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第53回京成杯オータムハンデ(GIII)
2008年9月14日(Sun) 中山芝1,600M 3歳以上オープン ハンデ (国際)(特指)
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 ヤマニンエマイユ 95 勢いでオープン突破。差脚好調で軽量なら通用。
2 トウショウヴォイス 97 得意の夏で結果出ず。ただ今回は展開向きそう。
2 3 レッツゴーキリシマ 93 内枠引けたのは良い。但し時計出る馬場は微妙。  
4 ステキシンスケクン 98 一昨年の勝ち馬。前に行けるなら注意したいが。  
3 5 ダンツキッスイ 85 大逃げ粘り込み身上もテン平凡。今回周り速い。  
6 クーヴェルチュール 92 セントウルS除外でこちらへ。やはり距離長いか。  
4 7 テンイムホウ 92 ダート経由で初ブリンカー。一発狙いがミエミエ。  
8 リザーブカード 97 蛯名騎手と阿吽の呼吸。叩き2戦目で更に上昇。
5 9 マイケルバローズ 97 相変わらず稽古動かず。昨年の出来には程遠い。  
10 サトノプログレス 89 コース好相性も時計遅過ぎ。久々でもあり割引。  
6 11 ゴスホークケン 91 短距離2戦でダッシュに自信。とにかく逃げるのみ。
12 アイルラヴァゲイン 97 前走久々とはいえ追走一杯。マイルもやや長い。  
7 13 フジサイレンス 92 常に後ろから行って届かず。突き抜ける脚も無い。  
14 ジーンハンター 91 前走大金星も時計平凡。ハンデ適量も通用疑問。  
8 15 マイネルフォーグ 97 新潟2鞍で一皮剥ける。中山でも走るだけに注目。
16 キストゥヘヴン 98 過去休み明けはイマイチ。しかし差しの実績違う。
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 逃げ馬集結で冴える末脚・手の合う相棒で栄光勝ち取るリザーブカード
■予想構築

 まずは過去10年の傾向をさらっとおさらいしてみる。
  • 負担斤量55kg以下同士の決着は'99年(54kg−53kg)の1回のみ。
  • 夏競馬スルー組の勝利例は2例止まりでワンツーは無し。
  • 関屋記念好走馬は上位によく来るが勝利例は無し。
  • 直近5年で4角先頭馬が4連対。時計が速いので開幕週でも差しが利く。
 このレースはそこそこのハンデを背負った馬がよく走る。過去10年の連対馬20頭のうち、56kg(牝馬54kg)以上が12頭。53kg(牝馬51kg)以下で連対したのは僅か3頭で、勝利したのは'01年ゼンノエルシド(牡4・53kg)のみ。ただ今回はトップハンデでも56kg(但しキストゥヘヴンは牝馬55kgで実質57kg)、上下のハンデ差6kgと混戦模様。それほど神経質になることもないか。

 重要なのはその次。休み明け馬の取り扱い。特にNHKマイルCからぶっつけで挑む3歳馬は人気を集める割に今一つで、3着までが精一杯。今回の該当馬サトノプログレス、レッツゴーキリシマは持ち時計が貧弱。札幌記念でマイネルチャールズが持ち時計を更新しながら全く通用しなかったのは記憶に新しい。特にサトノプログレスはコース相性で過剰人気しているだけ。バッサリ切らせていただく。

 過去10年、関屋記念で勝つか着差0秒5以内だった馬は延べ14頭が出走して【0・4・3・7】(28.6%)。半数が馬券に絡めている一方で、1頭も勝てていない。リザーブカードは蛯名騎手との相性が最高で、馬券に絡めなかったのは10回乗って1回('07年鷹巣山特別9着)だけ。しかし勝ったのも2回('07年国立特別、'07年仲冬S)だけ。先週・今週と2週続けてポリトラックで5F64秒台と稽古は絶好調。叩き2戦目、勝って当然の仕上がりだが…。

 「開幕週は馬場が良いから前が止まらず逃げ馬天国」なんてことは誰でも知っている。開幕初日の中山で行われた芝6戦は逃げた馬がオール連対。メインの紫苑Sでもデヴェロッペが光る逃げ(人気を背負って逃げ)を繰り出して僅差の2着に粘った。逃げ馬当てゲーム?じゃあここはどうなの、って見てみると逃げ馬候補がズラリ。レッツゴーキリシマ、ステキシンスケクン、ダンツキッスイ、ゴスホークケン…。行く馬多数なら狙いは差し馬、だが1頭ぐらいはこの中からも狙いに含めておくか。

 てなわけで函館スプリントS、キーンランドCと夏の間にテン3ハロン32〜33秒台のレースで前に行く練習をしたゴスホークケンに再度期待。前走は何故か抑えた超絶クソ騎乗で度外視。ダンツキッスイは大逃げに移る前のダッシュが平凡で逃げられなさそう。ステキシンスケクンは行きそびれたり控えたりで何がしたいのか不明。レッツゴーキリシマは休み明けっつーだけでパス。

 後は差し馬をチョイス。後方一気タイプではなく、中団から前でスパッと差せるタイプを抽出していく。マイケルバローズとか良さそうだったんだけど、例の如く稽古がヘボヘボ。栗東坂路4F56秒2−1F13秒9が本追い切りっておかしいだろ。実質トップハンデのキストゥヘヴンは1ヶ月前からポリトラックでしっかり乗り続けられてきており、休み明けでも臨戦態勢は整っていると判断。京王杯スプリングCで中団から差した実績はこの中に入ると断然。中山マイルで地味に2〜4着に入り続けているマイネルフォーグも谷川岳Sでみせた脚が使えるなら十分通用。

 トウショウヴォイスは追い切りも馬なりで済ませている辺り、もう余力は残っていなさそうだが、ここに来てようやく逃げ馬集結の環境が整った。関屋記念でリザーブカードにつけられたコンマ2秒差もハイペースなら逆転出来る。「開幕週は逃げ有利」の逆を突いた最大の穴。強行軍でも、前走新潟で大外一気で伸びてきたヤマニンエマイユにも注意を払っておきたい。

◎リザーブカード
○ゴスホークケン
▲キストゥヘヴン
△マイネルフォーグ
☆トウショウヴォイス、ヤマニンエマイユ


■馬券構築

 リザーブカード1頭軸の3連複流し。

[3連複] リザーブカード−ゴスホークケン−キストゥヘヴン 10%
[3連複] リザーブカード−ゴスホークケン−マイネルフォーグ 10%
[3連複] リザーブカード−ゴスホークケン−トウショウヴォイス 10%
[3連複] リザーブカード−ゴスホークケン−ヤマニンエマイユ 10%
[3連複] リザーブカード−キストゥヘヴン−マイネルフォーグ 10%
[3連複] リザーブカード−キストゥヘヴン−トウショウヴォイス 10%
[3連複] リザーブカード−キストゥヘヴン−ヤマニンエマイユ 10%
[3連複] リザーブカード−マイネルフォーグ−トウショウヴォイス 10%
[3連複] リザーブカード−マイネルフォーグ−ヤマニンエマイユ 10%
[3連複] リザーブカード−トウショウヴォイス−ヤマニンエマイユ 10%


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