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第26回関西テレビ放送賞ローズS(JpnII)
2008年9月21日(Sun) 阪神芝1,800M 3歳オープン 馬齢 (牝)(混)(指定)
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 トールポピー 92 オークスではラフプレーあり。目標はあくまで次。
2 トラストパープル 84 前走一旦は先頭に立つ。どん底からは脱したか。  
2 3 ブライティアカペラ 70 初勝利以降の内容散々。重賞挑戦以前の問題。  
4 オグリオトメ 公営で勝ち負け級。チャレンジ精神認めても無理。  
3 5 メイショウベルーガ 92 前走最後方から動いて届かず。競馬が大雑把。  
6 エアパスカル 84 前走大敗も距離短縮で前手薄の今回見直す手。
4 7 ブラックエンブレム 89 久々苦にせず。早めの栗東入りで臨戦態勢整う。
8 オディール 88 溜めた分はきっちり伸びる。末脚だけは一級品。
5 9 ローズカットダイヤ 81 2走前の古馬相手勝利評価も距離伸びてイマイチ。  
10 ムードインディゴ 92 切れる脚が無いのが欠点。上がり要さないと辛い。  
6 11 レジネッタ 94 前走開幕週で前放置。負けて尚強しとは言えない。
12 ダイワスピリット 84 ローカルで2回逃げ切り勝ち。ここも逃げるのみ。  
7 13 ジョーイロンデル 66 芝では過去に惨敗。中央で通用せずでは厳しい。  
14 ウォーターリメイン 77 一応牡馬相手に勝利。但し芝ではやはり未知数。  
15 メイショウアサガオ 82 新潟で末脚埋没。同世代相手なら多少マシだが。  
8 16 サワヤカラスカル 79 適距離に戻った前走でも敗退。稽古は動いたが。  
17 ハートオブクィーン 87 前有利の前走大敗。桜花賞好走考慮も物足りず。  
18 マイネレーツェル 86 後方一気タイプで展開頼み。久々でもあり苦しい。  
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 トライアルに全力投球の潔さ・隙だらけ二強の間隙突くブラックエンブレム
■予想構築

 今年のように桜花賞馬とオークス馬が顔を合わせたケースは過去10年で1回ある。'00年のチアズグレイスとシルクプリマドンナがそうだが、前者は3番人気5着、後者は1番人気4着といずれも馬券に絡めなかった。'03年にも二冠馬スティルインラブが1番人気に支持された上で5着に敗れている。

 ちなみにこれら3頭には共通する「敗因」がある。それは二桁の馬体増。「叩き台のつもりで使ったら負けちゃった、テヘッ♪」ってな感じだろうが、実績を信じて馬券を買った者としてはたまったものではない。真面目に予想しても馬体増(≒仕上げ途上)で出て来られたらお手上げ。過去10年でオークス勝利から直行してきた3頭が全て圏外に飛んでいる(シルクプリマドンナ、スティルインラブの他にもダイワエルシエーロが7着)ことからして、トールポピーも安泰とは言えない。

 トールポピーの追い切りは案の定軽かった。栗東CWで3頭併せは角居厩舎ならお馴染みの調教風景。5F68秒0−1F12秒0、馬なりで流しただけ。帰厩してから一度もビッシリ追われていない。オークスはデビュー以来最軽量に近い462kgでの優勝。リバウンド来ないか?レジネッタも今週は栗東坂路で4F55秒0−1F12秒0、馬なりでリラックスモード。まあこちらは夏を使っているからまだいい。

 夏を使った組で注目したいのは牡馬相手のレースで好走していた馬。牝馬限定戦からは3着こそあれ連対までには至っていない。しかし今年は18頭フルゲートにも関わらずこれといった該当馬が見当たらない。突き詰めればウォーターリメインだろうが、ダートではちょっと…。月並みながら、春勢力が中心になるのか?

 トールポピー、レジネッタと人気を分け合うGI馬がいずれも後方待機。で、明確な逃げ馬不在。狙いは前。たかがトライアルなのに、美浦から早々とやってきたブラックエンブレムがいきなりやる気。桜花賞直前にも同じことをしていたが、あの時は美浦でやりすぎていたので最終追い切りがキャンターだった。しかも本番で出遅れて完全終了。今回は違う。1週前にこっちに来ていきなり芝で全開。今週は3頭併せの真ん中に入れてスッと先着。腕っぷしの強い岩田騎手へのスイッチもプラス。

 オディールはオークスでトールポピーの斜行のとばっちりを喰らって進路を無くす不利を受けながら、そこからまた盛り返してきた。上がりは最速。チューリップ賞でもトールポピーを上回って上がり最速をマーク。末脚のキレはメンバー随一。気になるのは稽古の動き。栗東坂路で4F52秒7−1F13秒2、一杯に追って併走遅れ。木曜栗東坂路16位はこの馬にしては上出来だが、見た目には重苦しく映った。

 エアパスカルは木曜栗東坂路3位で好仕上がりをアピール。まさに元気一杯。頭が高いので揉まれたり他に並ばれると苦しくなる。今回は前が手薄なのでその心配も小さい。チューリップ賞でトールポピーらを抑えたのは事実。当時より200M長い距離を押し切れるかが焦点。

◎ブラックエンブレム
○レジネッタ
▲トールポピー
△オディール
☆エアパスカル


■馬券構築

 ブラックエンブレムとレジネッタの馬複。ブラック−レジネッタ2頭軸の3連複流しを抑える。

[馬複] ブラックエンブレム−レジネッタ 30%
[3連複] ブラックエンブレム−レジネッタ−トールポピー 30%
[3連複] ブラックエンブレム−レジネッタ−オディール 30%
[3連複] ブラックエンブレム−レジネッタ−エアパスカル 10%


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