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第59回毎日王冠(GII)
2008年10月12日(Sun) 東京芝1,800M 3歳以上オープン 別定 (国際)(指定)
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 サクラメガワンダー 97 久々だが動き軽快。苦手の関東圏克服なるか。
2 スーパーホーネット 99 前走出遅れて終了。稽古の動き重く様子見。  
2 3 ウオッカ 101 実績断然。無駄に脚を余さない限り勝ち負け。
4 キャプテンベガ 92 前走もこの馬なりには走ったがまだ物足りない。  
3 5 アドマイヤフジ 97 意表突く先行策不気味もこの距離は忙しいか。  
6 アグネストレジャー 88 終いの脚に頼り過ぎ。久々でこの相手は辛い。  
4 7 オースミグラスワン 95 トップスピードは一番。いかに加速をつけるか。
8 ハイアーゲーム 94 距離は最適だがこのところジリっぽさ否めず。  
5 9 カンパニー 97 自在性身に付け躍進。今回も早めの競馬期待。
10 リキッドノーツ 93 ここ2週絶好の動き。東京3連続2着中で注意。
6 11 エリモハリアー 92 使われつつ良化。昨年4着時の出来にはある。  
12 フィールドベアー 93 条件は問題無いがここ一番の決め手を欠く。  
7 13 ドリームパスポート 97 過去休み明け好成績。不振から立ち直れるか。
14 チョウサン 96 昨年はハイペースが嵌っただけ。地力に疑問。  
8 15 トーセンキャプテン 93 中間の乗り込み入念。但し今回相手揃い過ぎ。  
16 サンライズマックス 91 稽古入念も動き重い。切れ味発揮は難しいか。  
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 秋の主戦場はここ府中・軽めの仕上げで格下蹴散らすウオッカ
■予想構築

 「武豊を越える逸材」の呼び声はどうやら本当らしい。今年デビューしたばかりの三浦くんが土曜の東京メインを勝って69勝目を挙げ、武豊騎手が打ち立てたデビュー年最多勝記録に並んだ。その三浦くん、今回はスランプに喘ぐドリームパスポートに騎乗。いやはや、これは楽しみだ。これまで幾多の記録を打ち立ててきた武豊騎手だが、今後三浦くんに記録を破られていく側に立ってしまうのか?

 いやいや、そんなことはない。武豊騎手は今年もリーディングを独走中。それにデビューから22年で培ってきた実績は不動。燦然と輝く重賞253勝。一昨年は19勝、昨年は15勝。今年は…、あれ?フェブラリーS(ヴァーミリアン)とファルコンS(ダノンゴーゴー)の2勝だけ?そんなに勝ってなかったっけ?これは意外。まあここで3勝目だよね。積極的に行く馬が見当たらないし、前につければ楽勝。

 ウオッカは安田記念の後、ファン投票1位選出の宝塚記念をスキップ。夏は放牧に出さず、プールで泳ぎつつ坂路で15-15を継続。ビシッと追ったのは1週前のCWと今週の坂路だけ。しかしその坂路の動きが良い。4F52秒2−1F12秒9を馬なりでマーク。勝てる仕上がり。牝馬にしては筋肉質でガッチリした体格で、57kgが堪えるとも思えない。

 ドリームパスポートは昨年のジャパンCを除くと、休み明け初戦は好成績を収めている。メイショウサムソンをきさらぎ賞と神戸新聞杯で負かし、3歳時のジャパンCではGI6勝のウィジャボードを抑えて2着。今週は美浦南Pで5F65秒2−1F12秒3。余力残しで最後までしっかり走っていた。但し関東移籍後は中途半端に人気して飛ぶの繰り返し。三浦くんがどう乗るのかが興味深い。

 カンパニーは坂路で3週連続で一杯に追って、今週は馬なりで4F53秒6−1F13秒5。陣営も認めている通り、今回は次を見据えたトライアル仕様の仕上げ。東京では7戦して【0・0・1・6】と苦戦しているが、これは後ろから行って前が詰まるなどの不遇を重ねてきただけで、一概に苦手とは言えない。横山典弘騎手が乗るようになってからは先行脚質にシフトしている。

 オースミグラスワンは栗東坂路で4F53秒9−1F12秒7、2歳未勝利馬相手とはいえ1秒突き放した。1週前の4F51秒9は同週木曜の一番時計。その前2週も強い追い切りを消化していて、ここ狙いがひしひしと伝わってくる。問題があるとするならば、追い込み一辺倒の同馬が開幕週のここで届くのかという点。いくら上がり32秒台で上がってきても、前につけた馬に同じような脚を使われたらお手上げ。

 サクラメガワンダーは栗東坂路で4F53秒9−1F13秒0。馬なりで流しただけだが首を使って推進力ある走り。1週前はCWで一杯に追って6F80秒0−1F13秒4、併走馬を1秒6も離している。関西圏(京都・阪神)で【5・1・2・4】、関東圏(東京・中山)で【0・0・0・6】という典型的内弁慶。ただ前述の通り仕上がりが良いことに加え、1,800M【3・1・0・1】の相性の良さに目を付けて抑えてみる。

 スーパーホーネットは栗東DWで6F80秒2−1F13秒4。手綱をしごいて鞭を入れて一杯に追われて、最後は脚が上がっていた。サンライズマックスもDWで6F81秒6−1F13秒5。毎週のように一杯に追われているが、今週はラストでフワフワして加速が乗らず終い。末脚頼りの馬がこんな仕上げで力が出せるとは思えず、スッパリ消し。

 リキッドノーツは美浦南Pで5F63秒0−1F12秒2。ショウナンアルバ(共同通信杯勝ち)を先行させた上で内からスーッと追い抜いていった。1週前には6F77秒2というハードトレを消化している。開幕週で差し届くんかいな?それに半年振りで力出せるんかいな?との疑問も、開幕週の東京新聞杯で2着しているし、休み明けは半年振り2回を含む4回使って全て2着に来ているから問題なし。今回最大の穴馬。

 以上をまとめる。軸は6〜7分の仕上げでもこの面子なら勝ち負けは堅いウオッカで不動。相手は横山典弘騎手が乗るようになってから前に行く術を身につけたカンパニー、1週前一番時計+末脚だけなら最強のオースミグラスワン、動き軽快+距離巧者のサクラメガワンダー。穴は鉄砲使い得意+追い切り絶好+東京で差し有効のリキッドノーツ、放牧効果+三浦くんで変わり身期待のドリームパスポート。

◎ウオッカ
○カンパニー
▲オースミグラスワン
△サクラメガワンダー
☆リキッドノーツ、ドリームパスポート


■馬券構築

 ウオッカ1頭軸の3連複流し。

[3連複] ウオッカ−カンパニー−オースミグラスワン 10%
[3連複] ウオッカ−カンパニー−サクラメガワンダー 10%
[3連複] ウオッカ−カンパニー−リキッドノーツ 10%
[3連複] ウオッカ−カンパニー−ドリームパスポート 10%
[3連複] ウオッカ−オースミグラスワン−サクラメガワンダー 10%
[3連複] ウオッカ−オースミグラスワン−リキッドノーツ 10%
[3連複] ウオッカ−オースミグラスワン−ドリームパスポート 10%
[3連複] ウオッカ−サクラメガワンダー−リキッドノーツ 10%
[3連複] ウオッカ−サクラメガワンダー−ドリームパスポート 10%
[3連複] ウオッカ−リキッドノーツ−ドリームパスポート 10%


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