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第54回産経賞オールカマー(GII) 2008年9月28日(Sun) 中山芝2,200M 3歳以上オープン 別定 (国際)(指定) |
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着 | 印 | 枠 | 馬 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | タイム | 着差 | 体重(増減) | 人気 |
1 | ◎ | 7 | 11 | マツリダゴッホ | 牡5 | 59.0kg | 蛯名正義 | 2.12.0 | − | 490kg(+12) | 1 |
2 | 6 | 10 | キングストレイル | 牡6 | 57.0kg | 横山典弘 | 2.12.3 | 2 | 484kg(-8) | 6 | |
3 | △ | 3 | 4 | トウショウシロッコ | 牡5 | 57.0kg | 吉田豊 | 2.12.4 | 3/4 | 472kg(-4) | 8 |
4 | ▲ | 5 | 7 | マイネルキッツ | 牡5 | 57.0kg | 松岡正海 | 2.12.6 | 1 | 484kg(-2) | 5 |
5 | ○ | 4 | 6 | エアシェイディ | 牡7 | 58.0kg | 後藤浩輝 | 2.12.8 | 1 1/4 | 492kg(+8) | 2 |
■各種レース指標 (天候:曇、馬場:良) |
ハロンタイム 12.3 - 11.8 - 13.0 - 12.4 - 12.3 - 12.4 - 11.6 - 11.4 - 11.2 - 11.8 - 11.8 上がり 4F 46.2 - 3F 34.8 1コーナー 10,11,6(5,9,12)2(7,13)(3,4)14(1,8) 2コーナー 10,11-(5,6,9,12)2,7(3,4,13)-(1,14)-8 3コーナー (*10,12)(6,9,2)11(4,7)(5,1)(3,13)-(8,14) 4コーナー (*10,2)11-(6,9,7)(12,4)1(5,3,13)14,8 |
■レース回顧 中山に陣取る化け物・持ったままで大楽勝マツリダゴッホ! |
■レース解説 キングストレイルが押してハナを奪う。マツリダゴッホが2番手で続く。少し離れてエアシェイディが3番手、ミストラルクルーズも差がなく続く。シャドウゲイトはこれら好位集団の内を進む。マイネルキッツ、トウショウシロッコは中団で並ぶ。キングストレイルが単独先頭のまま3コーナーを通過するも、ゴーウィズウィンドがいきなり外を捲り始める。続いてシャドウゲイトもその外を捲って先頭に踊り出る。マツリダゴッホ、マイネルキッツも動き、キングストレイルが再度シャドウゲイトに並びかけて直線に向く。キングストレイルがシャドウゲイトを突き放して再び先頭に立つも、直後からマツリダゴッホが持ったままで接近。残り200Mを切ったところでマツリダゴッホがキングストレイルを交わし、再度持ったままでゴール。 ■レース回顧 ハズレ。真似したってダメダメ。やっぱ本物の祭りは違うな〜。…ノリはしたたか。(-_-) どうせシャドウゲイトがかったるい逃げを打つんだろと高を括っていたら、キングストレイル、もとい、横山典弘が出てきた。あーーーーー。ヤラレタ。後はタレてくれるのを祈るだけ。しかし1,000M通過61秒8ではタレんよな、やっぱり。あーあ。つまらん競馬か。と、諦めに入ったその時、ゴーウィズウィンドが何やら動いていった。続いてシャドウゲイトも。おっ、いいぞいいぞ。その調子でヨコテンを潰してくれ! ゴーウィズウィンドやシャドウゲイトの進出は明らかに早仕掛け。何でコイツらは早仕掛けに出たのか?理由その1、流れが緩かったから。余力があるなら前に出るのは当然。その2、マツリダゴッホに勝つにはこれしか手立てが無かったから。レースに出る以上、1着を狙うのは当然。4コーナーまで動きのない競馬は見ていてつまらん。こういうアグレッシブな競馬は大好きだ。 しかし残念ながらゴーウィズウィンドは非力だった。4コーナーを迎えるまでにズルズル失速。エダテルの勇気に敬礼。シャドウゲイトもキングストレイルに再び接近を許していた。しかしまだマツリダゴッホの前にいるし、何とかなるか?………。何ともなりません。というのも、マツリダゴッホの手応えが良過ぎ。持ったままなのにぐんぐん上がってくる。アカン、力が違い過ぎる。 キングストレイルはゴーウィズウィンドらの強襲に遭っても知らん振りを決め込んでいたので、何ら影響は無かった。4コーナーの進入が急な中山では、手応えを残したまま内ピタで回ってきた先行馬が強さを発揮する。これはひゃくぱー残った。しかし勝てるかどうかは別問題。マツリダゴッホの手応えがヤバい。追っていないのにキングストレイルとの差が無くなっていく。いやいや、強すぎるって。 キングストレイルも決して止まっわわけではなく、むしろ後続との差を広げていた。そんなキングストレイルを、マツリダゴッホはちょっと手綱をしごいただけであっさりと抜き去っていった。先頭に立った直後に気合い鞭が一発入った後は再び手綱を緩めて持ったまま。前半が緩かったものの、後半1,000Mが57秒8という上がりの競馬で勝ち時計は2分12秒0。これは過去10年で'99年(ホッカイルソー)に並んで最速。 札幌記念でタスカータソルテを駆ってマツリダゴッホを喰ったヨコテンは、恐れ多くもマツリダゴッホのホームである中山でも策を打ってきた。シャドウゲイトの出足を窺うまでもなく、いきなり押しまくって先頭をゲット。短いところばかり使っていたのはこの伏線だったのか?中山記念のカンパニーのように、今回も意表を突かれた。マツリダゴッホを倒せなかったのは仕方ない。アレは中山では化け物。 トウショウシロッコは前のゴタゴタに巻き込まれない位置で今回も脚を溜め、ゴール前で綺麗にスイープ。漁夫の利という言葉しか思い浮かばない。マイネルキッツは4コーナーで外を回して距離ロス。この時点で既に鞭が入って追い通しだった辺り、力負けと取れなくもない。ミストラルクルーズはゴーウィズウィンドとシャドウゲイトにつられて無駄な脚を使わされていた。エアシェイディは前のほうで楽をしていたはずが、3コーナー過ぎの激しい攻防に完全に置かれて追撃が後手後手になっていた。 |