオッカは先頭を走っていたので自動的に最短距離、スーパーホーネットも最内で脚を溜めていた。時計こそレコード決着だった昨年にコンマ4秒まで迫る高速決着だったが、内容的には最短距離を通った馬が上位を占めただけの凡レースだった。

 ただ上位馬が恵まれたというよりは、むしろ負けた馬にとっては何も出来なかったというのが正直な感想。サクラメガワンダーやカンパニー、オースミグラスワンといった辺りは後方から良い脚を使って突っ込んできていた。後ろから行く馬は前を行く馬にプレッシャーをかけられない。前を行く馬が楽な手応えなら尚更のこと。穴として抑えたドリームパスポート、リキッドノーツは完全に空気と化していた。


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