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第26回関西テレビ放送賞ローズS(JpnII)
2008年9月21日(Sun) 阪神芝1,800M 3歳オープン 馬齢 (牝)(混)(指定)
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1   8 18 マイネレーツェル 牝3 54.0kg 川田将雅 1.47.3 412kg(+12) 7
2   5 10 ムードインディゴ 牝3 54.0kg 福永祐一 1.47.3 ハナ 456kg(-18) 9
3 6 11 レジネッタ 牝3 54.0kg 小牧太 1.47.4 クビ 444kg(+4) 1
4 4 8 オディール 牝3 54.0kg 安藤勝己 1.47.8 2 1/2 450kg(+10) 5
5   3 5 メイショウベルーガ 牝3 54.0kg 四位洋文 1.47.9 1/2 486kg(+8) 3
※ レース結果は必ず主催者発表のものでご確認ください。

■各種レース指標 (天候:曇、馬場:重)
ハロンタイム 12.3 - 10.7 - 11.4 - 12.5 - 12.1 - 12.1 - 12.2 - 11.7 - 12.3
上がり 4F 48.3 - 3F 36.2
3コーナー 6,12-(7,13)(8,17)(3,2,11,18)(1,5,15)(4,9,10)-16-14
4コーナー 6,12(7,13,17)(8,11,18)(2,15)(1,5,10)9-4,16,3,14

■レース回顧 小柄な馬体に秘めた闘志・再び僅差で差したマイネレーツェル!
■レース解説

 トールポピーとメイショウベルーガが出遅れ。エアパスカルが押してハナを奪う。ダイワスピリットがこれに続く。ジョーイロンデル、ブラックエンブレムも前に行く。レジネッタとオディールが並んで6〜7番手を追走。トールポピーは中団の内、メイショウベルーガは馬群の中を進む。マイネレーツェル、ムードインディゴは後方待機。エアパスカルが先頭、ハートオブクィーンが好位から早めに動いて直線に向く。エアパスカルが依然先頭も、ハートオブクィーンが直後から迫る。内からはオディールとトールポピーが追い上げてくる。大外からはレジネッタ、マイネレーツェル、ムードインディゴが接近。レジネッタが抜け出しかかったところへマイネレーツェルとムードインディゴが襲い掛かり、3頭が重なってゴール。


■レース回顧

 ハズレ。ブラックエンブレム酷いなこれは…。荒れてくれてかえってスッキリしたよ。(´∀`)

 「歴史は繰り返す」とはよく言ったもので、トールポピーも二桁の馬体増(14kg増)で出てきた。素人目で見ても腹回りがボテっとしていて、太め残りといった感じ。馬なり主体の調教メニューからしてこうなるのは読めたのだが…。強い馬が常に好走するとは限らないのが競馬。強い馬がどこで凡走するかを言い当てるのも面白い。

 メイショウベルーガの出遅れは日常茶飯事なので放っておくとして、トールポピーもしっかり出遅れた。気合いが乗っていない証拠。逆に大外のマイネレーツェルが好スタート。しかし謙虚に控えていった。有力どころはブラックエンブレムが3番手、レジネッタとオディールが6番手付近と前方に位置。トールポピーは中団の内で動きようがなかった。

 マイネレーツェルは後方のまま直線まで動かないと見ていたら、3コーナー手前から外を伝ってスルスルと上がっていった。直線に向くところで前から5馬身の圏内。すぐ前にいたレジネッタが追い出すまでジッと待っていたのだが、レジネッタはなかなか動いてくれない。ワンテンポ置いて、満を持して追い出す桜花賞馬。マイネレーツェルは既に追い出しに入っていた。

 しかしレジネッタはそこから案外伸びなかった。ジリジリともたついている間にマイネレーツェルとムードインディゴが追いついてきた。マイネレーツェルとムードインディゴは共に一歩も譲らぬデッドーヒートを展開。この勢いには敵わないと悟った小牧騎手はゴール前に腰を浮かしていた。追う者と追われる者の勢いの差を見た。

 マイネレーツェルは直線一気ではなく、ある程度前を射程圏内に入れた追走が見事に決まった。トールポピーと同様、オークスから直行で二桁の馬体増だったが、400kgを割り込むこともある小柄な馬体にとっては成長の証とみれなくもない。事実、今回の412kgは自身の最重量だった。ムードインディゴは直線一気に賭けての浮上。マイネレーツェルに体を併せながら激しく追い上げてきた。テン3ハロン34秒4に対して上がり3ハロン36秒2を要するパワー型の決着で、決め手不足を上手く誤魔化せた。

 レース直前の一時的な大雨で馬場が悪化、結果として外が伸びる馬場に変貌。内から追い上げたオディールやトールポピーは前の3頭と比較して相対的に見劣った。トールポピーはブラックエンブレムとダイワスピリットの間を抜けてきた時こそ勢いがあったのだが、坂に差し掛かった辺りでパッタリと止まった。体が出来ていなかったこともあるが、内を通ったことも少なからず影響していそうだ。

 ブラックエンブレムは4コーナーまで持ったままだったにも関わらず、いざ追い出すとフラついて逆噴射。「トビが綺麗だし、馬場が合いませんでした」(岩田康誠騎手、ラジオNIKKEI競馬実況HP)というのはまんざら言い訳ではないだろうが、それにしても酷い。その点、残り100Mまで先頭だったエアパスカルはよく頑張った。マイルなら今回のメンバーでも押し切れたはず。


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