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第53回京成杯オータムハンデ(GIII)
2008年9月14日(Sun) 中山芝1,600M 3歳以上オープン ハンデ (国際)(特指)
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1 8 16 キストゥヘヴン 牝5 55.0kg 藤田伸二 1.32.1 434kg(+4) 3
2   2 3 レッツゴーキリシマ 牡3 53.0kg 北村宏司 1.32.3 1 1/4 458kg(+6) 10
3   2 4 ステキシンスケクン 牡5 56.0kg 後藤浩輝 1.32.4 3/4 454kg(-4) 2
4 1 1 ヤマニンエマイユ 牝5 52.0kg 田中勝春 1.32.5 クビ 450kg(-8) 9
5   7 14 ジーンハンター 牡6 53.0kg 吉田豊 1.32.8 2 524kg(-4) 15
※ レース結果は必ず主催者発表のものでご確認ください。

■各種レース指標 (天候:晴、馬場:良)
ハロンタイム 12.2 - 10.1 - 10.5 - 11.2 - 11.9 - 11.9 - 12.2 - 12.1
上がり 4F 48.1 - 3F 36.2
2コーナー (5,6,*11)3-(1,12)(7,8)(10,15)(9,16)(2,4)14-13
3コーナー 11,5(3,12)(6,1)(7,8)(2,9,15)(10,16)4,14-13
4コーナー 11(12,1)(6,5,3,8)(9,16)(2,15,4)7(10,14)13

■レース回顧 超高速決着を一刀両断・大外一気で久々の勝利キストゥヘヴン!
■レース解説

 ヤマニンエマイユが好スタート。フジサイレンスは出遅れ。ダンツキッスイ、ゴスホークケンが競り合ってハナを奪いに行く。レッツゴーキリシマが離れた3番手、ヤマニンエマイユもそこから更に離れて追走。リザーブカードは集団の前方を進む。キストゥヘヴンは中団外を追走。前の2頭が後続を突き離したまま3コーナーを通過。4コーナーにかけて後続が追いつき、一団となって直線に向く。アイルラヴァゲインが一杯になったゴスホークケンに並びかけるも、更にヤマニンエマイユ、続いてレッツゴーキリシマが内の争いを捉えて抜け出す。大外からはキストゥヘヴン、更に後方からステキシンスケクンが進出。レッツゴーキリシマがヤマニンエマイユを競り落とした外からキストゥヘヴンが抜け出してゴール。


■レース回顧

 ハズレ。強烈な前傾ラップ。関屋記念は典型的な上がりヨーイドン。よってリザーブカード氏棒。(-_-)

 まずは注目の先行争い。ゴスホークケンがすんなりと先手、という訳には当然ならず、内からダンツキッスイが競りかけてきた。三浦君はガシガシ追いまくり。頑張るなぁ。結局ダッシュの差でゴスホークケンが先頭。しかしダンツキッスイも食い下がる。なにくそ、とばかりにゴスホークケンも応酬。いや、オレが先頭だ!とばかりにダンツキッスイが盛り返す。しつこいな!とばかりにゴスホークケンが…(以下略)。

 テン3ハロン32秒8、1,000M通過55秒9の超ハイペースで隊列はみるみる縦長に。前のリードは最大で10馬身以上。実質の先頭は3番手のレッツゴーキリシマ。後続も前が異常に速いのを察知して無視していた。というか、速過ぎて放置するしかなかった。これだけ速いと開幕週もクソもなく、ダンツキッスイが3コーナー過ぎで脱落。ゴスホークケンも直線に向いたところで一杯。アホやなコイツら…。

 リザーブカードは馬場の外から馬なりで上がっていった。その外からキストゥヘヴンと、…ステキシンスケクン?ハイペースを見越して後方待機って賢いなぁ。直線で真っ先に抜け出したのはヤマニンエマイユ。後続集団の前にいた馬だ。続いてレッツゴーキリシマ。コイツも単独3番手にいた馬。やっぱり開幕週は前か、と思わせたところへキストゥヘヴンが強襲。

 キストゥヘヴンは桜花賞以来実に2年半振りの勝利。いつも内寄りの枠を引いて揉まれる競馬で根負けしていただけに、大外で前を俯瞰しながら追い出せた今回は勝ってくださいと言わんばかりの環境が整っていた。レッツゴーキリシマは実質先頭からの粘り込み。中山マイルは内枠先行、ということが念頭にあった方は楽勝だったかも。ちなみに今回は休み明けワンツー。氏のう。

 ヤマニンエマイユの頑張りは見ごたえがあった。しかしレッツゴーキリシマに抜かれた後は脚色が無くなり、後ろから突っ込んできたステキシンスケクンに差されて4着。距離が1,400Mなら、と思わせる敗戦だった。ステキシンスケクンは逃げを捨てた作戦が嵌りかけた。かつてのローエングリンのように、逃げ馬でも後ろから行けば終いは伸びる。

 リザーブカードは前4頭から離れた5着争いの圏内。ハイペースでなし崩しに脚を使わされてアウト。関屋記念は前半48秒3−後半44秒5、今回は前半44秒0−後半48秒1。同じマイル戦とは思えない真逆のラップ構成。前行く馬が揃ったら後ろから行く馬と考えたまでは良かったが、ここまでペースが速まるとは想定外。今回の敗戦は度外視で良いだろう。それほど異質な流れだった。

 トウショウヴォイスも内で脚を溜めて勢い良く伸びていたが、いかんせん前が止まらず。展開は間違いなく向いていた。それでも差せなかったのは夏を使い続けた疲れがあったからか。マイネルフォーグは馬群を割って抜け出してくる気力が残っていなかった。そもそもこの時計を差せというほうが無茶な話。持ち時計を1秒以上詰めながら12着に敗れたサトノプログレスはこのことを痛感しているはず。


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